和子の記録 フォト&俳句

長い間ネイチャーフォトを楽しんで来ましたが最近これに俳句の趣味が加わりました。まだ不慣れですがブログに載せていきます。

萬葉集に詠われている草木 市川万葉植物園  Ⅱ

2022-10-09 08:55:41 | 日記

くまざさ

あかまつ

にわとこ やまたず

つまま たぶのき

たく かじのき

くぬぎ  つるばみ

せんだん  あふち

ぬるで  かずのき

市川万葉植物園にある木の中から万葉の詩を見てみます。

笹とは小型の竹のこと。クマザサは葉の縁(隈くま)が白く縁取られるところから名付けられました。
   小竹(ささ)の葉は み山もさやに 亂るとも われは妹思ふ 別れ來ぬれば 万葉集(巻2-133)

松はマツ科の常緑高木で代表的なものに、海岸付近に見られるクロマツと山に見られるアカマツがあります。花は4月頃に咲き、松ボックリと呼ばれる実が(翌年の)秋になります。
松は昔から、神の憑(よ)り代(しろ)、つまり神様が天から降りてこられる木として考えられてきました。今でも、お正月の門松として残っています
   み吉野の玉松が枝ははしきかも 君が御言を持ちて通はく

昔、「山たづ」とよばれていた植物は現在のニワトコとされています。
スイカズラ科の落葉低木で、まだ寒さ厳しい2月、多くの木々が冬籠りをしている最中(さなか)に緑も鮮やかな新芽を出し、「もうそろそろ春だよ」と告げてくれる目出度い木です。
   君が行き日長くなりぬ山尋ね 迎へか行かむ待ちにか待たむ

つままは、イヌガシやイヌツゲなど異説もあるが、タブノキ(イヌグス)と見る説が多いそうです。タブノキは常緑の大高木で、高さ十メートル、幹一メートルを越えるものもあります。
    礒の上のつままを見れば根を延へて 年深からし神さびにけり

たく(たへ)はコウゾ(クワ科の植物)で、ヒメコウゾとカジノキの雑種とされています。ヒメコウゾの別名をコウゾとする場合もあり、コウゾには楮の字を用い、
カジノキには梶、構、榖の字をあてていますが、現物を見て識別するのはなかな か難しいものです。
栲(たく)は楮の古名とされ、その繊維が丈夫なので、古くから衣類、網、縄、衾(ふすま)、領布(ひれ)などに用いられてきました。
「たく」で織られたものが「たへ」、特に美しいものは「しろたへ」と詠われています 
    春過ぎて夏来るらし白妙の 衣干したり天の香具山  

橡(つるばみ)は、ブナ科コナラ属の落葉高木のクヌギ(椚・櫟・橡)のことです。5月頃に花をつけ、秋に丸みのある大きなドングリをつけます。ドングリの実を煮出して、鉄を媒染材として、
紺黒色の染料として使ったそうです。これで染めた衣は、庶民のための質素なものだったとか。
     橡の衣は人皆事なしと 言ひし時より着欲しく思ほゆ

楝(あふち)は、センダン科センダン属の落葉高木の栴檀(せんだん)の古名です。5~6月頃に薄紫色の花を咲かせます。秋に実がなります。
ちなみに、「栴檀(せんだん)は双葉(ふたば)より香(かんば)し」の栴檀(せんだん)は白檀(びゃくだん)の別名で、楝(あふち)とは別物です。
     妹が見し楝の花は散りぬべし 我が泣く涙いまだ干なくに

ぬるでは、ウルシ科ヌルデ属の落葉小高木。ウルシほどではないが、まれにかぶれる人もいます。。別名フシノキ、カチノキ、 ヌルデ
    足柄のわを可鶏山のかづの木の 我をかづさねもかづさかずとも

珍しいハーブの花、ハーブの挿し木のやり方

2022-10-05 08:51:38 | 日記

バタフライピー 

バタフライピー チョウマメとも言う青い花

バタフライピー 大きく開いた花びらが蝶に似ていることから名付けられて..

