8月12日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)
笑顔の景品を
最近は、競争がなかなか激しいこともあって、個々のお店なり商店街が、それぞれいろいろと工夫を凝らし、販売を進めています。いわゆる景品つき販売というものもその一つで、少しでも多くのお客さんの関心をひくものをということで、いろいろ知恵をしぼっています。
しかし、お客さんにおつけする景品のうちで、何にもまして重要なものは何かということになったら、私はそれは親切な“笑顔”ではないかと思います。“自分 のところは親切な笑顔のサービスに徹しよう”というように、いわば“徳をもって報いる”方策で臨んでこそ、お客さんに心から喜んでいただけるのではないで しょうか。
2013年8月11日筆洗(東京新聞)
<土の中から けさ でてきて/もう セミが うたえている/ならったことも ない/きいたことも ない/とおい そせんの日の うたを/とおい そせんの日の ふしで…>
▼まど・みちおさんの詩「セミ」だ。蝉(せみ)は「たいよう ばんざい ざいざいざい」と歌って、その歌は<もえて もえて こずえへのぼり くもへのぼり…たいようの てに すくわれて>いく
▼ まこと蝉の声は、真夏の太陽に向かって上っていく。ここ数年で緑がめっきり少なくなった住宅地に住んでいるのだが、切られず残っている木々はまるで蝉の集 合住宅だ。朝食時など窓を閉めないと、ニュースも聞き取れない。蝉時雨(しぐれ)という風情はなく、蝉の豪雨だ。ただでさえ寝苦しいのに、やたら朝早くか ら鳴る目覚まし時計が無数にあるようなものだ
▼しかし、何事もプラス思考で乗り切るしかない。『昆虫食入門』(内山昭一著、平凡社新書)によれば、蝉をフライや天ぷらにして、揚げたてをほおばると、「ナッツの香りとうま味がある」そうだ
▼人口増や気候変動による食料危機に備え、栄養価の高い昆虫食に目を向けるように、国連も促しているという。つまり蝉の集合住宅は宝の山という訳だ
▼…と考えながらも、やはりその声に辟易(へきえき)する。歳時記を開いても、目に留まるのはこんな句だ。<蝉の音も煮ゆるがごとき真昼かな>闌更(らんこう)
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