泉を聴く

徹底的に、個性にこだわります。銘々の個が、普遍に至ることを信じて。

次の空へ

2015-02-26 20:22:18 | 音楽
 青梅マラソンの後遺症で、背中と肋骨まわりの痛みに苦しむこの頃。
 冷たい雨。いつものスーパー銭湯と、湿布のお世話になっております。

 青梅の終えた週に、送別会と新年会があり、十分に疲れを取れず、痛み始めたのですが、収穫もありました。
 やっと、小説のタイトルが決まった。『涙の芽』
『ありがとうごめんなさい』の原稿を持っている方、タイトル差し換えてください。
 冬前に原稿書き上げたのに、そこから果てしない推敲。一行改めるたびに、誰かとの誠実なやり取りがありました。
 豊かな人間関係に感謝。新しい言葉は、人との関わりの中でこそ生じていました。

 もうすぐ3月。忘れられない3月11日も近づいてきます。
 年度末、新学期、卒業、入学、就職、異動、出会いと別れの季節。
 私にも、大きな変化が待っている。
 手塩にかけて育てた作品との別れもある。
 様々なことが重なり、ただ変わることだけはわかっている。
 そんな心にしみる歌。
 「いきものががり」の『YELL』。
 郡山第二中学校の合唱はすばらしい。いろんなバージョン、歌手を聴いたけど、これが一番。鳥肌が立った。

 新しいところに行けば、次の作品に取り組めば、必ず新しい出会い、新しい発見がある。
 それらを楽しみながら、この歌を口ずさみながら。
 サヨナラは悲しい言葉じゃない。
 それぞれの夢へとぼくらをつなぐエール。
 次の空へ。
 
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花のワルツ

2014-05-02 22:22:19 | 音楽
 久々に夢中になってしまった音楽。
 どこかで聴いたことはあるはずだけど、それがバレエ『くるみ割り人形』の第13曲『花のワルツ』だとは知らなかった。
 小学館で発売中の『クラシックプレミアム』というCD付きの雑誌を1巻から買っているのですが、チャイコフスキー特集(7巻)で出会った。
 ベルリンフィルでサイモン・ラトル指揮。動画は音が悪いですが、観客と演奏者、指揮者が楽しんでいる様子がすばらしくて。
 花の季節にぴったりで、うきうきして、それでいてじんとして。
 当分はまりそうです。
 音楽もまた時間を忘れさせてくれるのですね。
 ちなみに作曲者のチャイコフスキーは、37歳で結婚して、3週間で破綻して、川に身を投げたことがあったそうです。
 その年に『白鳥の湖』が完成。翌年に『弦楽セレナード』を執筆している。
 『くるみ割り人形』は51歳のとき。
 芸術は自然治癒の発露であることを改めて感じます。
 悲しみ抜いた人だけがつかみ取れる世界がある、と。
 それは生きる力を与えられうるものである、と。
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ショスタコービッチ チェロ協奏曲第一番

2014-03-27 11:37:44 | 音楽
 今日は定休なのですが、雨です。先週も雨でした。
 走れない……。写真が撮れない。
 
 もやもやするなか、好きな音楽をちょっと探したらありました。
 よく聴いている曲です。が、映像で見たのは初めてでした。
 すごいですねえ。ほんとにすごい。
 手のしなり、素早さ正確さ。静と動。悲しみと激しさとうれしさとのドラマ。
 CDで聴いているだけじゃ罰当たりだと思った。
 
 現在のロシアでショスタコービッチがどのように評価されているのかわかりません。
 大国の政治によって、作曲家の彼も散々苦労したようです。
 体制に合わせるのか自由を貫くのか。
 曲にも、苦しみの屈折が表れているようです。
 それでも乗り越えていく。生きて行く。
 生命の力強いリズムを、彼の音楽からいつも感じ、弱っているときこそ聴き、励まされています。
 演奏者が男ばかりということもありますが、彼の音楽は中年男性のための応援歌のようにも聞こえました。
 チェロ弾きのおじさんにも、大変親しみを覚えました。同時に畏敬の念も。

