8月7日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)
利益が先か地盤が先か
先般ある関係会社へ 行って、課長以上の人に集まってもらったときに“利益をあげることが先ですか、それとも地盤づくりが先ですか”という質問が出ました。それに対して私は “わが社は五人のときには五人の、十人になれば十人の、さらに千人になれば千人の企業にふさわしい利益を上げてきた。そうしたことの連続が今日の成功に なった。もし五人だから、十人だからまだよいだろうと思っていたならば今日の姿はない。だからこの会社も利益を上げつつ地盤をつくっていく以外にないと思 う”と答えたのです。私は世の中すべての経営というものは、そういうところにポイントがあるのではないかと思うのです。
2013年8月7日天声人語「OCN 朝日新聞デジタル」
天声人語
▼きのうに続き、死者と通じ合うということについて。来日中の米国のアカデミー賞監督、オリバー・ストーンさんが、広島の原爆ドームや平和記念資料館を訪れた。本紙のインタビューに「あの日の瞬間を感じた」と答えている
▼ 感じる力、想像する力が大切というメッセージだ。「瀕死(ひんし)の被爆者がさまよっていた。川に浮き沈みする遺体も見えた」。この後、長崎と沖縄にも行 く。米軍事戦略の最前線で苦しむ沖縄への「連帯」を、かねて語っている。米軍ヘリが墜落したばかりの現地で何を感じるだろうか
▼「生き残った者は、死者の無念を自分自身の生き方として受け止めなければならない」。仙台で被災した宗教人類学者、山形孝夫(やまがたたかお)さんの言葉だ。近著『黒い海の記憶』の副題は「いま、死者の語りを聞くこと」
▼♪わたしは何を残しただろう……。山形さんはNHKの復興支援ソング「花は咲く」の歌詞に目をとめる。ここで歌っているのは死者ではないか。だから、口ずさむとひとりでに涙があふれてくるのだ、と
▼ 国策のため、繁栄のため、豊かさのためと称して、過去にどれだけの人々が犠牲にされてきたことか。戦争も、原爆も、沖縄の基地も、原発事故も。犠牲を強い る構造に抗(あらが)うには死者と共闘しなければならないと、山形さんは訴える。それは「殺すな」の哲学を徹底することだ、と
▼8月、列島の各地で死者の声が聞かれるのだろう。平和への、未来への思いがこもごも語られるだろう。じっと耳を傾けたい。
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