マンハッタンのダウンタウンに、トレンディな「ミートパッキング・エリア」という地区がある。ミートパッキングの意味って、無理やり日本語になおすと「肉詰め」!
その名のごとく、一昔前までは、肉をさばいたりパックに詰めたりするする工場が集まっていたのだが、ここ数年でお洒落なバーやブティック、クラブが続々とオープン、デザイナーやアーティストもこの場所にオフィスを移したりして、家賃が高騰していった。
マンハッタンは空前の不動産バブル期でして、家賃の高騰と共に、未開拓の地へ人がドンドン移動。それによって、一昔前までは危険な所やこういう肉詰め地区が、瞬く間に「トレンディー」な場所と化するのです。
そのミートパキング。道路は昔ながらの石畳。新しい建物と古い工場が自然にミックスし、なかなか絵になる場所です。ファッション誌の撮影なんかにもよく使われているみたい。
さて、そんなミートパッキングの一角に、カスタムメイドのジーンズ屋ができたと聞いて、近くまで行ったついでに覗いてきた。店の名は「アーネスト・カット&ソー」。
このエリアを象徴するかのような、工場みたいな殺伐とした雰囲気。イマドキの洒落た店員(かわいい!)と見事にマッチしているから驚き!
ボルトとデニム、そしてポケットのデザインやステッチをどれにするか選ぶだけ。所要時間はたったの2時間とか。店内にはカフェバーもあるので、そこでも待てるし、他の店をぶらぶら覗いてもよいかも。
お値段は、しめて$300~$380!…ということで、この店でのジーンズ新調はあえなく断念。
$25ぐらいから買えるジーンズ大国アメリカで、$300のジーンズを買うということは、清水の舞台から飛び下りようとしても下りきれない思い。しかし、自分サイズのジーンズは1本ぐらいほしいッ!! う~ん、ボーナス出たら、考えようかな。(ってか、あたしフリーだったな)
そうですね、マニアにとっては300$なんてどーってことないでしょうね。私もきっと観光客なら、思い出の一本に買うことでしょう。
ニューヨークはピンからキリまで、様々なものがありますよね。私はもっぱら”キリ”の方ですけど…。