 さ、またがんばりましょう。
 修練あるのみです。
 この曲を披露するためにどれだけの時間と力と物語が必要だったのか。
 これから咲く花たちも、この雨を力にしているのでしょうから。
 
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海の時間

2014-03-13 21:18:58 | 音楽
 東日本大震災から丸3年が経ちました。
 11日は、職場にて、東北の地に黙とうを捧げました。

 震災以降、よく聴くようになった歌手に、谷山浩子さんがいます。
 胸に染みて、じんとうるみます。
 
 「さよならのかわりに」「小さな魚」「ひとりでお帰り」などなど。
 「海の時間」の動画見つけたので広めさせてもらいます。

 明日はいちおうホワイトデーでもありますし。
 こんなやさしい時間が広がるように願って。
 もちろん、自分の中にも、です。
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瞬きもせず 中島みゆき

2013-01-26 17:33:11 | 音楽
 昨日あたりから急に鳴り始めた歌。今日も走りながらずっと鳴っていた。
 久々にあった友人の、別れ際に言った「がんばろう」が忘れられない。とっても美しい顔をしていた。
 この冬、駅伝という駅伝は全て観ました。全力を尽くす人のなんて美しいことか。なんて感動することか。
 だから観るのだろう。だから走るのだろう。
 だから書くのだろう。
 がんばろう。
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バッハ/G線上のアリア

2012-12-01 17:18:14 | 音楽
 フルマラソンはやはり体力を消耗したのでしょう。どこかが悪いということはないのですが、全体的に疲れています。
 12月になりました。この季節になると聴きたくなるのがハンドベル
 書店のアルバイトさんに、大学のサークルでハンドベルをしていた人がいました。卒業記念のコンサートに行き、生演奏を聴かせてもらいました。
 今では懐かしい思い出です。
 元気にしてますか?
 静かに、ハンドベルの音色に浸りながら、静かに、また一歩前へ。
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あこがれ/愛

2012-10-31 21:57:31 | 音楽
 秋が深まってくると聴きたくなる曲。
 確か小学生の頃、テレビの天気予報でBGMとして使われていた。
 メロディーが体に染みついていて、何十年か後に、NHK-FMラジオで小原孝さんの弾き語りフォーユーという番組から流れてGeorge Winstonの『AUTUMN』というアルバムに入っていることを知った。
 メロディーがこんなにも鮮明に刻まれるのは希です。それだけ素晴らしい、琴線に触れる音楽なのだと思います。
 タイトルがまた。『Longing/Love』 Longは動詞でもあって、思い焦がれる、切望するという意味があることも、この曲と出会って知りました。
 あこがれる対象があるということはありがたいことです。
 あこがれに、どれだけ近づけたか。この曲を聴きながら見つめ直すこの秋です。
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つよがり/Mr.Children

2012-10-27 21:36:49 | 音楽
 最近、自動的に私の中で流れている歌。
「蚊の鳴くような頼りない声で」
「たまにはちょっと自信に満ちた声で」
「早く」
「あせらなくていいさ」
 両極を揺れる心の動きがまさにそうだ感じる。
 
 失敗を生かすこと。
 決めつけないこと。
 心を開いてその都度対応すること。
 彼女の立場に立てること。

 つよがりを捨てて。
 必要なんだから。

 不器用すぎて思い込みが強すぎて自分を好きになれなくて、結局孤独な夜を重ねてきた。
 孤独と悲しみを乗り越えて、やっと自分をいとおしむことができるようになった。
 このいとおしさを相手に注ぐこと。
 簡単なこと。
 今だからできるようになったという過程を忘れないこと。
 痛い過去が、同じ過ちを犯さないように、私を支えている。
 愛してくれた人たちが、私たちを後押ししている。
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月光、月の光

