上越市家族会 ~ひとりで悩まずみんなで支え合って~

この会は、こころの病を持つ人を身内に抱える家族の集まりです。みんなで支え合って精神障害者の福祉向上を目指します。

第6回役員会及び第5回定例交流会が開催されます。      No65

2018-01-29 18:36:09 | 日記
◆今年度最後の役員会及び定例交流会が下記日程で開催されます。
定例交流会は勉強も含め行います。多くの皆さんの参加をお待ちしております。

1.開催日:2月7日(水) 福祉交流プラザ3階 障害者団体事務室
2.日 程
 (1)役員会 13時~14時
  ①12月~1月活動報告
  ② 2月~3月活動計画
③平成30年度総会関係
・総会は4月22日(日)に開催予定です。
(2)定例交流会 14時~16時
①勉強会・・・・最近の動き(さいがた病院医師不足問題、県知事要望、その他)
②話し合い・・・最近の自分の状況や悩み・良かったことなど話し合います。
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精神障害者の訪問支援(新潟日報記事から)     No64

2018-01-24 21:09:49 | 日記
◆新潟日報2018年1月17日、30頁「フォーカスワイド@にいがた」に掲載されたものです。これからの課題「地域医療の充実」へのヒントと思います。以下内容を簡記します。
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〇自宅で治療・看護、効果大
「精神に障害がある人にとって、医師や看護師による訪問支援は慣れた自宅で治療に臨めるなどメリットが大きい。だが本県では、NPO法人新潟県精神障害者家族会連合会が把握する限り、専門医が加わって往診する医療機関は1ヵ所にとどまるなど環境整備は道半ばだ。国は精神に障害がある人の長期入院を解消し、地域に戻れるよう政策を進めるが、訪問体制の整備が大きな鍵となる。(長岡支社・川上あすか)」

※県内で1ヵ所の医療機関とは、新潟市秋葉区の「ささえ愛よろずクリニック」の事で、以下、簡記します。
①看護師曰く「病院で話を聞くのと、自宅で生活環境を見ながら話すのとでは全然違う、患者が話をしたがらない時でも、ゴミが散らかっていたり、食器が片付いていなかったりといった状態から体調を探ることが出来る。」
②県障害福祉課によると、本県の精神科の通院患者は2016年度末で2万7810人。
2006年度末より200人増加している。患者が望む地域生活の実現を目指し、支援者の育成等を行っている。医療機関での受診が困難な地域もあり、訪問支援は地域を支える選択肢の一つとして大切なものと考えている。
③ただ、専門医師不足や患者数の増加など、現場が追いついていない。スタッフ確保が訪問支援普及への課題だ。
④家族会連合会の江口理事長は「地域移行を進めるなら、現場ありきの訪問支援が重要、日常のきめ細かい援助こそが治療になり得る」と訴える。また、「訪問支援で地域に入ることが、未治療者や引きこもりを治療へつなぐ鍵になる」と指摘。在宅での安定した生活の構築に向け、治療体制の整備を急ぐよう求めている。

※ささえ愛よろずクリニック、今村達弥院長の話しです。
〇生活を見て気付くことも
全ての精神疾患の診断基準に「生活障害」がある。生活の場で診断するのが一番と言える。
ちゃんと通院している患者でも、医療機関での言動にギャップがあることもある。生活を見ることで、治療する側にとっても気付くことがあるだろう。
精神疾患の患者は、関係性が崩れた後の修復が難しい。関係がこじれる前に動くことが重要になる。そんなとき、訪問診療や訪問看護は有用だ。特に、精神科訪問看護は介護保険による訪問看護と異なり、指示書やプランを立てる必要がないため、気がかりなことがあればすぐに出向いて行ける。在宅の支援は患者の家族が望んでいるケースも多い。
生活の場を見て、家族が良くない刺激を与えていないか、逆に家族の苦労や工夫はどんなものがあるかを確められる。患者の治療とともに家族のケアを進められることが、訪問支援の大きなポイントと言える。
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真冬のパンジーです。春になると元気な花を咲かせてくれます。
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「しんかれん」、新潟県知事へ陳情!         No63

