黄昏どき

老いていく日々のくらし 心の移ろいをありのままに

戦争のない平和な世界を

お雑煮と戌年の元旦

2018年01月02日 | 戦争

1946年(昭和21年)戌年の元旦

母と子どもたち

12歳の私は 引揚げ寮の一室で迎えた

 

母はジャガイモを茹でてつぶし

 わずかなデンプンを混ぜて四角いイモ餅を作りお雑煮にした 

軍隊の払下げの食器によそい 

ちゃぶ台代わりの板を囲んでいただいた 

お餅もご飯も見ることのない日々 それでもジャガイモだけより良かった

栄養失調でおできだらけの4歳の弟 

1歳のお誕生日を過ぎても這うことも出来ない末の妹が不憫だった

それでも戦争が終わった安心感があった

ゼロからの出発の戌年の元旦だった

 

今年の元旦は 

お雑煮や贅沢なお節を無事に食べ終えることができた

昨夜はウィンフィルのニューイヤーコンサートに酔い

今日は箱根駅伝をゆっくりテレビ観賞

あの頃に比べたら 天と地の差ほどもある 

豊富な食べ物 暖かい住まい 贅沢な衣服 

しかし戦争の足音が近づいてきているようで不安である

防衛費は膨大になり 国のお偉方は憲法を変えようとしている

北朝鮮の脅威はますます大きくなっている

このままではいけない 一人一人が考えなければ

恐ろしい方に向って行く国

コメント (6)
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