◆リカバリー全国フォーラム2021(オンライン開催)が、10月16日~17日開催されました。フォーラム初日に開催される「トークライブ」で、自分のリカバリーストーリ(2分)を発表する人の募集があり、家族会会員でもある、つーぽんさんが応募し発表されました。発表内容について了解をいただきましたので、原稿をそのまま掲載いたします。
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「リカバリーフォーラム トークライブ」4番目
こんにちは。つーぽん です。
一昨年にリカバリーフォーラムに初参加し、トークライブは自分にはちょっと敷居が高いと思ってたのですが、コロナ禍によってリモート開催になって、そろそろ出て見ようかなと思ってました。
今の思いそのままです。
思春期からの発症で、大学進学を目指してた積み重ねが一気に崩れて、人生が一変し、自閉して引きこもってしまったこと。
それでも、両親とも離れ、ふるさとを離れて見知らぬ町で、当時の未だ見えぬ自分の方向を手探りと言うよりも、がむしゃらに掴み取ろうと、今まで生きてきた気がします。
もう亡くなられた方も多いですが、当時の地域のピアの先輩と言うべく模範者に自分の生き様を重ね、沢山の良い事も悪いことも、彼らと寄り添い、切磋琢磨して生きる術を得てきたように思えます。
少なからず自分を叱咤激励してくれたピア先輩初め、医療、福祉の方、就労先の理解者、地域の方々、そして私の家族。改めて感謝の気持ちで一杯です。
自分が主体的に行きたいと、他人軸の生き方から変わったのは、ピアサポート講座を受けてからでした。このピアサポートという興味深いツールを用いながら、新しいピアと出会い、寄り添い、居心地の良い時間を共有することで癒されました。
良い経験も悪い経験も差し出し、許し合って、本来の自分を取り戻すことが出来ました。
発病の時のトラウマだった学生時代の旧友とも再会できたり、転職が多かったのですが、今の会社生活は13年目になりました。
検診結果を見直し、大幅に減量が成功して、悪い所を治療でき
その結果、今までに自分に覆いかぶさっていた大きな鎧のようなものをスッキリと脱ぎ捨てることが出来ました。
会社生活が自分の求めるべき方向に動いて来てる事や、家族関係も見直して、母と向き合い、姉夫婦と甥っ子達との関わりも、今はLINEなどでも近況を語り合うなど、良い関係を取り戻しました。
母も90歳になっても滑舌も良く元気なおばぁちゃんです。
また当時者会、家族会などに参加して自らの経験を語りながら、メンバーさんから、元気を頂いていること。この頃は趣味が興じてギター演奏挑戦などで新しい友人をできたことなど。
私は普段支えて頂いてる方々や、長年支えて頂いてる方々へ感謝しています。
ずっとリカバリーがどんどんと更新し、溢れて出て来ていることへの感謝も思わずにはいられません。ただ一言ありがとうございました。
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■彼(つーぽん)とは、上越地区精神障害者家族会連絡協議会(通称:上精連)の総会と交流会が平成28年7月7日に開催された際の特別講演「当事者と家族とのより良い関係を保つ為に」の中で、3人の方からいわゆるリカバリーストーリーを語ってもらいました。その中の一人が彼(つーぽん)でした。それから間もなく話をする機会があり、その後、今もお付き合いさせていただいています。
上記のストーリーにあるように今は、上越の地でシッカリと踏ん張って生活をされ、一方でピア活動にも力を注いでいます。
そして、いろんな事に興味を持ち人生を楽しむ力を彼との話の中で感じます。頑張れ!つーぽん!(吉原)