和子の記録 フォト&俳句

長い間ネイチャーフォトを楽しんで来ましたが最近これに俳句の趣味が加わりました。まだ不慣れですがブログに載せていきます。

万葉の頃の秋の花見はハギの花だった

2024-09-26 06:32:55 | 日記

ヤマハギ 葉先が丸いのが特徴

ヤマハギ

ミヤギノハギ 葉先がとがっているのが特徴

ミヤギノハギ

ミヤギノハギ

『万葉集』には160種類以上の植物が歌われています。萩の花は合計142首が詠まれていてこれはウメの119首より多く、万葉第一の花になってます。
一方で詠み人の名はウメの歌が4分の3でわかるのに対し、ハギでは4割ほどしかわかりません。
つまり、ウメは上流階級、ハギは庶民に好まれた花だったのです。

現在では、花見というとサクラのみが思い浮かびますが、『万葉集』ではサクラの花を愛でてはいるものの、花見の表現はありません。
花見で歌われている植物は、春のウメと秋のハギのみです。

「秋風は涼しくなりぬ馬並(な)めていざ野に行かなはぎの花見に」       巻10-2103
この歌から男性が馬で連れ立って野へ、ハギの花見に出かけたことがわかります。
(『趣味の園芸』2020年9月号より)

 「指進の栗栖の小野の萩の花散らむ時にし行きて手向けむ」  大伴旅人 巻6-970
 「百済野の萩の古枝に春待つと居りし鴬鳴きにけむかも 」   山部赤人 巻8-1431
 「わがやどの萩咲きにけり秋風の吹かむを待たばいと遠みかも」 大伴家持 巻19ー4219
 「夕されば野辺の秋萩うら若み露にぞ枯るる秋待ちかてに」   柿本人麻呂 巻10-2095

ハギはマメ科ハギ属の落葉低木または多年草の総称であり、ハギという種はない。ふつうハギと呼ばれるのはヤマハギ、ミヤギノハギ、ツクシハギ、
マルバハギなど。ハギは、落葉性で茎はよく分枝するかあるいは根元から多数分かれて伸び、多くは花期に枝がしだれます。
葉は三小葉をもつ複葉で、小葉は楕円形。花は長さ1-2cmで紅紫色、穂状に多数集まって咲く。果実は小形で扁平な楕円形で、中に一個の種子があり。

 万葉の時代にはハギを種で区別することはなかったとおもうのですが牧野富太郎博士はヤマハギという説です。

ヤマハギとミヤギノハギの違い?
ハギ類は、荒れ地に生えるパイオニア植物。 ヤマハギは、一般的なハギのイメージとは違い、枝は垂れ下がらずに直立するか真横に伸びることが多い。
枝が地に接するほど枝垂れるのはミヤギノハギ。 植栽としては、花にボリュームがあるミヤギノハギの方がよく植えられるそうです。。

しかと見る古刹の庭の萩の花

花の楽園 日光花いちもんめ  Ⅱ

2024-09-23 11:01:54 | 日記




























花と緑の楽園ベゴニア園では子供たちのために動物とのふれあいこコーナーが出来てインコ、リス、兎
モルモットなどがいました、えさを与えて楽しむお子さんたちを見ていると大人も癒されます。
満開の花の下での飲食コーナーも出来ていましたので 鬼怒川温泉駅で買ってきたお弁当を私たちも
開いていただきました。土日は軽食も食べれるそうですが今日は平日でお休みでした。
花の販売コーナーではかねてより入手したかった木立ベゴニアの小さな苗も買うことが出来ました。
9月から11月まではダリア園も楽しめそうなのでまた訪ねてみようと思います。
こちらは日光植物園に行くのと時間的にはさほど変わりません。慣れればそんなに遠くには感じませんでした。

コスモスや咲きたる野辺の雲ふわり

日光 花いちもんめベゴニア園  Ⅰ

2024-09-18 08:22:13 | 日記
































2002年3月30日、栃木県の鬼怒川温泉に日本有数のベゴニア園「日光 花いちもんめ」がオープンしました。
ここを訪ねるのは二度目ですが一年中ベゴニアの花を見せてくれます。室内は15~25度に保たれて夏は涼しく
冬は暖かく管理されています。ベゴニアの花が一番きれいなのは2月から5月だそうですが、日本有数のベゴニア園
のこちらでは今は50台のクーラーで温度管理をしていると聞きました。
一昨年6月の初めに行った時は天井から垂れ下がるベゴニアがそれはそれは満開で圧倒されました。今は真夏も過ぎて
少し枯れ花も目立ちましたが球根ベゴニアは一年中変わらずに可愛らしい花を見せてくれました。

妖精のひそひそ声や秋澄めり

朝散歩で見かけた花  Ⅱ

2024-09-14 08:03:46 | 日記

ミソハギ

オミナエシ

クズ

クズ

ジンジャーリリーオレンジ

セイヨーニワトコ

ジンジャーリリーホワイト

ジンジャーリリーホワイト

ジンジャーリリーオレンジ

栗は豊作

個人のお宅のぶどう棚は袋かけをしています

ススキの根元にはナンバンギセル

ヘクソカズラ

ケイトウ

つゆ草

ワレモコウ 

涼しくなりましたので散歩のコースを変えて出会ったお花です。
秋の七草は全部はそろいませんがこのころになるとよく目につきますね。
葛の枝があちこちに繁茂してはいたのですが花が見つからず今日やっと出会えました。
家の前の中学校の土手には毎年ワレモコウを見かけます。もうすぐ土手には草刈りが入るのでそれまで
毎朝眺めています。

花葛や散歩弾みし今朝の道

レンゲショウマ 他  上三依水生植物園 Ⅱ

2024-09-10 08:50:47 | 日記

レンゲショウマ









白花レンゲショウマ

ベニコウホネ

スイレン

スイレン

スイレン

トラノオ

オトコエシ

オミナエシ

ジャコウソウ

ツルニンジン

別名ジイソブ

ヒメツルニンジン

別名バアソブ

上三依塩原温泉口駅

ヒマラヤの青いケシをはじめて見に行ったのもここ上三依水生植物園でした。
自宅を出て東武線の春日部から特急リバテイ会津に乗り上三依塩原温泉口で降りたのは何時のことだったのか。
今回2年ぶりで降りた駅では駅の切符売り場も女性の駅員さんもいませんでした。無人の駅になっていたのです。
ですから帰りは切符もなくのるとすぐに野岩鉄道の車掌さんが飛んできてどこまで行きますかと聞かれ車内で
切符を購入することになりました。
ヒマラヤの青いケシは今年は昨年の夏の暑さで球根が全滅してしまった為とまた毎年北海道から入手する苗株も
手に入らず咲かせられなかったそうです。種まきと株を育てる温度管理の難しさでしょうか。
地球温暖化でこの地も涼しいとはいえだんだん難しくなってくるのですね。
ヒマラヤの青いケシは白馬五竜高山植物園では環境にあっているのか、種をまき上手に育てて何か所にも分けて植え
られそれはそれはお見事です。
キレンゲショウマも見ごたえがありましたが道を挟んで反対側にあるレンゲショウマも以前より株数が増えて今一番の
見頃になっていました。
以前なかった白いレンゲショウマも数株ありましたので増えることを期待したいです。


佇めば三重奏の虫の声