2018-01-21 21:30:31 | 日記
◆1月19日県庁にて、「しんかれん」理事長、副理事長、理事の5名で行いました。県側は「いのちとこころの支援室」の室長以下4名の皆様、県会議員(自民、未来、共産)の皆様も同席していただきました。私も上越市家族会長として初めての経験でしたが、思う所を述べて参りました。
回答については後日いただく事となっておりますが、当日は私達の主旨と行政側の考え方について議論を行いました。
初めての出席で感じたことは「壁は厚い・・・」という事でした。
しかしながら「まだまだこれから・・・、これで・・・!!!」と思いました。
以下は陳情の内容です。
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平成30年 1月19日
新潟県知事 米山 隆一 様
                                        
特定非営利活動法人
新潟県精神障害者家族会連合会
                               理事長   江口 道夫


平成29年度 精神障害者の保健・医療・福祉に関する陳情

平成30年度からの第5期新潟県障害福祉計画において『精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築』が検討事項に挙げられています。精神障害の疾患の治療には医学的治療、障害の援助には福祉的援助がそれぞれなされていますが、この医学的治療と福祉的援助が包括された複合的支援が存在する”地域”こそ、人が孤立せず安心して自分らしく暮らすことができる場所であり”地域包括ケアシステム”の”地域”であると私たちは考えます。

1 精神医療の今後について

①アウトリーチ体制の実現に向けた取り組みをお願いします。
精神科病院と診療所及び福祉が連携し、多職種チームによる支援体制を構築できるような対策を講じてください。引きこもりの人や未治療者を医療につなげ、在宅での生活が安定するためには生活の場における長期的な支援が必要です。

②往診・訪問診療の充実
現在の精神医療は本人を病院に連れて行かないとことが進みません。
私たちは、この前提こそが問題であると思います。加えて下記のような状況下で多くの受診困難な患者とその家族がおります。

1.病気の症状から通院出来ない人、病状悪化が進んでいる人、また病識がない当事者。
2.県北の村上市府屋地域や糸魚川市ではJRとバスを乗り継いで片道1時間以かけて通院している現実があります。
3.佐渡市や魚沼地域のような中山間地域での受診は車に頼るしかありません。今まで親が自家用車を運転し、当事者を連れて行ったところですが「8050問題」と言い表されるように親が高齢になり通院させるのが困難な状況になっておりす。
4.行政区域の中で精神科病院、ましてや診療所も無い精神医療空白地帯では公共交通機関を利用してもアクセスが悪く、時としてタクシー利用を余儀なくされ高額な交通費の支出を強いられております。是非、医療に緊急時の往診や定期的な訪問診療充実の働きかけをお願いします。

2.重度心身障害者医療費助成制度を引続き2級にも適用してください
皆様のお力で精神障害者保健福祉手帳1級に重度心身障害者医療費助成制度の適用が実現しました。誠にありがとうございます。なお引き続きではございますが手帳所持者の8割を占める2級にまで拡大していただけますようお願いします。
平成28年の新潟県の調査によりますと2級は12,707人おります。精神障害者の7割は年収100万円以下、親との同居率は6割。20~44歳の未婚者で親と同居する人が31.9%という総務省統計数字の2倍以上です。これは親の庇護の下でやっと生計を立てている精神障害者の姿が見えます。また薬による副作用で障害者は圧倒的な成人病予備軍であり、心血管系の有病率の多さなど、将来的に当事者の医療費の負担は目に見えています。
上記実現のため宜しくお願いします。
                                                         
3 県央基幹病院に「精神科救急及び精神障害者の身体合併症治療に
対応できる精神科病床」の設置をお願いします
県央圏域における精神科病床数は基準病床数の40%以下で県内二次保健医療七圏域中最も低い状態です。60%の患者さんが他圏域の病院に入院・通院せざるをえない現状にあります。著しい医療の地域間格差の存在があります。県央基幹病院に県立新発田病院、魚沼基幹病院並みの身体合併症治療に対応できる精神科病院を設置してください。
身体合併症治療に対応できる総合病院は長岡(中越)圏域にもなく長岡地域の身体合併症
治療の受け皿としても必要と思われます。ご検討のほど宜しくお願いします。

