軽井沢高校 校長日記 『つれづれ軽井沢だより~乞う「ちょうどええ」』

学校の様子を校長の視点から伝えたいと思い、校長日記を書くことにしました。授業日毎日更新を目指します。ご愛読ください。

 5月14日(金) 軽高の蛙大会を知る 029

2010-05-14 23:53:59 | 日記

 高校総体(インターハイ)の東信地区予選が行われています。
 今週末の金、土、日がその「中心日」です。
 運動部の生徒がたくさん大会に参加しますし、顧問の先生が引率をしますので、金曜日の今日は、多くの学校が休みだったり、特別の授業を組んだりしているのではないかと思います。

 様々な競技が各地で行われていますが、私は、テニスの大会長という立場で、東御市の中央公園テニスコートに行きました。
 寒くて風の強い日でしたが、天気がよかったので、屋外競技にとっては何よりでした。
 大会の実施要項をみると、本校テニス部顧問の堀内先生が「トーナメントディレクター」、青木先生が「レフェリー」となっています。
 カタカナで分かりにくいかもしれませんが、要するに二人は、東信地区のテニス競技の専門委員長と専門委員という、役員の上から一番目、二番目の仕事をやってくれていて、その関係で私が大会長になり、開会式や監督会議で挨拶をすることになったのです。
 5月2日の記事で、かつて私が本校でテニス部の顧問をしていたことを書きました。
 堀内先生、青木先生とは、今回初めて同じ職場(軽井沢高校)で仕事をしているのですが、二人はその頃それぞれ別の学校でテニス部の顧問をしていたので、旧知の仲です。
 現在、それぞれ、3学年、2学年の学年主任という、学校の中心的な仕事をしながら、忙しい中、部活動も土日もなく指導してくれており、また、丁寧にきちんと仕事をするタイプなので、東信地区のこういう大役を任されたのではないかと思います。
 かつては、テニスの東信大会と言えば、毎回上田城跡公園の中のテニスコートでやっていました。
 「癌出来つ 意気昂然と 二歩三歩」のテレビコマーシャルで有名な山極勝三郎博士の銅像が近くにあり、初めてその像を見つけた時には、「コマーシャルのあの像ってこれなの?」と、ちょっと感動した覚えがあります。
 今回は、男子の会場が上田古戦場テニスコート、女子の会場が東御中央公園コートと、別会場で行われ、私は、東御の方に出かけたという訳です。
 軽井沢高校以来約10年、テニスコートからすっかり遠ざかってしまいましたが、運動は好きですし、テニスには特別の思い入れもありますので、挨拶をすることはともかくとして、試合を見られるのを楽しみにして行きました。
 会場には、もう一人の顧問の森山先生も来てくれていました。
 森山先生も日々練習を見てくれており、しかも、男女とも、1年生新入部員の全員が森山先生のクラスなのです。
 本校のテニス部は、男子の部員は多くいますが、女子は3年生が2人、そこに1年生が入部し、今回団体戦に出場することができました。

 学校の選手壮行会でも、この日の挨拶でも言いましたが、3年生にとっては、負けてしまえば、それが最後の試合になります。
 「ピカピカの1年生」で入学して以来、雨の日も風の日も、体調のいい日も悪い日も、毎日毎日、制服をジャージに着替えて練習を続けてきたことを思えば、それが地区大会か県大会か全国大会かは別として、最後の大会というのは、格別のものです。
 試合をする以上、勝つ気がなければ話になりませんし、勝ってほしいと思いますが、1つの大会があれば、全部勝てるのは1人(1チーム)なわけで、勝つことだけがすべてならば、これまた、これほどつまらないものもありません。

 本校でクラス担任をしている時、スケート部とアイスホッケー部でがんばっている生徒が、全部で3人、クラスにいました。
 3年の1月だったでしょうか、日光市で全国大会が開催される直前に、ふと「これがあの子たちにとって高校生活『最後の大会』なんだな」と思うと、居ても立ってもいられず、一人で車を飛ばして、その子たちの「最後の勇姿」を見に出かけたことがありました。
 それは、義理とか使命感とかではなく、単純に「見たい」という気持ちからだったような記憶があります。 軽井沢町でスポーツ店を経営している香取さんという方がいます。
 スケート部のOBで、ずっと本校を支えてくれている方で、私が前に本校に勤務していた時からの知り合いです。
 私が再び本校に赴任したことを知り、4月早々に校長室に顔を出してくれたのですが、その時に「先生は、日光まで来てくれたんだよなあ」と言われ、すっかり忘れかけていたそんなことを思い出したのでした。
 本校生はもちろん、他校生も、がんばってきたすべての3年生にとって、「最後の大会」が「最高の大会」になってほしいと願っています。 

 5月13日(木) 大抵ダイジョウブダ 028

2010-05-14 00:27:00 | 日記

 寒い朝でした。
 軽井沢では0℃近くまで気温が下がったようですし、小諸でも寒風が吹き、体感温度はかなり寒く感じました。

 昨日「学校にありてこそ」などと言いつつ、早速今日は、長野県高等学校PTA連合会(県高P連)の本年度第1回の役員会に出席するため、長野市に行きました。
 以前、この日記で書いたように、長野県のすべての高校が加盟している県高P連という組織があり、その本年度の会長が本校PTA新会長(予定)の片山さん、幹事長が私ということになっていて、午後から開催された役員会に、昨年の県の副会長で現PTA会長の舟田さんと3人で出席しました。
 その、午後の会議に先立って、午前中に、事務局長と片山新会長と私の3人で、県の教育委員会の教育長さん・両次長さんと、文化財生涯学習課、高校教育課、教学指導課の各課にご挨拶に伺いました。
 今朝の信濃毎日新聞に出ていたように、村井知事の記者会見がちょうど始まったくらいの時間であり、県職員の皆さんはその内容が相当気になっていたと思うのですが、どこへ行っても、何事もないかのように歓待していただきました。
 (もっとも、今こうしてブログをかいているこの時間、私自身はまだ村井知事の記者会見の内容を知りません。これからインターネットで動画ニュースをみようと思います)
 県の高P連という組織は、高校のPTA会長(または副会長)と校長が役員を務めています。今日の本年度第1回の役員会では、6月10日の県の総会に向けて、昨年度の報告や本年度の計画などを検討しました。
 終了後は、県教育委員会から、高校再編と学校週5日制に関するお話を伺いました。
 本校の現会長の舟田さん、新会長の片山さんとは、4月以降、簡単な会話はしたことがありますが、じっくり話をするのは今日が初めてでした。
 上っ面でない、内容のある話ができてよかったと私は思っています。
 そして今日特に感じたのは、どの学校のPTAの役員さんも元気で前向きだということです。
 学校の職員と親とが、本当に腹を割って話ができれば、そして互いに協力し合えれば、学校で起こる大抵の問題は解決してしまうのではないかというような気すらしているのですが、それが実際にはなかなか難しく、難しいけれどもそうなるように努力していかないといけないと思っています。
 保護者と教職員との良好な関係づくりは、まさに相互の「プラスワン」なくしてはできないものだと思います。