上越市家族会 ~ひとりで悩まずみんなで支え合って~

この会は、こころの病を持つ人を身内に抱える家族の集まりです。みんなで支え合って精神障害者の福祉向上を目指します。

今年も終わります。  No350

2021-12-30 08:49:04 | 日記
◆2021年も明日で終わります。皆さん、どんな1年だったでしょう。
家族会のブログも2017年2月から始めましたが、350号を数えることができました。ネットでの発信の必要性を感じてブログを思い立ちました。通常のブログに比較して少々長い内容ですが、何とかお役に立つ情報を続けていこうと思っています。
昨年より発生した新型コロナはまた新しいオミクロン株なるものが世界中で感染傾向にあり、日本でもジワジワ広がりつつありますが、感染予防はシッカリと、更に冬はこれからが本番、体調管理をして元気で行きましょう!
皆様良いお年を!


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研修会の中での家族の思い   No349

2021-12-25 15:56:48 | 日記
◆11月15日に開催した第2回研修会の中での参加者の皆さんの思いを整理してみました。
この研修会は、今抱えている悩み、自分のストレス解消、これからの自分のこと、家族会についてなどグループで話しあっていただきました。参加された家族の皆さんは子供やきょうだいなど障害者を抱えそれぞれが様々なことを経験し、今なおその生活は続いています。しかし、家族の集まりの中で同じ悩みを共有し理解しあい、また頑張ろうね・・とお互い励まし合いながら、前をみて参りました。
家族相談の中でも、話をして気持ちが楽になりましたという声をよく聞きます。
話すことの大切さを痛感します。

