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上越市家族会 ~ひとりで悩まずみんなで支え合って~

この会は、こころの病を持つ人を身内に抱える家族の集まりです。みんなで支え合って精神障害者の福祉向上を目指します。

家族の為の講座「親亡き後を考える~親の立場から~」No447 

2023-02-27 14:17:00 | 日記
◆家族会第3回研修会が2月25日(土)10時から福祉交流プラザにて開催されました。当日は雪混じりで少し寒い日でしたが、会場いっぱいの30名の参加で親亡き後について学びました。今回も妙高市家族会の皆さんからも参加いただきました。
宮下副会長の進行の下研修は進められました。以下、紹介します。
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◯先ず、親の立場から・・吉原会長
①前回の研修会の際のグループワークで寄せられた感想・・・・・
「お金のこと」、「家族のこと」、「地域での生活のこと」、「支援者のこと」
②私達が今、家族の中で検討しておくこと・・・
「住まいの見通し」、「生活資金の見通し」、「生活支援と医療支援」、「地域との繋がり」、「親亡き後の権利擁護」、「親の代わりとなる支援者・相談者」、「私達自身の老後の対応」の7点について資料に基づき想いが述べられました。
そして、それぞれ生活環境が違う中で、全ての皆さんに該当するのか、或はまだ他に課題があるのか分かりませんが、ここは押さえていくことが大事かな・・と思う所の概略だけですが列記してみました。障害をもつ我が子やきょうだいが地域で安心して暮らしていく為に、できることを親の代わりになる相談者そして支援者(福祉・医療)の皆さんの力をお借りしながら、更に、近所や町内会の理解なども含め、今から心がけて行くことが大切ではないかと思います。と締めくくり終わりました。
◯次に、支援者から:地域活動支援センター つくしセンタ-長・・・高橋典子さん
高橋さんが今、支援者として関わっている事例についてお話しがありました。障害をお持ちのA子さんとご両親そして、お姉さんについてのお話しでした。詳細は省きますが、障害者を抱える家庭のこと、そして母親の認知症が始まった事、家庭を支える父親の入院そして退院後の家族の状況、そこにお姉さんや支援者が関わることで、A子さんが少しずつ自信を取り戻して家族の一員として生活に関わっていく様子についてお話しされました。当然、母親の介護の支援者もあるわけで、支援者同士の連携も欠かせません。
そして、話をお聞きし印象に残ったことは、お父さんがA子さんの今をみて、「ここ迄、できたことに驚く、私達が今まで押さえていたのかも?」と言われていたそうです。
A子さんは将来はグループホームでの生活を希望されているとのことです。
◯最後に、支援者から:上越社会福祉協議会 地域福祉課参事・・・大山真鶴佳さん
社協が行っている「日常生活自立支援事業」について、プロジェクターを使ってお話しがありました。この事業は
・「認知高齢者や精神障害者、知的障害などある方が日常の生活をして行く上で、必要な福祉サービスの利用などについて自分一人の判断で行うことに不安のある方が、地域で安心して生活できるように支援する。そして、本人の利用意思に基づき、本人との契約によって利用可開始となる」
・支援内容は・・・
①福祉サービスの利用援助・・手続き、利用料支払など
②日常的金銭管理・・・お金の管理についての助言、預金の払い戻し・預け入れ
③書類の預かり・・・・通帳や印鑑、契約書など
上記の支援を行うと同時に、生活状況の把握等も行う中で相談や助言、そして支援者など関係者への情報提供なども行われているということでした。
詳細は、社協等に案内パンフがありますのでご覧いただければと思います。
◯質問と講評
質問等は省きますが、最後に、上越メンタルネットの青木美代子さんから全体について感想をお話しいただき12時20分終了いたしました。
青木さんは、押し付けることなく、話し合うことの大事さ、できることは任せて評価するなど良い関係を作りましょう。最近、地活利用者の中でも親の介護の話しを聞くことが多くなったなど、親子関係の大事さについて話がありました。
**以上です!*************************************
□自分が施設に入ったり或は亡くなったりした時、「誰が我が子(きょうだい)の生活を支えてくれるのか」、これは誰でもが思うことです。11月の研修会では、「親亡き後、当事者の体験から」というテーマで、親を亡くされ地域で生活をされている当事者の方から、親とのこと、今の生活のこと、地域でのこと、生活資金のことなどお話しいただきました。今回の研修会は、親の立場で、我が子(きょうだい)が、親亡き後も地域で平穏に暮らしていくこと(自立)ができるようにするために、私達はどう向き合えばいいのかを考えるとして開催しました。皆さん如何だったでしょうか?


「家族の為の講座」開催します! No446

2023-02-24 09:45:35 | 日記
◆令和4年度第3回研修会「家族の為の講座」を明日25日(土)10時より、上越市福祉交流プラザ第1会議室にて開催します。講師も含め33名の参加です。
午後からは、糸魚川保健所主催の精神保健福祉フォーラムが開催されることとなり、忙しい一日になりそうです。


◆令和4年度糸魚川地域精神保健福祉フォーラム「ひきこもりを理解する」が25日(土)13時30分よりオンライン配信により開催されます。
上越市家族会では会場を上越福祉交流プラザ内上越メンタルネット打合せ室において参加致します。
上越会場では15名が参加予定です。


NHKETV特集情報  No445

2023-02-21 14:50:25 | 日記
◆先週マスコミ等で報道されましたが、東京・八王子市の精神科病院(滝山病院)において入院患者への虐待事件が発生し、看護師等数名が刑事告発されました。
報道をみると、暴言、暴行、脅し、果ては身体拘束に至るような虐待が日常的に行われていたようです。まさに、人権を無視した卑劣な犯行であって、看護師だけでなく病院そのものの姿勢が問われるべきと思います。こんなことがあってよいのでしょうか!怒りを覚えます!
当局の徹底した解明を求めるものです。
NHKETV特集「ルポ 死亡退院~精神医療~闇の実態~」が2月25日(土)23時から報道されます。
そんな中、今度は長野県佐久市の障害者施設でも虐待事件が発生しています‼ 

(怒り心頭!)

