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上越市家族会 ~ひとりで悩まずみんなで支え合って~

この会は、こころの病を持つ人を身内に抱える家族の集まりです。みんなで支え合って精神障害者の福祉向上を目指します。

第2回研修会「家族の為の講座」開催案内発送しました! No335

2021-10-26 09:22:02 | 日記
◆今年度第2回研修会の開催と恒例の「島出そうめん(冬季分)」の物販活動について会員の皆様へ先日ご案内を郵送いたしました。
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◯第2回研修会「家族の為の講座」
・日時:11月15日(月)10時~12時30分
・会場:福祉交流プラザ2階第一会議室
◯「島出そうめん」同封のチラシをご覧の上、ご自宅用にお歳暮などに如何でしょうか?
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■いずれもお申込みは事務局までお願い致します。電話526-2205です!

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COMHBO主催「リカバリーフォーラム トークライブ」No334

2021-10-23 10:49:17 | 日記
◆リカバリー全国フォーラム2021(オンライン開催)が、10月16日~17日開催されました。フォーラム初日に開催される「トークライブ」で、自分のリカバリーストーリ(2分)を発表する人の募集があり、家族会会員でもある、つーぽんさんが応募し発表されました。発表内容について了解をいただきましたので、原稿をそのまま掲載いたします。
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「リカバリーフォーラム トークライブ」4番目
こんにちは。つーぽん です。

一昨年にリカバリーフォーラムに初参加し、トークライブは自分にはちょっと敷居が高いと思ってたのですが、コロナ禍によってリモート開催になって、そろそろ出て見ようかなと思ってました。

今の思いそのままです。
思春期からの発症で、大学進学を目指してた積み重ねが一気に崩れて、人生が一変し、自閉して引きこもってしまったこと。
それでも、両親とも離れ、ふるさとを離れて見知らぬ町で、当時の未だ見えぬ自分の方向を手探りと言うよりも、がむしゃらに掴み取ろうと、今まで生きてきた気がします。

もう亡くなられた方も多いですが、当時の地域のピアの先輩と言うべく模範者に自分の生き様を重ね、沢山の良い事も悪いことも、彼らと寄り添い、切磋琢磨して生きる術を得てきたように思えます。
少なからず自分を叱咤激励してくれたピア先輩初め、医療、福祉の方、就労先の理解者、地域の方々、そして私の家族。改めて感謝の気持ちで一杯です。

自分が主体的に行きたいと、他人軸の生き方から変わったのは、ピアサポート講座を受けてからでした。このピアサポートという興味深いツールを用いながら、新しいピアと出会い、寄り添い、居心地の良い時間を共有することで癒されました。

良い経験も悪い経験も差し出し、許し合って、本来の自分を取り戻すことが出来ました。

発病の時のトラウマだった学生時代の旧友とも再会できたり、転職が多かったのですが、今の会社生活は13年目になりました。
検診結果を見直し、大幅に減量が成功して、悪い所を治療でき
その結果、今までに自分に覆いかぶさっていた大きな鎧のようなものをスッキリと脱ぎ捨てることが出来ました。

会社生活が自分の求めるべき方向に動いて来てる事や、家族関係も見直して、母と向き合い、姉夫婦と甥っ子達との関わりも、今はLINEなどでも近況を語り合うなど、良い関係を取り戻しました。
母も90歳になっても滑舌も良く元気なおばぁちゃんです。

また当時者会、家族会などに参加して自らの経験を語りながら、メンバーさんから、元気を頂いていること。この頃は趣味が興じてギター演奏挑戦などで新しい友人をできたことなど。