4 義務教育での『心のバリアフリー教育』を補完する精神障害・精神保健の正しい教育を実現してください
保健体育でのカリキュラム化は最大の予防と偏見・差別の解消の手段です。
精神疾患は、生涯を通じて5人に1人がかかるといわれています。国民5大疾病の第1位であり、発症してから治療を受けるまでの期間が長ければ長いほど治りにくくなります。
「心の病気に早く気づき」「もし心の病気になってしまったらどうしたらいい」「心の病気の人にどう接したらいい」について義務教育(小中)と高等学校段階まで備える教育が重要ではないでしょうか。統合失調症の発症 (100人に1人) のピークが思春期から青年期にであると言われています。これは家族会会員の100%が当事者の中学校での不登校を経験しています。
いち早く病気のシグナルを先生や周囲が受けとめ、医療と支援につなげることの重要ではないでしょうか。是非、この福祉教育実現に向けてご尽力ください。

5 精神障害者の就労について
障害者の自立は経済的自立を前提にしつつも、日本の精神科医療の主流は薬物療法と入院治療が主流です。服薬を定期的に続けての就労の困難さ、病気の特性である体調の変化(良いときと悪いときがある)があるのが精神障害者です。来年度から障害者の法定雇用率の改定があります。主な改訂としては一般企業の障害者雇用率2.0%が.2.2%になります。しかし精神障害は見えない障害です。精神障害者の特性を考慮して職場でのフォロー、サポート体制の充実に雇用する企業へのご指導をくれぐれもお願いします。

6 さいがた医療センターの医師不足解消に向けて国立病院機構への県の働きかけをお願いします。
さいがた医療センターは、地域の精神科医療の中心として、私ども家族と精神障害者の心の拠り所として永年支えていただいて参りました。
しかしながら、本年度に入り医師の異動そして退職が続き常勤医が一人という異常な状態となっております。更に8月、「医師不足の為、患者への充実した診察が出来ない為一部患者に転院をお願いしたい・・」等の内容の文書が掲出されました。
私達家族会の中からも、常勤医師一人という主治医不在の現状に当事者も家族もとまどいが広がっております。
精神障害者にとって主治医の重要性は言うまでもありません。
遡ること6年前の平成23年3月に新患診察の休止が掲出された時は、近いうちに必ずや再開されるだろうと何の疑いももっておりませんでした。
医師不足が表面化して6年が経った今、現状をみれば悪化の一途を辿ってきたこととなります。さいがた医療センターの院長を初め医師・看護師・関係職員の皆様、そして出張医の皆様がこの厳しい環境の中で頑張っておられる事は理解します。
しかしながら、永年、犀潟の地にあるこの病院に通院し、或は入院をして病院を信頼し、心の拠り所としてきた上越地域あるいは上越地域外からの患者の皆さん、そして私達家族の不安は図り知れないものがあります。
全国的な医師不足と言われておりますが、なぜ独立行政法人という公立の、且つ、県内の唯一の精神科の基幹病院としての社会的責任がきわめて大きな病院が、新患の休止や入院・外来患者の転院までを選択しなければならないのか、私達には理解できないことであります。
どうかこの声をお聞きいただき一日も早く安心して本来の医療が受けられるよう、かかる問題の解消に向け、行政として関係機関への働きかけを切にお願いするものです。宜しくお願い申し上げます。
以上
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言葉は生きるちから(4)            No62

2018-01-13 20:19:03 | 日記
言葉は凄い、言い方、捉え方で随分と違います。
言葉は人間に優しさと勇気を与えてくれます。こんな人とその言葉を紹介します。

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~朝日新聞「折々のことば」から~

「問題になる前から問題視するのは良くないのではないか!」

特定非営利活動法人スウィング施設長 木ノ戸昌幸
(http://www.swing-npo.com/)