行政との意見交換会開催 No444

2023-02-15 09:16:32 | 日記
◆上越市心身障害者福祉団体連合会主催による、上越市福祉課との意見交換会が2月10日(金)上越総合福祉センターにて開催されました。上越市福祉課から課長はじめ5名の参加をいただき、上越市家族会からは会長と事務局の2名が参加いたしました。
〇今回の意見交換会は、昨年に上越市が実施した「障害福祉計画策定に伴うアンケート調査」の内容を中心に行うこととし、共通テーマについては全体で、個別テーマについては3グループに分かれて行われました。
〇共通テーマでは、会員の減少・高齢化、後継者について意見交換がなされました。
各団体それぞれ頭を悩ましている問題です。団体構成員が本人と家族の違いや、新規会員となる対象者の認知の可否など団体の中でもそれぞれ状況が違います。
私達家族会は、精神障害がある人を特定できません。従って・・・
1.「入会案内」を行政・福祉関係事業所・病院などに依頼して有効活用
2.研修会など事業について市民に知ってもらうための啓発活動
3.地域包括支援センター、相談支援事業所などへの啓発活動
など現状の取組みと支援の必要性についてお話をしました。
後継者問題は、これまた会員減少と高齢化と密接な関係で難しい問題です。
「障害者が増えているのに団体の会員が減少化傾向にあること?高齢化など組織実態は?」などの質問が行政からありましたが、お分かりいただけたと思います。
〇個別テーマについては、3グループに分かれて、アンケートの「会員からの困りごと」を中心に意見交換がなされました。
グループのそれぞれ団体からお話がありました。家族会からは、13項目の困りごとを提出してあります。出来ることは市政に反映していただければと思います。
各団体の状況を知ることも大切なことです。
時間の制約もあって深掘りはできませんでしたが、今後、家族会として行政と別の機会を持ちたいと思います。(吉原)
寒さの中のビオラです!

新聞記事から(4) No443

2023-02-13 08:58:26 | 日記
◆1月29日~2月1日の4日間にわたり日報に「ひきこもり」に関する記事が特集されました。最終号です。
**その4*******************************
〇十日町市のAさん(36歳)は少学1年の夏休みから不登校になった。中学卒業後に危機感を抱き、アルバイトをしながら定時制高校に通った。声が小さく、会話が上手くできないことがコンプレックスだった。大学に進み、卒業後就職したが、仕事についていけず、人前でうまく話せず要領よく働けないことが申し訳なく自分を責め、身体が動かなくなり仕事を辞めた。
ひきこもり状態だった10年ほど前、高校の同級生から十日町市の不登校・ひきこもり支援グループ「フォルトネット」に誘われた。寸劇の裏方やイベントのチラシ作りに誘われ社会参加が始まった。カメラに興味を持ち活動の範囲も広がり今では、フォルトネットの記録係を任されている。そして、昨年からひきこもり状態の人達と対話する支援活動を始めた。
Aさんは、自分が支援されながら、支援しているという感じがする。辛い時期、嬉しかったのは誰かに声をかけてもらうことだった。しかし、うまく対応できず塞ぎ込むこともあった。心身ともに厳しい時は支援を無理に受け入れなくても良いと思う。声掛けに何も答えないのも意思表示のひとつだ。
〇Aさんは職業訓練校に通い始めた、何か動いていないと、再びこもってしまう不安に陥る。これからも、フォルトネットの活動に携わっていきたいと意欲を見せる。
**以上で終わります。****************************
□今回の記事は、①ひきこもり状態となり、家族も当事者も孤立する中で支援に繋がるまでの複雑な想い、②その実態を把握し支援に繋げようとする福祉団体や自治体の取組み、③支援の在り方にも工夫が必要と支援者の取組み、④支援者と繋がり、生活を取り戻す中でピアサポートへ関心を示す当時者の今。などが書かれていました。
日報社は、2021年にも8月2日~5日の4回にわたり「声なきSOS ひきこもり支援の行方」と題し連載されました。記事は①8050問題、②実態の把握、③制度のはざま、④サポーターと4つの視点からでした。(当ブログNo246~247(2021.8)に掲載)
実態把握の取組みについて新潟市、村上市がとりあげられていましたが、近隣の柏崎市でも令和4年1月、民生委員に協力を依頼し実態調査が行われました。昨年10月、その報告と併せて、柏崎市ひきこもり支援センター アマ・テラス主催による「これからのひきこもり支援~誰もが安心して暮らせる地域社会を共に考える~」と題した講演会が開催されました。(当ブログ No416~417(2022.10)に掲載)
実態調査(2022.4現)が行われたのは17市町村(新潟県は30市町村)とありましたが、約半分に留まることとなります。我が上越市は?(吉原)
カネノナルキ、満開です!