◆11月15日に開催した第2回研修会の中での参加者の皆さんの思いを整理してみました。
この研修会は、今抱えている悩み、自分のストレス解消、これからの自分のこと、家族会についてなどグループで話しあっていただきました。参加された家族の皆さんは子供やきょうだいなど障害者を抱えそれぞれが様々なことを経験し、今なおその生活は続いています。しかし、家族の集まりの中で同じ悩みを共有し理解しあい、また頑張ろうね・・とお互い励まし合いながら、前をみて参りました。
家族相談の中でも、話をして気持ちが楽になりましたという声をよく聞きます。
話すことの大切さを痛感します。
***何か参考になれば!*****************************
◯今、抱えている悩み、良かったこと、私のストレス解消など!
1.悩みや良かったことなど・・・
・家の手伝いをしてくれるので助かっている。悩みごとも今は楽になった。
・地域活動支援センターに行けるようになり、少しずつ前進していると感じる。
・「いつでもおいで」と誘ってくれる隣人はいるが、娘を一人にして行けない。
・娘との外出が楽しみだ。
・弟はアパート暮らし、訪問看護を利用しているが、本人の態度がコロコロ変わるので少し距離を置くようにしているが、気持ちも少しは楽になった。
・自分自身パートに出ていることで気持ちに張りがある。
・本人の自立のためには物理的に距離を置くことも有効
・本人とも話合い転院、今は、主治医との相性も良い様子で自分の考えを話せるようになった。
・訪問看護利用、笑顔が増えて楽しそう。子供の事は訪問看護に任せている。訪問看護は家族の体
調も気にかけてくれる。
・妄想、強迫で電車に乗れなかったが、主治医にいわれ電車で通院している。
・ひきこもり状態、笑顔や笑いが少ない。以前は家族中が気を使ったが現在は落ち着いている。
・本人に何でも相談できる友達がいて安心している。
・月に1回の保健師の訪問もありがたい。(ここ1年位)外出を誘ってくれる。
・住み慣れた家で福祉サービスを利用し生活してほしいと思う。でも近所付き合いが心配。
・病院と繋がっていて安心。数年前に結婚した。良い人と巡り合えてうれしい。私は、距離を置
くようにしている。
・長男が統合失調症、将来が心配、グループホームを経て、現在市営住宅で一人暮らし。
・5歳年上の兄が当時は精神分裂病と言われ、以来、ずっと病気と公私共に歩んできたが、胃がんが発見され先月他界。
・長男が統合失調症、今はクロザピンが効き安定してきているが、それまで大変だった。日中は地域活動支援センターに行くようにしているが、何とか毎日通うように促している。
行く場があるのは、本当にありがたい。買い物とか手伝ってくれるので助かる。
・悩みは、本人のきょうだい夫婦も同居しているので親亡き後のことが心配
・娘が専門学校時に発病、今は退院しデイケアに週3日通所、今後、作業所へという段階
・看護師やワーカー、作業療法士の方達がよくしてくださり、デイケアの仲間などとも関係ができ満足している。
・当事者の話を良く聴き、希望を与えることが大事だと思った。
・甥っ子が特別支援学級から私立高校へ進学し今は働いている。親は本人の力に驚いていた。人は周りの手助けがあればよい方向に変わる。人は可能性を持っている。
・当事者は音に過敏で些細なことにも反応するので注意をしているが、その場合は素直に謝る。
・北欧(オープンダイアローグ)は進んでいると思った。
・精神科の外に高血圧や血糖値が高く内科疾患も併発し心配しているが受診し経過はよい。
・今日視聴したYouTubeの淡路島のピアサポート活動がよいと思った。
・出られない人への支援、ピアサポートは必要である。
・親亡き後も町内で生活してほしい。当事者も親亡き後を心配している。
・人とのつながり大切。町内の人、ピア、支援者など
・近所に若い引きこもりの人がいて、相談もされ色々と話をしている。
・当事者は車の免許をとり設備関係の仕事、手が器用で、雇用主も上手に使ってくれている。当事者は敵か味方か直感で人を見分ける力がある。褒めて伸ばすことが大事、やり方次第で伸びる。
・当事者は人との交流がうまくできない。怒声など人の激しい行動があると気になる。社会を賑わすニュースなども嫌う。
・当事者とのやり取りについて日頃の状況などを心掛け、本人に合わせ話を聴き、間違っている
時は正すようにしているが言い方に工夫が必要
・家族が当事者を無視するのが一番いけない。障害のある子は大切にしないといけない。
2.家族会について
・良い勉強になっている。色々な人と知り合って元気をもらっている。
・親亡き後のこと心配。市(行政)といつまでも繋がっていてほしい。
・色々な人が頼っていける所であってほしい。
・いつまでも一緒にいてほしい。
・この病気は家族だけが抱えるのは無理、家族支援がとても大事。
・つらい思いや悩みを発信し、しかるべきところへつなげるお手伝いをしている。
・話すと楽になる。
・よそでは話せない、ここでしか話せない。
・家族会員が減少している。知られたくないという気持ちがまだまだ強い。
・知られてもよいことだと思うし、隠すことは当事者に対し失礼である。仲間が増えて欲しい。
3.ストレス解消について
・あるグループのお手伝いをしているが楽しみ
・ガーデニング、新聞
・畑仕事、テレビのお笑いを見ること、自分のやりたいことができればいい。
・当事者は80代で認知症などこれからが心配だが、自分の趣味も大切にしたい。
・細かいことは気にしないのでストレスは感じない。当事者は生きづらいと思うが・・。
・相手がイライラしている時、それを指摘すると事が大きくなる。波風立てない心がけが大事
・いろいろあるが気分転換が大切、人それぞれ違うので自分にあった方法を見つけること
4.医療に対して
・医師との関係性に悩む。対等な関係を望む。
・地域生活を理解したうえでの診療を望む。
・訪問型の医療を望む。
・家族が生活や想いを伝える場がない。当事者や家族の声が届かない。
→個人では発信しにくいが、家族会(団体)として要望できないか。
・悩みは、主治医がコロコロ変わること。話が通じなく納得がいかない。外来も10分程度であり、本人はいいことしか言わないので、主治医はわかっていないと思う。いい時も悪い時も薬が同じ、オープンダイアローグが羨ましい。
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■研修会は4グループで話し合いを行いましたが、お読みいただき何かのお役に立てばと思い記載してみました。今日から大雪とのことですが、皆さん雪に負けず元気で行きましょう!(吉原)