***何か参考になれば!*****************************
◯今、抱えている悩み、良かったこと、私のストレス解消など!
1.悩みや良かったことなど・・・
・家の手伝いをしてくれるので助かっている。悩みごとも今は楽になった。
・地域活動支援センターに行けるようになり、少しずつ前進していると感じる。
・「いつでもおいで」と誘ってくれる隣人はいるが、娘を一人にして行けない。
・娘との外出が楽しみだ。
・弟はアパート暮らし、訪問看護を利用しているが、本人の態度がコロコロ変わるので少し距離を置くようにしているが、気持ちも少しは楽になった。
・自分自身パートに出ていることで気持ちに張りがある。
・本人の自立のためには物理的に距離を置くことも有効
・本人とも話合い転院、今は、主治医との相性も良い様子で自分の考えを話せるようになった。
・訪問看護利用、笑顔が増えて楽しそう。子供の事は訪問看護に任せている。訪問看護は家族の体
調も気にかけてくれる。
・妄想、強迫で電車に乗れなかったが、主治医にいわれ電車で通院している。
・ひきこもり状態、笑顔や笑いが少ない。以前は家族中が気を使ったが現在は落ち着いている。
・本人に何でも相談できる友達がいて安心している。
・月に1回の保健師の訪問もありがたい。(ここ1年位)外出を誘ってくれる。
・住み慣れた家で福祉サービスを利用し生活してほしいと思う。でも近所付き合いが心配。
・病院と繋がっていて安心。数年前に結婚した。良い人と巡り合えてうれしい。私は、距離を置
くようにしている。
・長男が統合失調症、将来が心配、グループホームを経て、現在市営住宅で一人暮らし。
・5歳年上の兄が当時は精神分裂病と言われ、以来、ずっと病気と公私共に歩んできたが、胃がんが発見され先月他界。
・長男が統合失調症、今はクロザピンが効き安定してきているが、それまで大変だった。日中は地域活動支援センターに行くようにしているが、何とか毎日通うように促している。
行く場があるのは、本当にありがたい。買い物とか手伝ってくれるので助かる。
・悩みは、本人のきょうだい夫婦も同居しているので親亡き後のことが心配
・娘が専門学校時に発病、今は退院しデイケアに週3日通所、今後、作業所へという段階
・看護師やワーカー、作業療法士の方達がよくしてくださり、デイケアの仲間などとも関係ができ満足している。
・当事者の話を良く聴き、希望を与えることが大事だと思った。
・甥っ子が特別支援学級から私立高校へ進学し今は働いている。親は本人の力に驚いていた。人は周りの手助けがあればよい方向に変わる。人は可能性を持っている。
・当事者は音に過敏で些細なことにも反応するので注意をしているが、その場合は素直に謝る。
・北欧(オープンダイアローグ)は進んでいると思った。
・精神科の外に高血圧や血糖値が高く内科疾患も併発し心配しているが受診し経過はよい。
・今日視聴したYouTubeの淡路島のピアサポート活動がよいと思った。
・出られない人への支援、ピアサポートは必要である。
・親亡き後も町内で生活してほしい。当事者も親亡き後を心配している。
・人とのつながり大切。町内の人、ピア、支援者など
・近所に若い引きこもりの人がいて、相談もされ色々と話をしている。
・当事者は車の免許をとり設備関係の仕事、手が器用で、雇用主も上手に使ってくれている。当事者は敵か味方か直感で人を見分ける力がある。褒めて伸ばすことが大事、やり方次第で伸びる。
・当事者は人との交流がうまくできない。怒声など人の激しい行動があると気になる。社会を賑わすニュースなども嫌う。
・当事者とのやり取りについて日頃の状況などを心掛け、本人に合わせ話を聴き、間違っている
時は正すようにしているが言い方に工夫が必要
・家族が当事者を無視するのが一番いけない。障害のある子は大切にしないといけない。
2.家族会について
・良い勉強になっている。色々な人と知り合って元気をもらっている。
・親亡き後のこと心配。市(行政)といつまでも繋がっていてほしい。
・色々な人が頼っていける所であってほしい。
・いつまでも一緒にいてほしい。
・この病気は家族だけが抱えるのは無理、家族支援がとても大事。
・つらい思いや悩みを発信し、しかるべきところへつなげるお手伝いをしている。
・話すと楽になる。
・よそでは話せない、ここでしか話せない。
・家族会員が減少している。知られたくないという気持ちがまだまだ強い。
・知られてもよいことだと思うし、隠すことは当事者に対し失礼である。仲間が増えて欲しい。
3.ストレス解消について
・あるグループのお手伝いをしているが楽しみ
・ガーデニング、新聞
・畑仕事、テレビのお笑いを見ること、自分のやりたいことができればいい。
・当事者は80代で認知症などこれからが心配だが、自分の趣味も大切にしたい。
・細かいことは気にしないのでストレスは感じない。当事者は生きづらいと思うが・・。
・相手がイライラしている時、それを指摘すると事が大きくなる。波風立てない心がけが大事
・いろいろあるが気分転換が大切、人それぞれ違うので自分にあった方法を見つけること
4.医療に対して
・医師との関係性に悩む。対等な関係を望む。
・地域生活を理解したうえでの診療を望む。
・訪問型の医療を望む。
・家族が生活や想いを伝える場がない。当事者や家族の声が届かない。
→個人では発信しにくいが、家族会(団体)として要望できないか。
・悩みは、主治医がコロコロ変わること。話が通じなく納得がいかない。外来も10分程度であり、本人はいいことしか言わないので、主治医はわかっていないと思う。いい時も悪い時も薬が同じ、オープンダイアローグが羨ましい。
******************************************
■研修会は4グループで話し合いを行いましたが、お読みいただき何かのお役に立てばと思い記載してみました。今日から大雪とのことですが、皆さん雪に負けず元気で行きましょう!(吉原)
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家族の茶の間:合同交流会開催しました!No348

2021-12-17 09:27:11 | 日記
◆12月16日(木)は家族会の「家族の茶の間」開催日ですが、第3木曜日は「地活あぽあん」利用者との合同の交流会、昨年4月から引き続き開催しています。
今日は11名の参加でした。

今回の茶の間を紹介します************************
まず、ウオーミングアップは先月からの出来事で印象に残っていることをそれぞれが話します。出かけたりして楽しんできたこと、チョット辛かったこと、年末年始休暇を楽しみにしている人など様々でした。今日の最初の話題は、12月5日にオンライン開催のひきこもりがテーマのフォーラム(家族会ブログNo347)に参加された方へ感想をお聞きしました。
糸魚川地域精神保健福祉フォーラムはひきこもりをテーマに毎年開催しています。
今回の講演はひきこもりUX会議の代表理事の林恭子さんでしたが、講師自身のひきこもり経験談と、同会議の活動のお話しでしたが、「大変参考になった」「元気が出た」などの声がありました。
参加者の皆さんからは上越市のひきこもりの居場所の必要性について言及がありました。まさに講師が言われたひきこもり支援のプラットホーム作りを再認識しました。
続いて、現在就労している人から毎日の仕事に対する気持ちのあり方について話が出され、話はそれぞれの職場実体へと進展していきました。
殆どの人が障害者雇用でそれぞれの職場実体は異なりますが、中には職場の障害者に対する理解不足から問題が発生していると思われる内容もありました。以前より言われていることで古くて新しい問題ですが、それでも参加者の皆さんは「前を見て行きます」と言われていました。
今日の茶の間には未就労の方も参加していますが、話を聞きながらそれぞれの立場で発言もあり私達家族も加わりながら2時間をすごしました。
****みんな元気で行こう!************************
■参加者の皆さんお疲れ様でした。「ひきこもり」「就労」とまさに社会的問題と思います。私達も、もっと声を上げていかなければなりませんね。
就労の問題では、当ブログNO237(2020.7.8)に「こうすれば働けるわが社のとりくみ」という「みんなねっと」の記事を紹介させていただきました。
その中でこの言葉が胸に残りました。
『ある実習生に、「社会は障害のある自分達に変われというが、変わるのは自分達だけで会社は変わらないんですか?」と言われてハットした。障害のある人達は努力している、変わるべきは会社の方だと考えさせられた。』・・・・・・(吉原)

