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sugiyukumamani

ただ かぜがふいているだけ・・・。  
  

CO2の排出量は加速・・⑤

2010-01-23 | 暮らし
 現在の中国は、40~50年も前のアメリカを手本にして産業化を
進めているという。わが国も明治期には西洋に「追いつき追い越
せ」といいながら走った。戦後も、アメリカを横目に「もっと速
く」と高度成長とバルブの坂を駆け上がってきた。
日本も、アメリカを手本にして発展してきた。

中国は経済的な離陸に備えている段階だ。これから様々な施設を
建設していくだろうが、既存の技術を使わずに先端の技術を使え
ば、CO2の排出量を減らすことができる。

中国が進めているのは、従来の石炭火力発電所だけだ。仮に、中国
が国内の工場に最新の技術を導入し、予想されている電気の使用量
を減らすことができれば、新しくできる石炭火力発電所の数を3分1
ほど減らすことができるーといわれる。

中国は2010年までに、150ヶ所に1000メガワット級(あるいはそれに
相当する)石炭火力発電所を建設し、さらに2020年までに168ヶ所の
新しい発電所を建設する予定だといわれている。

石炭火力は世界の発電電力量の4割りを占めるが、中国では8割、
インドで7割、アメリカやドイツでも5割を占めている。日本は3割だ
が、原油高騰や原発の停止などで、石炭の消費は増える傾向にある。

環境変化 (4)

2010-01-22 | 暮らし
 DAI、これは特定の災害を指すものではないが、危険と呼べそ
うないくつかのシナリオがしられている。生態系をすべて破壊
するとか、大量の死滅、あるいは世界中の食糧生産の途絶など
を起こしかねない変動が該当する。

DIAに該当する具体的な強制力は何か。つまり、気温は何度か、
二酸化炭素濃度は何PPMかは、きわめて難しい質問で、現時点
での明確な答えはない。地球温暖化といってもまだ、わからな
いことが多いといわれる。

余談になるが、政策を検討する際には一般的に500ppmの二酸化
炭素―産業革命以前の2倍―が限界だと考えられている。だが、
この数値は科学的に実証された値というよりも社会的に許容さ
れそうな目標に過ぎない。

地球温暖化というと、毎年気温が少しづつコンスタントに上昇
していくというイメージをもつかもしれないが、話はそれほど
単純ではない。温暖化の過程で様々なことが起こりうるし、何
よりも不確定な要素が多い。

破滅的な現象が起こる可能性もないわけではない。どの程度の
可能性かはわからないが、気候変動で私達の予測できない事態
が起こりうることは認識しておく必要があるといえるだろう。

環境変化 (3)

2010-01-21 | 暮らし
 氷河は南極とグリーランド以外にも、アンデス、アルプス、ヒマラヤ、
ロッキーなどにもある。19世紀末以来、北極、南極の氷床以外の、高山地帯
にある氷河は50%も減少しているといわれる。

2005年春には、過去の氷河期以来1万年以上も存在し続けてきたキリマンジャロ
山頂の雪がほとんど消滅している。国連の報告書によれば、ヒマラヤ氷河は今後
の温暖化のなかで2035年までには消滅すると推定される。

白い砂浜、椰子の木がしげり、青く澄んだ海にはサンゴ礁が群生する。インド洋に
浮かぶ島国モルジブ。約1200の島々からなるこの国。これらの島々は、その80%
が海抜1㍍未満、一番高い所でも3㍍未満である。人口約30万人。

温暖化が予測どうりに進むと、海面上昇により2100年には島の大半が水没してしま
うーといわれている。さらに、太平洋のポリネシアに浮かぶ島国ツバルも将来の海
面上昇による国土消滅の危機に直面している。

ヨーロッパではオランダで危機感が高まる。オランダは国土の3分1が海面下にある。
アジアではバングラデッシュ、国土の10%にあたる稲作地帯が水没すると予測され
ている。

CO2の排出量は加速・・④

2010-01-20 | 暮らし
 京都議定書には2005年ロシアは参加したが、アメリカは抜けたまま、
現状の参加国では、世界の温室効果ガスの30%をカバーするに留まって
いる。

議定書の約束を達成したとしても残り70%の削減が実施されなければ
温暖化防止効果の実効は期待できない。また、京都議定書で約束した
期間も2008年から2012年の第1約束期間5年であり、その後の運用について
COP15での結果のとおり、結論はでていない。

経済発展を阻害しない温室効果ガスの削減方法はまだ開発されていない。
効果的な温室効果ガス削減の決め手が見つからない状況ににおいて現時点
で、多量の温室効果ガスを排出してる国が、自国の経済発展を阻害するこ
となく、効率的に排出量の削減が可能な方法を見つけるのだろうか。