2012-10-06 21:39:36 | 音楽
 野球も峠を越え(あくまでの私の中でですが(イーグルスはBクラス確定し、ダルビッシュが先発したレンジャーズも負けた))、さあ本を読むぞとなりました。本を読むときはほぼクラシック音楽を流しています。
 今日、聴きたくなったのはベートーベンの『月光』、そしてほとんど等しくドビュッシーの『月の光』でした。
 秋にはピアノソナタが合いますね。久々にじっくりと聴きました。
 ベートーベンの『月光』は、気持ちが凛とする。甘えのない現実生活で、身を震わせるように情熱を燃やし、生き抜く静けさと強さがある。
 ドビュッシーの『月の光』は、孤立した私を柔らかく包み込む優しさがある。自分もまた自然の一部なのだと安心させる。
 どちらも好きです。
 動画検索したらフジコ・ヘミングさんの『月の光』と出会い、初めて聴き、一発で参ってしまいました。投稿した方の絵ともよく調和しています。
 月って、自分が孤独でないことを証言してくれる存在なのかなあ。自分が自然とつながっていることを保証してくれる存在なのかなあ。
 この地球に月という相棒がいなかったなら、人類はとっくに滅亡していたんじゃないかなあ。
 フジコ・ヘミングさんも久々にもっと聴きたくなりました。
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What a wonderful world/Louis Armstrong

2012-08-19 13:00:39 | 音楽
 もう一つ記しておきたい歌がこちらです。
 今の大学生はこの歌を知っているのでしょうか?
 ぼくはこの歌をどこで知ったのか?
 いつの間にか身近にあって、そして今、そのよさが最大限にわかった。
 走るようになってから、この世界の美しさというものが理解できるようになった。
 否定的な言葉は一切出て来ない。楽観的すぎて好きになれないときもあったけど、あえて世界のすばらしさに焦点を当てることで悲惨すぎる体験から視点を移そうと試みる配慮があった。
 ベトナム戦争があってこの歌は生まれていた。
 ベトナム戦争からやっと「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」は世間で認められるようになった。
 東日本大震災後も外傷後ストレス障害は続いている。
 この歌は、たとえ一時でも、世界の美しさを、日常の幸せな生活を、失わざるを得なかった人に取り戻す力を持っていると思う。
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名もなき詩/Mr.Children

2012-08-19 12:30:37 | 音楽
 このところはまっている歌。
 5月、仙台に行った時、ハーフマラソンを走り終え、学生時代からの友人(アルバイト先の先輩)と合流し、街をぶらぶら歩いていて、発売されていたMr.Childrenのベスト盤と出会った。先輩は言った。「ぜんぶ持っているからいいや」 ミスチルの根底には優しさがあるから好きだと。
 ミスチルの存在はもちろん知っていました。しかしCDを持ってはいなかった。後日そのベスト盤『1992-1995』『1996-2000』の2枚を買った。
 その中でもこの「名もなき詩」が染みる。歌詞の一つ一つが身に行き渡る。一日に何度歌っているか。
 もっと早く出会っていればと思わなくもないけど、いろんなことを踏み台にしてきた今だからこそ、この歌の良さもよくわかるのだと思う。
 「等身大」であることの大切さもまた改めて感じます。本当に、この歌は、ぼくのすぐ隣に、あるがままにあって、友達のようでありがたい。
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モーツァルト 交響曲第41番『ジュピター』 第4楽章

