チョベ国立公園は象の楽園。
アフリカゾウの数は5万~10万頭。
なぜ、数字に幅があるのか。
象の群れは、季節によって居場所を移動するからだとか。
1930年頃、アフリカ大陸にはおよそ500~1,000万頭のアフリカゾウが生息していたと言われ、
象牙を目的とした密漁により、現在はその1%以下、50万頭位しか残っていないのだとか。
チョベ国立公園でも、わずか数千頭にまで減ってしまった時期もあったという。
象の1日は大半を食事に費やし、200~300キロもの草や木を食べ、
水も1日に100リットル以上飲むという。
この地域は、それだけ自然が豊かで、食べ物が豊富であることの証。
沼地の傍らでは、バッファローを仕留めたライオンが、
食事が終わるのを待ち構えるワシ達をしり目に、獲物に噛り付いている。
弱肉強食の世界が、ここには厳然と存在する。
その中で、悠然と水浴びをする象たちにとっての天敵は、言わずもがな、人間であることは確かだ。