ローゼルの花 午後にはしぼむ

ローゼル まだ蕾がいっぱい

ローゼル 大きくなりますが関東では冬には枯れる一年草として

植木鉢には赤土 挿し木するものを小さくカット

土にさす

透明なビニールできっちりおおう

赤玉土にいつものやり方での挿し木

その日は初めにハーブ園の中を先生と受講者(総勢30人)が回り、まずは珍しい花の紹介がありました。
バタフライピーはマメ科の植物で、日本名で「チョウマメ(蝶豆)」とも呼ばれています。 ハーブの一つで
あるバタフライピーは、アントシアニンを豊富に含むので青いお茶で楽しむことが出来ます。アントシアニンは
抗酸化作用を持つポリフェノールの一つで、エイジングケア効果を期待 出来そうで.血液を綺麗にする効果や、
のどの炎症をおさえる効果があるそうです。花びら2枚をコップに入れてお湯をさしたらきれいな青い色になりました
バタフライピーティーは、とてもあっさりしていてほとんど味がなく かすかな豆の香りがする以外に味も香りも
特徴がないそうですがただ色鮮やかで魅力がありまねす。東南アジア原産

ローゼル は、アオイ科フヨウ属の植物。一年生または多年生の亜灌木。ロゼリ草、ローゼリ草、レモネードブッシュ
などとも呼ばれるそうです。
話題の赤い実「ローゼル」のおいしい食べ方 。主に食すのは萼(がく)と苞(ほう)。 酸味があって、生食もでき
生で食べるとかなり酸っぱいとか。 他にジャム、お酒、ゼリー、ハーブティーなど幅広くお料理に利用されます。
葉っぱも食べれるそうですがローゼルを栽培して、花が咲いた後に果実を収穫します。果実の収穫の適期は、
だいたい10~12月。ローゼルのレシピとしては、ローゼルティー(ハイビスカスティー)、ジャムなどがあります。
葉っぱの柔らかいところをかんでみたら酸味がありましたが人により苦いという人もいましたね。
両方とも種を取り寄せて来年は育ててみたくなりました。

その後、秋のハーブの挿し木のやり方と冬の管理の仕方の講座が開かれました。
佐倉ハーブ園の園長さんのお話と実技は今までの挿し木のやり方とは少し違っていましたので忘れないために
写真に記録しておこうと自宅に戻ってからもう一度初めからやり直し2個の植木鉢を追加しました。
植木鉢には赤土を10センチぐらい入れて水で湿らせてから用意してくれたハーブ苗のカットしたものを数本
追加してさして若干厚めの透明なビニールでおおいをしてそのまま1か月ぐらい様子を見るそうです。
日の当たらないところで管理してその間の水は不要でビニールを開けてみることもしてはいけないとのこと。
ちょっと不安ですが様子を見たいと思います。鉢底から根が出てきたら成功。
挿し木にしたのはマートル数本、ルー、コノテガシワ、チェストツリー等でした。
マートルはギンバイカともいい、芳香があるかわいい白い花を枝先に開花させる常緑低木の花木です。
ハーブとしてマートルの名前でもよく知られていて、ほしいと思っていたハーブなので沢山もらってきて挿し木に
挑戦しています。挿し木がついても花が咲くまで何年かかるのでしょうか。気の長い話です。

路地路地へつなぐ香りの金木犀

初秋の松戸21世紀の森公園のコキアが色づき始めて

2022-10-01 08:42:42 | 日記

コキア

コキア

刈り入れ前のイネ

トロロアオイ

ヒモゲイトウ

コスモス

ヒマワリ

オミナエシ

フジバカマはまだ蕾

クサギ

まだまだ日中は暑いですがほほにあたる風が少しは涼しくなって来たので半月ぶりに21世紀の森公園を歩いてきました。
驚いたことにはいつもよりこんもりと緑色に成長していたコキアが早くも赤く色づき始めたのにはびっくりでした。
種まきをした時期にもよるのかもしれませんが昨年より半月以上早いようです。
秋の七草にも入っているオミナエシは7月ごろから咲き始めていましたがフジバカマはまだ蕾で開花にはいましばらくかかりそうです。
これでは旅する蝶のアサギマダラには暫く出会ませんね。

外国の旅は打ち止め吾亦紅