2012-07-04 19:10:23 | 音楽
 執筆のラスト、ゴールが見えて焦りと何とか折り合いをつけていたころ、よく聴いていた曲。繰り返して。
 『ジュピター』も震災後よく聴くようになった曲です。誰だったか、指揮者が推薦していたのを聞いて。
 何度聴いても飽きない。新鮮な感動がある。
 人間の真実はそう変わらないということですね。だから原発なんてたかが最近50年でわっとできて事故ってあっという間に使い物にならなくなりつつある。
 それは人類の持続的生存にとって間違いだったということでしょう。そんなこと、たくさんある。自分の人生の中にだって、嫌になるほどある。
 だから変わらない、変わりようのない優れたもの、芸術作品がありがたい。長い時間に耐えて残ったものほど本物。
 とにかく『ジュピター』。元気が出ます。様々な要素が見事に絡み合って調和して鳴り響く様がほんとうに美しくかっこいい。
 大変な試験や発表会の前など「やるしかない」状況の手前に聴かれることをお勧めします。またなんかだるいなというときにも。ま、いつでもいいのかもしれません。
 前掲のリヒャルト・シュトラウスも、オーボエ協奏曲書く前にモーツァルトを勉強し直していたようです。
 検索して出た動画はなぜかスローテンポのものが多く、私の好みには合いませんでした。
 そんな中で、ああこれだわというものをリンクします。
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リヒャルト・シュトラウス オーボエ協奏曲 第1楽章

2012-07-04 18:32:46 | 音楽
 最近よく聴いている曲です。勤務先の芸大に通うアルバイトさんから教えてもらいました。
 オーボエってこんなにすばらしい楽器だったのですね。本当にいい音色です。
 出版社勤務の友人にもオーボエを吹く人がいます。大酒のみの彼を、少し見直すこの頃。
 執筆中もよく聴きました。主に落ち着きたいとき、深呼吸したいとき。
 70を越えた父も気に入ったようです。この曲なんて言うんだ? 聴きやすいなあと。
 軽快なオーボエの旋律が、忙しい仕事中に頭で鳴ったりする。たーたらたったったったったー、たりたりたりたりたーたらたったったったたー・・・
 そしたらしめたものです。「忙しさ」などどこかに行ってしまう。
 音楽にはいつも助けられている。音楽の力は偉大だと感服する。
 それに比べて文学なんて。と、思ったりもするけど、人には言葉も想像力も不可欠なので、銘々の場所で補い合ってがんばるしかないなと思い直すことにします。
 動画は検索して見ていいなと思ったものを使わせていただきました
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槇原敬之/太陽

2012-05-02 16:48:29 | 音楽
 久々に聴いたらやっぱりじんとしたので紹介させていただきます。
 たくさんのヒット曲のある中で、この「太陽」はあまり目立ってはいないと思うけれど、逮捕後の第一歩の歌。
 過ち、失敗は誰もが起こすもの。その痛みとどう向き合っていくのかが問われています。なかったこととして隠すのか、真摯に受け止め修正の努力を続けるのか。
 マッキーがこんなに愛されるのは、弱さを隠さないからじゃないかな。
 そんな新しい男でありたいと僕も思う。
 
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The Rose/手嶌葵

2012-03-14 19:07:51 | 音楽
 夕方、録画していたNHKスペシャルの再放送「映像記録3・11~あの日を忘れない~」(3月11日深夜0時5分から1時5分)を見ていたら、体が発熱し嫌な汗が吹き出し吐き気を感じめまいもした。この体験は2度目。以前も東日本放送が作成したDVD「3.11東日本大震災 激震と大津波の記録」を見ていて発生した。再生を中止し、急いで自律訓練に入り、自分を落ち着かせ自分の温かみと重みを感じ取るように努めた。そしてこの曲を何度も繰り返して聴いた。いつものストレッチと筋トレをしながらしだいに平常心を取り戻していったけど、ぼくは確かに心的外傷を受けたのだと知った。
 ユーチューブを使うといかに多くの歌手が『The Rose』を大切に我がこととして歌っているかがわかった。皆どれもいいと感じるけど、リンクしたのは手嶌葵でした。染み入るような包み込むような内側から響くような歌声がときに激しく聴きたくなります。今日のような日に。
 歌詞と日本語訳は、かつて自分が3年前にこのブログで紹介しているので参考になさってください。
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