世界全体のCO2の排出量をみてみると、排出量世界1位、2位の中国とアメリカ
の排出量の大きさだ。この両国で世界全体の40%になるが、両国には削減の
義務はない。

CO2の排出量は加速・・③

2010-01-18 | 暮らし
私達の排出するじつに多くのCO2が車やジェットエンジンから排出されている。
CO2(二酸化炭素)は大気中にすぐ混ざるのでそれをどこで回収しても問題は
ない。どこで回収してもすべて人の利益になる。

CO2を回収して、大気を大々的に浄化する経済的な方法―が見つかれば大気中
のCO2の濃度の上昇を抑えられるだけでなく、望ましいレベルに戻すことも
可能かもしれない。

もちろん,突き詰めればCO2はまったく排出しないことにこしたことはない。
太陽エネルギーや風力などによって最終的にはそれが可能になるかもしれない。
そうなることをあてにして、今世紀中に化石燃料の時代が終わることを期待し
ていいのだろうか。

 実際、京都議定書が締結されにもかかわらず、また、近年、地球温暖化問題
がこれだけ広く知れ渡るようになったにもかかわらず、さらにIPCCが報告書で
警告しているにもかかわらず、CO2の排出量は増えている。

気候の急激な変動について考え出してから、四半世紀が過ぎ、一部の地域では
ソーラーパネルや風力発電用風車が見慣れた景観の一部になってきたが、それは
日本の(あるいは世界の)エネルギー供給のわずかな部分を補っているに過ぎな
い。

世界の化石燃料の使用量は、今後数十年の間、先進国がどんな道を進もうが、減
りはせず増えていくだろう。中国では国民一人当たりでいうと、たとえばドイツ
人が消費するエネルギーの4分1ほどが使われている。インドではおよそ8分1だ。
この両国には、世界人口のゆうに3分1を越える人々が暮らしている。

両国が欧米諸国並みの生活の質に近づけば、化石燃料の使用は一気に増すだろう。
というのも、化石燃料は予期しうる将来にはまだ、もっとも安いエネルギー源で
ありつづけると思われるから―である。

環境変化 (2)

2010-01-16 | 暮らし
 今、将来の温度上昇は2℃程度が限界として、温室効果ガスの排出を
抑えるなどの対策を講じるというのが世界の潮流である。

IPCCの2007年の報告書では1990年と比べて世界の平均気温が1~2℃
上昇しただけで世界のサンゴ礁のほとんどが白化し、2℃以上になると
広範囲のサンゴが死滅するとーとしている。

「海の熱帯林」といわれるサンゴ礁、その面積は28万4000平方㌔。世界
の海の0.2%だが、海の魚の4分1がそこに暮らす。炭鉱で働く人々は身を
守るため、有毒ガスに最も敏感なカナリアを伴った。サンゴも環境の変化
に敏感で「海のカナリア」と呼ばれている。

そのサンゴが危機に瀕している。国連環境計画(UNEP)20061年、サンゴ
礁の30%がすでに深刻な損害を受け、30%は2030年までに失われる可
能性があると警告した。(画像はサンゴ礁)

京都議定書は、2012年までに排出量を1909年のレベル以下に減らすことを
求めるものだが、開発途上国にはなんらの義務を課していない。
アメリカは、署名したが1997年に批准しなかったので、CO2の排出を減らす努力
すらしなかった。多くの国がCO2の排出を減らそうとしてるようには見えない。

CO2の排出量は加速している ②

2010-01-14 | 暮らし
中国では1980年以来、石炭の生産量を3倍以上増やしており、いまでは
世界の3分の1以上を生産している。中国は急速な工業化を石炭で賄って
いる。

中国は2006年にアメリカを抜いてCO2の最大排出国になった。だが、中国を
責めることはできない。人口1人当たりでは、その排出量はアメリカ人の4分
1、日本の半分以下だ。中国は巨大な途上国、人口は増え続けるなか、まだ
貧しい人たちも多い。それなのに「豊かな生活を諦めろ」と誰もいえないだ
ろう。

さらに、19世紀以降に人間によって大気中に輩出されたすべてのCO2のうち、
中国あるいは開発途上国が排出したものは4分1以下なのだ。先進国の累積
排出量に中国が追いつくにはあと何十年かかるだろう。

