
高円の野辺の秋萩いたづらに咲きか散るらむ見る人なしに 笠金村 巻2-231

めづらしき 君が家なる花すすき 穂に出づる秋の過ぐらく惜しも 石川広成 巻8-1601

真葛原 靡く秋風吹くごとに 阿太の大野の萩の花散る 作者不詳 巻10-2096

なでしこが その花にもが朝な朝な 手に取り持ちて恋ひぬ日なけむ 大伴家持 巻3-408

女郎花(をみなえし) 咲きたる野辺を 行きめぐり 君を思い出 たもとほり来ぬ 大伴池主


萩の花尾花葛花なでしこの花をみなへしまた藤袴朝顔の花 万葉集の中には山上憶良のこの一首に出てくるだけ

朝顔は朝露負ひて咲くといへど夕影にこそ咲きまさりけり 作者不詳
松戸21世紀の森と広場で開催された「自然観察おもしろ講座」を受講してきました。テーマは「秋の七草あれやこれや」でした。
講義のあと広場に出て散策しながら万葉の花を探しての解説は充実していて楽しかったです。
奈良時代7世紀半ばから8世紀後半の約130年の間に読まれた歌を集めた日本最古の歌集が万葉集ですがその中で山上億良により詠まれた歌が秋の七草として紹介されています。
秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花
萩の花 尾花葛花 なでしこの花 女郎花 また藤袴 朝顔の花
21世紀の森は我が家からゆっくり歩いて20分以内で行ける所ですので散歩コースになっています。この時期は萩、尾花、葛花、女郎花、藤袴はありましたが朝顔(桔梗)となでしこは夏に撮影したものです.
稲架組まれ子等も喜ぶ森広場