梅
山桜
蕨
よもぎ
かほばな(ヒルガオ)
ねっこぐさ(オキナグサ)
うまら(ノイバラ)
最近撮った写真の中から万葉集で詠われている花を紹介します。
春を迎えて一番初めに咲くのは梅でしょうか。当時の貴族たちは香りのある梅を好み競って庭に植えたそうです。詠まれた歌は119首もあります。
桜を詠んだ歌は47首。当時はほとんどが山桜のようです。
蕨を詠んだ歌もあります。万葉人は野に出でて摘み食したのでしょう。
よもぎを詠んだ歌は1首のみ。野菜がほとんど存在しなかった時代だけに春を迎えて蕨同様よもぎを摘んで食べる喜びを味わったのでしょう。
自然とのかかわりが深い万葉集の花の中でもヒルガオは草むらのあちこちで見かけます。
ねっこぐさは日当たりのよい草原や川原に生える多年草です。漢方ではこの根を乾燥させたものが「白頭翁」と呼ばれ熱性疫痢に効き目があったそうです。
ノイバラの花は香りがあるので香水の材料になり若葉はビタミンCが豊富で汁の具として使う所もあるそうです。
妹が家に 咲きたる花の 梅の花 実にし成りなば かもかくもせむ 藤原八束
山峡に 咲ける桜を ただひと目 君に見せてば 何をか思はむ 大伴池主
石ばしる 垂水の上の さ蕨の 萌え出づる春に なりにけるかも 志貴皇子
大君の任のまにまに ほととぎす 来鳴く五月 あやめぐさ よもぎ かづらき 大伴家持
高圓の 野辺の容花 面影に 見えつつ妹は 忘れかねつも 大伴家持
芝付きの 御宇良崎なる ねっこ草 あひ見ずあらば 吾ひめやも 東歌
道の辺の 荊の末に 這ほ豆の からまる君を 別れか行かむ 丈部鳥
ノイバラの香りに興味を持ちました
花言葉は、素朴なかわいらしさとか❣
丈部鳥は千葉県の防人だったのですね、妻との別れを惜しむ歌なのですね(検索してみました)
追伸、5/15 しんしんさん(PCクラブで一緒でした)が黄泉の国へ旅立ちました。
訃報を聞いても信じられませんでしたが20 日お通夜で最後のお別れをしてきました。
4/18ブログ投稿が最後でしたね。
上総の国千葉県君津辺りの防人のうただそうです。日本全国どこの野にも咲いているノイバラに託して悲しい別れを詠んだのですね。
しんしんさんの急な訃報のお知らせに今言葉が見つかりません。思えば2015年7月茨城フラワーパークで初めて出会い、山百合と筑波山を入れて大胆に寝そべるようにして広角での撮影法を丁寧にご指導頂いた姿を思い出しています。ブログの大先輩と始めたばかりの私との交流はそこから始まりました。
試行錯誤の日々に適切なアドバイスを何時も頂き励まされて来たこと、沢山の思い出をありがとうございましたと感謝申し上げます。
コメントありがとうございました。
ねっこぐさは花茎よりも根の方が長いので「ねっこ草」と名付けたらしいです。
花が終わると花柱が白い羽毛状に変わってそれが老人の白い頭の見立てて翁草というのですね。御宇良崎は神奈川県三浦半島とされていてあの娘に一目ぼれだという意味が込められて詠んだようです。
コメントありがとうございました。
私が間違っていたら御免なさい。うはぎ(よめな)と記されているのは(よもぎ)に似ているけれど?
間違いを早々に発見してくださり有り難うございました。
うはぎはのこんぎくに似たお花で身近にありそうなのですが手元にその写真はないなあと思いながらもうっかりヨモギを載せてしまいました。
うたを入れ替えましたのでもう一度見てください。
コメント有り難うございました。