中国人が先進国のような生活水準に達するには、まだ遠い道のりがあるので
彼らは手に入る最も安いエネルギーを使い続ける動機はいくらでもある。
世界のエネルギー消費は今世紀中に増加することはあっても減ることはない。
そして、そのエネルギーは石炭から得られ続けるであろうか。化石燃料のなか
で、あと石油は41年分、石炭は147年分といわれている。

世界のCO2排出量   化石燃料の燃焼によるによる地球全体の
排出量は、炭素にして79億トン、もしくは二酸化炭素にして290億トン
と報告されている。

不安をかきたてるのは、1990年代には年に1.1%の増加率だったのが2000
年から2004年にかけては年に3.3%以上となり著しく加速していることだ。

環境変化

2010-01-14 | 暮らし
IPCCの報告書から既に起きている温暖化の具体的証拠を一部引用する。
温暖化している事実は・・・・・・。

*1906年から2005年にかけて、地球の平均温度は0.74℃上昇
*北極圏の温度上昇は、地球全体の平均気温上昇の2倍
*20世紀中の海面上昇は17センチ
*二酸化炭素濃度は産業革命以前の1.4倍

などである。一見わずかなようだが、各地で環境変化が次々と起きている。
長崎県・五島列島最大の島、福江島(長崎県五島市)の周辺の海では、
沖縄など熱帯・亜熱帯の浅い海でみられるテーブルサンゴの繁殖が年々
拡大し沖縄の県魚グルクン(タカサンゴ)、クマノミ、ハリセンボンなど
南の魚も増えているという。

瀬戸内から九州にかけてナルトビエイの大量発生、東シナ海から日本海
ではエチゼンクラゲの大量発生などがつたえられる。農作物では稲作で
は1等米の比率が下がる(白濁した白未熟粒)、蜜柑など柑橘類では、
高温による水分欠乏症と強い日射で表面が変色する「日焼け果」、ブド
ウでも高温にによる着色被害がでている。トマトなど野菜でも日焼けや
着花不良が確認されている。





CO2の排出量は加速している

2010-01-13 | 暮らし
温暖化と聞いて、思い浮かべるのは、北極の解けゆく白い氷ですか?
それとも南太平洋の沈みゆく美しい島でしょうか?。実は、北極の氷は
予測をはるかに上回るスピードで減少しているのです。

北極は南極と違い、陸地がありません。ホッキョクグマが狩をするあの
舞台は海を覆う海氷の上なのです。本当になくなってしまうのだろうか。

IPCCは、1990年、1995年、2001年と報告を重ね2007年に出した報告で
「温暖化は疑う余地はない」とほぼ断定、人間活動に伴って出る温室効果ガス
原因がある内容をまとめた。

2007年から話は現在にとぶ。京都議定書が予測したとおりCO2(二酸化炭素)
の排出量は減少していない。昨年は観測史上最高値をを記録した。
地球上のCO2はIPCCが予測する最悪のシナリオよりとてつもない勢いで増え
ているーといわれる。

予測される100年後の世界では石油も天然ガスもなくなっているといわれて
いる。このまま使い続けていくと、石油は41年、天然ガスで63年、原子力を
担うウランも実はあと85年分の埋蔵量しか確認されていない-そうだ。

だが、石油はなくなっても「化石燃料の終りは何世紀も先の話だ」といわれ
る。その化石燃料とはほとんどが石炭だ。

リチウム争奪戦(下)

2010-01-12 | 暮らし
 21世紀には化石燃料の枯渇化と温暖化という難問を抱え、
ガソリンエンジン車に頼り続けるわけにはいかない。だが、
現在の技術では、全世界でどんな用途にも使える単一のエ
コカーをつくることはできない。

 ハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車、と様々なエコカー
が登場し燃料も水素、電気、バイオ燃料と多様になる。なかでも
所有者がどんな走り方をしても走行中にCO2(二酸化炭素)が発生
しない電気自動車は評価される。

しかし、現行の技術を前提にすれば、電気自動車の航続距離を伸ば
すには車に積み込む高額の電池の量を増やさなければならない。前
にもふれたが世界のリチウムイオン電池の需要は2020年には今の5倍
超の2万3千トンになるとの予測もある。

南米のボリビア、ウユニという町。アンデス山中の塩湖に眠る資源
リチウムをめぐり、日本を含む各国が争奪戦を開始した。

日本の独立行行政法人、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)
と住友商事などがウユニ塩湖でのリチウムの開発をめぐり、ボリビア政府と
交渉をはじめたとーと伝えられる。経営に参加し、資源確保につなげる考え
といわれる。
 
ウユニ塩湖には、日本に次ぐリチウム電池生産国の韓国のほか、フランスも
関心を示している。