私は普段支えて頂いてる方々や、長年支えて頂いてる方々へ感謝しています。
ずっとリカバリーがどんどんと更新し、溢れて出て来ていることへの感謝も思わずにはいられません。ただ一言ありがとうございました。
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■彼(つーぽん)とは、上越地区精神障害者家族会連絡協議会(通称:上精連)の総会と交流会が平成28年7月7日に開催された際の特別講演「当事者と家族とのより良い関係を保つ為に」の中で、3人の方からいわゆるリカバリーストーリーを語ってもらいました。その中の一人が彼(つーぽん)でした。それから間もなく話をする機会があり、その後、今もお付き合いさせていただいています。
上記のストーリーにあるように今は、上越の地でシッカリと踏ん張って生活をされ、一方でピア活動にも力を注いでいます。
そして、いろんな事に興味を持ち人生を楽しむ力を彼との話の中で感じます。頑張れ!つーぽん!(吉原)

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「みんなねっと東京大会」オンライン参加(その2)No333

2021-10-20 09:27:11 | 日記
前号からの続きです。
都立松沢病院の名誉院長の齋藤正彦氏です。
◯休憩等をはさみ、特別講演は齋藤先生です。齋藤先生は、2012年~2021年まで都立松沢病院の院長として、それまでの精神科病院の怖い・暗いというイメージの転換を図ることを大きな目標としてとりくまれました。今も名誉院長として、現場の精神科医として同病院で活躍されています。
齋藤さんは、院長となって公立病院故の強みと責任を最大限に発揮するために4つの経営目標を掲げます。一つは民間医療機関からの要請を断らない。二つ目が患者さんに選ばれる病院を作る。三つ目が業務改善で働きやすい職場を作る。四つ目が地域を支え、地域に支えられる病院を作る。
そして、一つ目と二つ目は達成できた、後の二つが道半ばとの事でした。
松沢病院の院長になった時、その充実した設備や人員に驚いたそうです。このコストは税金でまかなわれている。民間医療機関からの入院依頼を断れば、松沢病院より装備の劣った病院に行くこととなる。そんなことはできない。民間病院で手を焼いている治療が難しい患者さん、家族とのトラブルが多い患者さんを松沢病院が引き受けることは、民間病院の負担を減らすことになり、それは民間精神科病院の診療の質を上げることに貢献し、結果的に東京の精神医療の底上げにつながるはずと考えられました。
こうした基本的考えで経営を進める中で、職員の皆さんの考えも変わり、患者さんや家族、民間医療機関から評価され、選ばれる病院へと変質を遂げて行きます。
ひとつの例ですが、身体拘束を少なくするための取組が反響を呼びました。詳細は当ブログNo174~175(2019.9.4)をご覧ください。当時の齋藤院長のインタビュー記事を掲載しています。
以上は当日の講演の一部のお話しですが、この他にも日本の精神料医療の問題、或は公立病院の必要性、精神科患者さんの人権の問題など明快な語り口でお話しをされました。
もうひとつ感じたことは、病院内で職員も患者も同じ目線で対応をするということでした。上下の格差があってはならないということです。ここまで徹底をされてきたということです。
お話しをお聞きしながらつい気持ちが高揚する自分がいました。
以上で終わります。
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■今回の講演の報告でした。うまくお伝え出来たか?ですがご容赦願います。
講師のお二人の印象は、柔の白石先生、剛の齋藤先生と言う感じがしました。講演の中でもお互いに名前をあげ話されていましたが、キット親交が深いのでしょうね!
また、参加いただいた会員の皆さん、糸魚川市、妙高市の家族会の皆さん、福祉施設の皆さん、相談支援事業所の皆さん、行政の皆さん、大変有難うございました。(吉原)

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「みんなねっと東京大会」オンライン参加(その1)No332

2021-10-17 09:47:58 | 日記
◆みんなねっと全国大会(東京大会)が10月7日~8日開催され、7日の全体会にオンラインで参加しました。会場は上越市社会福祉協議会の研修室をお借りしネット環境等もご支援をいただきました。まずもって御礼を申し上げたいと思います。
7日の全体会では、開会セレモニー、活動報告などがあり、続いて基調講演が白石弘已氏(東洋大名誉教授、なでしこクリニック院長)、特別講演が齋藤正彦氏(都立松沢病院名誉院長)という、ビッグな講師お2人の各々90分の熱い講演を聞くことができました。
家族や本人のリカバリーと人権、医療・福祉・地域の連携の必要性のあり方など多岐にわたった貴重な講演でした。お聞きするのが精一杯でしたが、何とか私なりにまとめてみました。(吉原)

