柏からイタリアニュース

イタリアの今をイタリアメディアの記事からお届けします。

M5Sは政権確立できず、本当に再選挙になるのか。

2018-05-10 13:41:57 | 政治
Corriere della sera 9 maggio 2018 (modifica il 9 maggio 2018 | 12:22)

Di Maio: «Berlusconi? Nessun veto, i responsabili dello stallo sono altri»

3月4日の総選挙で勝利したM5Sのディ・マイオ党首は2ケ月経てもまだ他党との連立政府を立ち上げるにいたっていない。イタリア政局は混沌のときが夏休み明けまで続くのか?

ディ・マイオ:ベルルスコーニが問題なんじゃない。政府発足が手詰まりになっている責任はほかの政党にある。こんな状況では、責任の所在を明らかにするためにも再選挙する必要もある。まず第一の責任は、CAV(I Centori di Aiuto di Vita生活支援センター)の変革を支持する北部同盟のサルビーニ、そして大衆を騙し続ける民主党のレンツィ、そしてレンツィにつながる民主党副党首のマルティナ。レンツィとサルビーニがFIのベルルスコーニと連携していくことを決定していることにいたり、好きにすればいいとの姿勢だ。

ディ・マイオとしては、連立政権は多くの政党ではなくせいぜい2党によるべきだと考えている。多数の政党による政権がうまくいかないことを知っている。われわれの政治変革に反対するものは誰もいない。いまや民主党は無力が明らかだし、FIはまったく歴史に学ぼうとしない。次回の選挙では票をさらに落とすだろう。マッタレッラ大統領は夏や秋の再選挙を言うが、むしろわれわれは6月にやろうといいたい。

マッタレッラ:国にとっていいのは、中道政党だ。各政党は政見の違いを超えて国の利益を考え国がひとつになることが重要であるときがあるということを学ぶべきだ。

サルビーニ:中道右派で既に42%を占めている。この状態で大統領が中道政権が望むということは、8%を補完するのは民主党だということになり、民主党を利するだけだ。そもそも中道の政府などありえない。6月のEU議会での移民法や新予算の議論で中道なんてあるのか?むしろ、政府ははっきりした意見を持ち、だめなもにははっきりとノーを言えることが重要じゃぁないのか。

ジョバンニ・トーティ(FIメンバーでリグリア州知事):われわれはM5Sは北部同盟と連立すればいいと思ってるよ。ベルルスコーニもね。ますはやらせて様子を見ようじゃないか?

アントニオ・タイヤーニ(欧州議会イタリア代表):M5Sと北部同盟による連立政権には反対だ。中道右派政党による政権になるべきだ。大統領の考えを支持する。そのためには、再選挙が必要だ。夏では無理だろうから、9月末くらいか。

マウリツィオ・マルティナ(民主党副党首):先の総選挙から2ケ月がたち、この間のM5Sの動きに投票した人たちも期待を裏切られたと感じているだろう。
ロレンツォ・グエリーニ:M5Sも北部同盟も国のことを顧みずただ自党の選挙キャンペーンを続けているだけだ。

(原文)
https://www.corriere.it/politica/18_maggio_09/di-maio-berlusconi-meno-responsabile-altri-lo-stallo-cf53f0b0-5362-11e8-aaec-4e7a7b6da69d.shtml