柏からイタリアニュース

イタリアの今をイタリアメディアの記事からお届けします。

ミラノの2人の感染者に関する詳報

2020-02-23 07:48:33 | 新型コロナ
Corriere della sera 22 febbraio 2020 | 19:27

Coronavirus, chi sono i primi due contagiati a Milano. Due morti in Italia
Si tratta di un 78enne residente a Sesto San Giovanni e ricoverato all’ospedale San Raffaele da una settimana. E di un abitante di Mediglia ora trasferito al Sacco. Allo studio le misure di emergenza da fare scattare nel capoluogo

ミラノで新型コロナ感染者が初めて2人確認された。またイタリア全土では新型コロナによる死亡者は2人になった。ミラノの2人人は、1人は Sesto San Giovanni 在住の78歳、1週間前から病院に入院、もう1人はMediglia在住。現在病院に入院中。

(原文)
https://milano.corriere.it/notizie/cronaca/20_febbraio_22/coronavirus-chi-primo-contagiato-milano-aa57ef08-559c-11ea-8418-2150c9ca483e.shtml

イタリア全土で76人が新型コロナに感染

2020-02-23 07:36:26 | 新型コロナ
Corriere della sera 2月22日深夜の更新情報に寄れば、新型コロナの感染者の状況は以下のとおり。
イタリア全土で76人。内訳は、ロンバルディア 54人、ヴェネトで17人、エミリア・ロマーニャで2人、ラツィオで2人、ピエモンテで1人。ミラノでも2人が感染し、入院している。これを受けてロンバルディア州の大学は授業を取止め決定。2人目の死亡も確認された。

Coronavirus, due casi a Milano: il primo al San Raffaele, un secondo ricoverato a Pavia. Università lombarde, stop alla didattica. C’è una seconda vittima. In totale in Italia 76 contagiati: 54 in Lombardia,
17 in Veneto, 2 in Emilia Romagna, 2 in Lazio e uno in Piemonte

新型コロナウィルスによる死亡者がついにイタリアでも発生

2020-02-22 18:29:10 | 新型コロナ
Corriere della sera 21 febbraio 2020 (modifica il 22 febbraio 2020 | 02:11)

Coronavirus, primo morto italiano: è uno dei due pazienti del Veneto. Aveva 78 anni, è deceduto a Padova

新型コロナウィルスによる死亡者がついにイタリアでも発生。亡くなったのは新型コロナの陽性と診断されて入院していた2人の老人のうちのひとり、78歳の男性。パドヴァの病院で亡くなった。イタリアの初めての死亡となる。金曜夜22時45分過ぎに死亡。病院は業務停止され、閉鎖されると思われる。現時点でロンバルディア州ロディジャーノに17人、ヴェネト州パドヴァに1人の感染者が確認されている。また、ロンバルディア州では5日前に肺炎の症状で入院していた患者一人が陽性と診断されクレモナ市民病院で隔離された。パドヴァで入院していた2人は、67歳と78歳の男性で、10日前にパドヴァの病院にインフルエンザの重症者として入院した。二人は共通の2つのバルにしばしば通っていたことが分かっている。
2人は症状が悪化、呼吸器につながれ、金曜午後新型コロナのテストの結果、陽性であることが判明した。いまのところ、家族は家庭で外部に出ない措置が取られ、救急隊の日常監視で様子見の措置が取られている。すでに現地では対策が取られているとのこと。病院は閉鎖され、5~6日以内に病院内の全患者も移動する予定。今回亡くなった男性の住む町、Vo’ Euganeoの周辺に隔離線を張るため4200人分のマスクが必要となっている。Uslの物流をサポートするため、州政府は医師と看護婦の専任部隊を作り、市民防護部門はSchiavoniaの町に前線基地を作り始めている。場合によってはいくつかの学校の利用も示唆。ヴェネト州全域での対応を見据え、重症インフルの症状がある患者にはすべて新型コロナの検査をすることになるだろう。

現在取られている対策
ロディジャーノでとられたと同様に、2人の男性が住んでいたパドヴァでも、いくつかの対策が取られている。厚生大臣Roberto Speranzaは市民防護の会議の席で、「我々は現在ヴェネト州政府と一緒に今後の法令の準備作業に取り組んでいる。その目的はこの感染症をこの地域の外に拡大させないことにある。」 同会議に出席していたコンテ首相も会議の最後で、「全国民にお伝えします。現時点で陽性と診断された40人のすべての感染者は検疫のため隔離されています。」と伝えた。

(原文)
https://www.corriere.it/cronache/20_febbraio_21/coronavirus-muore-uomo-77-anni-monselice-dac529f6-54f9-11ea-9196-da7d305401b7.shtml

2つのイタリア。そしてその分裂はますます深まっている。なにがそうさせているのか?

2020-02-16 13:08:10 | 社会
Corriere della sera 15 feb 2020

Ci sono due Italie, e rischiano di essere sempre più divise: ecco perché
2つのイタリア。そしてその分裂はますます深まっている。なにがそうさせているのか?

