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上越市家族会 ~ひとりで悩まずみんなで支え合って~

この会は、こころの病を持つ人を身内に抱える家族の集まりです。みんなで支え合って精神障害者の福祉向上を目指します。

高校保健体育の教科書に精神疾患に関する記述復活 No380

2022-05-22 08:10:18 | 日記
◆当ブログNo352(2022.1)でも掲載しましたが、今年度(2022年)から、高校の保健体育の教科書に40年ぶりに精神疾患に対する記述が復活しました。
関連記事が5月17日付朝日新聞(教育)に掲載されています。

****記事を少し紹介します***********************
◯「現代高等保健体育」では、計8ページが精神疾患に関する項目に充てられ、「精神疾患はおよそ5人に1人以上が生涯に1回は何らかの精神疾患を経験」「約50%は14歳までに、約75%は24歳までに発病」といった説明とともに、うつ病や統合失調症の具体的症状を記載し、早期発見と治療が回復の可能性を高めることも記している。
40年ぶりの復活について、担当者は「精神疾患は現代的な健康課題であり授業で学ぶことで早期発見や回復につながる」とねらいを語る。
◯ただ長年の空白により、教員の多くは学校で精神疾患について学んだ経験が無いことから精神医療の専門家による様々な発信が始まっている。
そのひとつが、授業で活用できる指導案や動画教材などを公開しているウェブサイト「こころの健康教室サニタ」だ。「サニタ」はイタリア語で「健康」を意味する。
開発に携わった研究者は「今まで学校で教えた経験がない先生たちが、どう教えたらいいかという課題は必ず出てくる。学校で安心して使える教材を作ろうと心がけた」と振り返る。
実際にサニタの教材を使い、模擬授業を行った群馬県の高校の教諭は、それまで精神疾患に関する詳しい知識がなく「自分とは無関係、重い分野」だと思っていたが、「精神疾患は身近で回復が可能な病気、それを生徒だけでなく、大人も知ることが大切」と認識が変わったと話す。
◯また、生徒の悩みを受け止める保護者側の啓発にも力を入れ始めた埼玉県の例もある。
***以上です!*************************************
▢2013年厚労省は4疾患6事業から精神疾患を追加し「5疾患5事業」となりました。ちなみに5疾患とは、がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病、精神疾患、5事業とは、救急医療、災害時医療、へき地医療、周産期医療、小児医療をいいますが、今や精神疾患は「がん」「循環器疾患」と並ぶ三大疾患とも言われています。
更に、この病気には偏見が存在し、様々な問題を引き起こしています。その意味では未来を担う子供達(大人も)への啓発活動は必要であり、高校生のみならず中学生からの教育が必要ではないでしょうか?
私の長男も統合失調症と診断されたのが20年前、20代でありましたが、もっと早く気づいて医療に繋げていたらと後から思いました。その時はまさか精神の病気になるとは全く思っていませんでした。早期発見・治療まさにそのとおりです。(吉原)

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