泉を聴く

徹底的に、個性にこだわります。銘々の個が、普遍に至ることを信じて。

一番高く飛ぶためには一番低く沈む

2022-12-31 20:21:53 | フォトエッセイ
 今年も残すところあとわずか。
 悔いなく、過ごすことができたでしょうか?
 思い出すのは、仙台の荒浜。仙台の街並み。仙台の古書&カフェ「マゼラン」の店主(大学の先輩)との会話。学生時代からの友人と再会し、一人でスイーツをむしゃむしゃ食べたこと。中尊寺の金色堂。
 ずっとネットでしか見たことのなかった気仙沼の「かなえ大橋」を渡ったこと。たくさんの父の親戚たちと再会して、やっとお顔とお名前が一致したこと。帰ってきたら体重が1・5キロ増しになっていたこと。
 夏の甲子園、東北勢の仙台育英高校が初優勝を成し遂げたこと。
 書店勤めに穴も開けなかった。今年最後、挨拶して、その仲間が笑顔だったことが私への信頼を語っているように思った(そう思いたい)。
 母はついにコロナに罹ってしまったけれど、皆で協力して乗り越えることができた。
 こつこつ本を読み続け、着々と走行距離も伸ばした。今日は「しめ」のランをして、大好きな小金井公園をぐるっと二周して戻ってきた(30キロ)。写真は小金井公園で撮ったものです。写真のインスタグラムも本格的に始めて、少しずつですが、相互フォローする人も増え、楽しむことができました。
 今年の累計走行距離は979キロ。昨年は届いた1000キロにわずか足りず。これは6月と7月の酷暑によります。
 昨年の梅雨時くらいから始めた懸垂と腕立て伏せと垂直跳びも継続しています。それで気づいたのが、「一番高く飛ぶためには一番低く沈む」という事実。
 自分の影を見ながら、近くの小さな公園で、走り終えたあと、垂直跳びを繰り返します。一番高いところに手が届く前には、一番深く沈んでいました。「ため」が必要というか。
「ため」を「準備」とも言い換えられます。
 来年、うさぎ年。そこで「ジャンプ」という標語も目につきますが、私も乗っかりたい。
「小説」を飛ばしたい。小説家になりたいのなら小説を書くしかない。そして、そこで認められること。
 十分にためた一年でもありました。仙台に行き、一段小説も進み、気仙沼に行き、もう一段小説も進みました。もう書き始めています。
 遅くとも来年には完成するでしょう。その新作とともに、私も飛びたい。飛躍の年に。
 たくさんの仕込みや失敗があり、変わらず応援してくれる人たちの支えがあり、そして何より自分自身が大事に抱えてきた夢があるから。
 一日一日、一歩一歩、一行一行、大事にして。大事な一行一行の積み重ねが、きっと読者の一人一人の、一つ一つの共感につながっていく。
 新しい場所を走りたくもなってきています。その一歩として、来年2月19日に、熊本城マラソンを走る予定です。
 新しい収入源を得ることも目標です。
 新しい家族を作っていくことも。
 どれも一つ一つの積み重ね。いきなり高みには届きません。簡単に目標は達成しません。マラソンでも失恋でも就活でも、そのことは十分に経験しました。
 今年は、行きたかったところに行き、会いたかった人たちに会うことができた年です。その意味で、夢を叶える体験を積めた。夢を叶えるコツは、小さな夢を実現させていくことだと思った。
 これからだって間違うでしょう。ちくちくと、痛いところをついてくる人も減りはしない。自分はまだまだなのだと「無知の知」で、謙虚ささえ失わなければ、人に感謝することもできるし、自分の修正を重ねていくこともできます。
 読んで走って書いて。この一連の動作が、本当に好きなのだと実感したのも今年であり、このコロナ禍での収穫でした。
 こんな私でよければ来年もお付き合いください。
 今年も読んでくださり、本当にありがとうございました。
 みなさま、よいお年をお迎えください。

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