短期政権によって閉塞状況にあるイタリアという国で、先日政府はますます後ろ向きとなる政策を試みた。政府は今後数十年を見据え、ひとつの解決の道を一か八かでやってみようと示したものだ。南イタリア担当大臣Beppe Provenzanoが金曜日、イタリアの地域的格差の是正のための計画を発表したのだ。大臣が学校についての数多くの諸政策を発表するのか、または欧州基金の利用と多数派の力を得ながら、行政の力も使って、大臣のこの計画の実効性が明らかになるだろう。
しかし、その直後からまったく逆の実験が行われるかも知れない。もしもこの計画やほかの政府の将来計画になんの計画性もないならば、なにが起るのだろうか?もしもこの国で将来新たな取り組みがないならば、未来のイタリアはどうなるだろうと想像してみることが出来るだろう。もしも、いろいろな格差(社会的な、生産性の、教育の、移民の、人口統計上の、衛生面の、生活スタイルの、それぞれの地域に住む住民の市民参加や期待)がこの10年または数10年に渡り続いてきたままで変わらなかったとしたらと想像してみよう。直近10年に生じたことがまたこの次の10年独裁的な政治が続いたとしたらと想像すればいい。そうした想像をするときに、南部イタリアと北部イタリアという極端な地域を例に考える事が有益だろう。この数年の状態のままが続いたら、この南と北という2つの地域の間で何が起るかを想像して見るために。
確かに南北間の力関係は変わることを運命づけられているかも知れない。Istatが先日発表した報告によれば、2019年の南部イタリアの人口は12.9万人減少、イタリア全体の減少人口(11.6万人)より多かった。言い換えれば、中部イタリア、とりわけ北部イタリアでは人口がゆっくりと増えている一方、出生率の低下とほかの地域への移住の増加が南部イタリアの人口を侵食しているということだ。イタリアは一方でゆっくりと人口が増えつつ、片方で急速に人口減が進んでいることになる。人口統計学の法則は氷のそれと似て、完全に行き着くところまで極めてゆっくりと移動しているのだ。今日、南部イタリアの人口は約21百万人で北部人口の4分の3だ。この傾向が続くと何が起るだろうか?Istatの中期予測では北部イタリアの人口は2042年まで増え続け、南部人口は減り続ける。そして22年後の南部人口は北部の3分の2以下まで減少する。
この点で原因と結果は、経済、市民生活、日常生活一般において相互に関連しあっている。例えば、Istatの指標では、25歳から39歳の大卒で南部を出て行く割合は31%だったものが最近35%に増加。すなわち3人に1人の大卒者が南部から外に出て行き、北部に吸収されているのだ。このため、南部イタリア住民で30-34歳では大学卒への影響は10年前の北部イタリアの80%だが、これが今は10年の間に65%まで下降している、若者の数の減少に並行して。南部の大学卒者は北部の半分にもみたないだろう。この点でイタリアの富の少ない南部という地域の仕事は、ますます価値の上でも生産性の上でも低く見られ、それが加速される危険に直面している。過去数ヶ月に関するイタリア銀行による計算によれば、南部の1人あたりの収入は70年代の中北部のレベルであり、ここ10年の最終年で言えば、55%だ。その結果は容易に想像出来ることだが、失業率の差にもあらわれ、10年前の差が20%だったのに対し、現在25%に拡がり、さらに広がり続ける。
人口の減少は政治にも影響する。北部地域でますます直接国民投票によって議会や人々の間の多数を取り戻せることを期待するばかりでなく、南部は自分たちが重要でないそのほかの地域と感じる南部住民の不満が容易に高まることになる。そしてそのサインがすでに見られる。北部における欧州選挙投票率を100とした場合、南部では減り続けている。2009年の選挙では北部の投票率の81%だったのに対し、5年前の選挙では74.6%、昨年5月の選挙では70%だった。南部では常に本当の声は聞かれず、ただどこまでこうした社会的無関心が進むかが問われるだけだ。
イタリア社会もまた、パラレルに異なった社会にそって分断される兆候を示している。10年前南部イタリアの暮らしの遅れは、北部からの半年遅れ程度だったものが、最近ではそれが1年の開きになり、このまま続けば2028年には1年半の開きになる。ガンによる死亡率を見ても、10年前は南部のそれは低かったのに、今は北部よりも死亡率が高い。南部社会の一般的な不確かさはこうして拡がり、より多くの人々が太陽と南部の間を散歩するだけと、諦めてしまう。たとえ、スリや窃盗、強盗、殺人事件が北部より少ないとしても。
Istatが発表した指標はこのまま状態が放置されれば、10年20年後にはこの格差がやがて国の分断につながる事を示している。しかし、イタリア人はまだ共有する部分でつながっている。そのひとつが愛国心だ。しかしもう一つは極端でこの半島の国以外を考えること。国民の2.5%がそんな政党を信じている。この数字を侮ってはいけない。

(原文)
https://www.corriere.it/economia/lavoro/20_febbraio_15/ci-sono-due-italie-rischiano-essere-sempre-piu-divise-ecco-perche-aae3cd22-5031-11ea-a036-d715f3c65007.shtml

ネオファシスト政党CasaPoundに対し、イタリア全土で非難の声が広がる。

2020-02-12 23:20:35 | 政治
La Repubblica 12 febbraio 2020

CasaPound accusa l'Anpi di negazionismo sulle Foibe. Decine di manifesti in tutta Italia
ネオファシスト政党CasaPoundが、フォイベの虐殺を否定するAnpi(イタリアパルチザン協会)を非難。
これに対し、イタリア全土で数十のデモ。

『Anpiは「記憶の日」を祝わないのか?フォイベの虐殺を否定し、Quattrini(?)だ。』
フォイベの虐殺の犠牲者への哀悼と記憶の日に関する論争のあと、こんなメッセージが夜のイタリア各地でCasaPoundの名前で張り出され、その写真がCasaPoundの公式Facebookサイトに投稿された。





(原文)
https://www.repubblica.it/politica/2020/02/12/news/foibe_casapound_contro_anpi-248386364/?ref=RHPPLF-BH-I248389742-C8-P3-S1.8-T1