介護離職による年収減 ~ 男性▲4割、女性▲5割

2014-12-06 00:15:45 | 日記
先のブログ記事でも書いたように、近年はさながら『年間介護離職10万人時代』の様相である。

これに関連して、昨日の共同通信ネット記事にあるように、明治安田生活福祉研究所とダイヤ高齢社会研究財団が「仕事と介護の両立と介護離職」と題する共同調査をした結果の概要は次の通り。


<概要>
・転職者、介護専念者の5割強が、介護開始から1年以内に離職
・女性の介護専念者の3割近くが、親が介護認定を受けていない段階で離職
・離職の最大のきっかけは「自分以外に親を介護する人がいない」
・介護転職の厳しい現実 ― 平均年収が男性で4割、女性で5割ダウン
・介護時間 ―平日2時間・休日5時間程度が仕事を続けられる限界か
・女性の継続就労者の4割が、自分が主な介護の担い手でありながら仕事と両立
・年収が多いと男性の離職は抑制。現金や預貯金は離職のハードルを下げる
・介護専念者の5割以上が親と同居 ― 同居は介護離職を誘引か
・配偶者・子どもの存在が介護離職の歯止めに
・介護離職防止にはワーク・ライフ・バランスが有効
・働き方を変更して働き続けた人は、会社の制度・施策を上手に利用
・介護に専念する女性が最も苦労したのは、介護相手との人間関係
・介護専念者の7割が、離職して介護に専念したことを後悔していない


介護離職問題は、高齢者福祉の観点のみならず、企業の労働力確保の観点からも、今後の大きな課題となっていくはずだ。親の介護は他人任せでいい、と堂々と言える時代を迎えるべきだ。



≪参考:2013.12.25付けニュース配信記事≫

Gadgetwear
http://www.gadgetwear.net/2013/12/10.html

ライブドアニュース
http://news.livedoor.com/article/detail/8377463/

アメーバニュース
http://yukan-news.ameba.jp/20131225-4/

ビッグローブニュース
http://news.biglobe.ne.jp/economy/1225/gdw_131225_0995306766.html