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◯白石先生は、今は、なでしこクリニック院長として外来は勿論、訪問診療等も行うなど現場で精神科医師として活躍されています。
まず、日本の精神科医療の現状として、世界一の精神科病床数、その多くが私立病院に存在、他科に比較して医師・看護師が少なくて済む精神科特例(従って医療費も安価)、長期入院患者が多く退院が進まない現実(地域ケア体制の遅れで退院ができない)など、構造的な問題を指摘されました。
そして、国の取組として、2004年(H16)以降、「入院医療中心から地域生活中心」を掲げ幾度も改革ビジョンを進めてきたが、病床数も少しは減ってきたものの何れの改革も成果を上げていない。2017年(H29)には、団塊世代の高齢化の増加を見越した地域ケアの必要性から「地域包括ケアシステムの構築」を掲げました。
これに併せて「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築」も取組むことが自治体に義務付けられました。こうした改革ビジョンを進めるために各自治体では福祉計画を作り地域で進めていくこととなりますが、医療・福祉・地域・行政が連携する中で地域課題を整理し、目標を定め、行動に移し、その点検をシッカリ繰返す事の重要性を指摘されていました。
具体的には、退院支援、居住支援、孤立予防、相談窓口の充実など地域のあり方、精神科医療の問題点など医療のあり方、統合失調症当事者の症状そして対応の仕方、就労に関すること、当事者のリカバリー、家族のリカバリーなど幅広くお話しがありました。
最後に家族の心構えとして、千葉県の精神障害者家族会連合会の「家族の心構え、精神障害者・親亡き後・自立プラン」の紹介があり、「親離れ子離れについて完璧にはできないかもしれないが、子どもが生きて行く道筋を作ろう。衣食住を子どもが自ら出来るように、父母は身を引こう。子との距離を意識的に広げよう、親が自ら離れるよう・・・」を引用され講演が終わりました。
講演の中では、参考となる「書籍」の数々、生きて行く心などを唄った「歌曲」の数々も紹介もされるなど白石先生のお人柄も伺える講演でした。
**次回は齋藤正彦さんです*********************************

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新聞記事から・・精神障害を学ぶ!糸魚川での取組み No331

2021-10-13 09:32:53 | 日記
◆上越タイムス10月8日付の記事で、県立糸魚川白嶺高校において実施された、地域生活支援センターこまくさ(糸魚川市南寺町、上越つくしの里医療福祉協会)による出前講座「心のバリアフリー講座~精神障害を学ぶ~」が紹介されていました。
◯この出前講座は、「地活こまくさ」が講師を務め、健康福祉系列の3年生を対象に実施されたもので、授業では精神障害の基礎知識について説明を受け、その後、統合失調症当事者の男性から経験談を聞き、後半はグループワークを行い感想や自分達ができる事など話し合われたとのことです。
「こまくさ」の施設長さんにお聞きした所、この出前講座はかなり前から実施されているとのことでした。感心させられました!
◯統合失調症など精神疾患(心の病気)を最も発症しやすいのは、10代~20代と言われています。この時期はその後の人生の中でも青春を謳歌したり、社会とも繋がる重要な時期です。然し、偏見とかいろんな不都合から治療や相談を受けられずにいる若者がいることも考えられます。それは病気を更に重症化してしまい、その若者のこれからの人生を狂わせてしまいます。精神的不調を早期に発見し治療や相談を気軽にできる仕組み作りが大事だと思います。
◯「精神疾患」の記述が高校保健体育教科書に来年度2022年度の教科書から復活することとなっています。10代後半から20代にかけて発症のピークなのに、日本の義務教育が精神疾患を教えないことは一部の精神科医からも指摘されてきました。
何と、高校の教科書から1978年に(中学校の教科書からは1977年)消えてしまっているそうです。44年振りの復活です。ここにも障害の中でも精神疾患に関する後発ぶりが読み取れます。
中学校の教科書へも復活を望みます!
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