施設でスマホを充電しようとしたのを仲間に咎められた通所者が終礼時に皆に謝ったことに愕然とした施設長は、安易に振りかざされる正義は、回り回って自分の首を絞めてゆくと書く。
NGやアウトではなく、OKやセーフの「余白」を世界にもっと増やしたいと。
京都の障害者施設NPO・スウィング発行「Swinging」第23号に載せた文書「ケツの穴の小ささについて」から。
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この記事を見て何かホットするような感じがしました。
「言葉は生きるちから」・・・過去の記事
(1)No/7月14日、(2)NO39 /9月17日、(3)No45/10月16日


一年中咲き続けます。ゼラニュウムの花!
花ことばは「育ちの良さ、信頼、愛情」
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あけましておめでとうございます。      No61

2018-01-07 18:43:36 | 日記
◆新しい年が始まりました。まだ正月気分も抜けきれません。でも一日過ぎるごとにエンジンがかかってきますね。来週からが事実上のスタートという事でしょうか?
上越市家族会となって13年目を迎えました。本年も宜しくお願い致します。
◆今年最初の記事は・・・新企画!「家族(当事者)の時々の想い」から始めたいと思います。精神障害者を抱える家族の想い、或は当事者の想いをお寄せいただき載せていきたいと思います。どうぞペンをとって原稿をお寄せください!


~「家族(当事者)の時々の想い」その1~
 筆者は当事者の小林さん(60代男性)からです。
小林さんに了解をいただいておりますので紹介を少々!
小林さんは一昨年(2016年)まで「夕映えの郷」に通所されていて、施設内の「まんぷく食堂」でスタッフとしても活躍されていました。退所されアパートでの一人暮しです。
2017年の上精連での渡部和成先生の講演会の感想文をお願いしたところ快諾をいただきました。他にも小林さんが書いた文章等を見たことがありお聞きしたところ、「ありますよ!」とのお返事、早速お借りしたという訳です。
お借りした原稿は十数通にのぼりました。ビックリしたのはその殆どが大きなカレンダーを小さく切り、その裏に書いてありました。小林さんの人柄をみた想いでした。
家族会の事業にはいつも参加され、当事者としての想いをお話しいただき、皆さんの支えにもなっていただいております。
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「家族(当事者)の時々の想い」その1
            精 神 病 と 私
 私が精神病と診断されたのは17歳の秋、それから45年が経ちました。
 いまだ病気については自分自身良く解らない。でも、自分で病気なんだなーと思う時もあります。
 何が原因なのか自分自身に問えば解らないこともない。脳の障害という事は間違いないのだけど現代医学でも解明されていない。
 しかし、病気であれば治療せねばならない。毎日薬を飲む、しかし副作用も起きる。どうすればいいんだろうと悩む日が続く。
最初にこの病気になった時、今思うと考えないでもいい事を考えていたように思う。自分で分かったことは統合失調症って考える病気だと思った。そして、その考え方、思考に欠陥のある病気であることに気付いた。
 色々考えてもいいけど、いい結果につながるものならいいけど、結果的に取り越し苦労の多い事が解かった。
起きないことまで心配して、なったらなった時という度胸の無い心配性の自分がいる。最近では自分自身の性格・気性等が解かってきてある程度いい加減に生きています。
 私はこうなった事を悔やんではいません。こうなる運命だったんだなーと思う様になりました。
あとどの位生きるかも、この先どうなるかも解らないけれど残りの人生を楽しみたいと思っています。
今は、アパートで一人暮しをしていますが、自分なりに生活をしています。
毎日生きることはそんなに楽しい事ばかりないけど、その人がその人らしく生きればいいのでは・・・。
精神を病んで解ったものもあるし、長い人生は自分の思い通りに行かぬもの。人それぞれ、その人が歩く道がある。その人にしか歩めない道がある。
雨の降る日もあれば、風の吹く日もある。人生なんてそのようなものです。
人間皆何らかの病気になり死んでゆくもの。一度だけの人生、生きているうちに頑張らなくては。頑張る時かな。
 弱さがむしばんだ病気、弱さを強さに変える努力が必要では。
障害を負うと生活のしづらさ、生きづらさがあるけど負けずに生きねば。
厳しい世の中になり生きづらいけどかすかな光を求めて・・・。
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新年にちなみ「センリョウ」です。
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