パンジーです!
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「ひきこもるこころを理解する」精神保健福祉フォーラム開催 No347

2021-12-10 11:02:37 | 日記
◆糸魚川地域精神保健福祉フォーラムが12月5日(日)開催されました。このフォーラムは例年糸魚川保健所が、「ひきこもり」に焦点をあてて開催しているもので、コロナ禍でもありオンライン開催となり、上越市家族会も福祉交流プラザを会場に参加させていただきました。少し紹介します。
**講師は、一般社団法人ひきこもりUX会議代表理事の林恭子さんです。*****
◯冒頭、自らのひきこもり経験に触れ、自分が希望せず、母親が望む高校に入学し高校2年17歳の時に不登校、真っ暗闇で絶望のどん底だった。
高校中退、通信制高校卒業、そして大学へ行くも1ヶ月で休学、また自分を責める日が続いた。母親に学校が無理なら働きに・・と言われてバイトを探してどうにか短時間の仕事に就くも、27歳の時に再びひきこもる生活に戻ってしまい、万策尽き生きていける場所が無いと思い詰めた。
そんな生活が続く中で、自分の心の中に、自分も草花のようにただ生きていけばいいという思いを持つようになり、昼夜逆転など苦しかったが自分の状態にあったバイトに就き、朝ヤット起き、仕事もヤットなど毎日がヘトヘトの状態だった。
ここで、母親との人格の違いを理解し、母親とは一線を画すこととなるが、良かったのは初めて信頼のおける精神科医にあったことで、何と8人目の先生だった。
自分の考えや思ったことを話すことが出来、先生も自分の想いを受けとめ理解をしてくれるなど、通院する中で本当の気持ちを話すようになり、体調と精神面が徐々に回復に向かい、そんな中で、当事者との出会いなどから悩みを共有できる仲間ができて、少しずつ回復に向かい今がある・・・。と経験を話されました。
◯続いて、ひきこもりUX会議の活動についてお話しがありました。ひきこもり実態調査から見えた生きづらさや苦しみの実態、支援についての声、どのような支援が欲しいか、就労へのハードルの高さ、8050問題、これからの支援などのお話しがありました。これからの支援では、地域で安心して暮らしていける仕組み作りとして、ひきこもり支援のプラットホームを作る事が大事、当事者、自治体、親の会、支援団体など行政と民間を含めた地域の関係者の連携の必要性について言及され、以下9つの取組を強調されました。①居場所つくり、②当事者支援、③当事者の声を聞くイベント、④広報の工夫、⑤訪問者の開拓(歯科医、理美容師など)、⑥就労相談、⑦各種手続きの指南、
⑧女性への配慮、⑨個別相談などでした。
最後に幾つかの質問に考えを述べられ終了となりました。
◯書籍紹介:「ひきこもり白書2021」(一般社団法人ひきこもりUX会議)
     「ひきこもりの真実(就労より自立より大切なこと)」林 恭 子 著
***********************************


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上越地域精神保健福祉フォーラム開催 NO346

2021-12-08 14:40:21 | 日記
◆令和3年度上越地域精神保健福祉フォーラムが11日(土)、市民プラザにて開催されます。コロナ禍の中であり、午前と午後に分かれての開催となります。
◯テーマは「つながりの中で自分らしく生きる」ということで、DVD2本が上映されます。第1弾が、精神病院から退院に向けて支援を受けている方、地域で様々なサービスを利用している方の紹介、そして第2弾が長期入院していた方が、地域で生活する上で遭遇する困難と必要な支援についてが用意されています。他にも地域活動支援センターの紹介などが予定されています。
尚、お申込みがまだの方は上越保健所にお問い合わせください。☎524-6132
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