軽井沢高校 校長日記 『つれづれ軽井沢だより~乞う「ちょうどええ」』

学校の様子を校長の視点から伝えたいと思い、校長日記を書くことにしました。授業日毎日更新を目指します。ご愛読ください。

 5月26日(水) ♪めくるめくるよ 037

2010-05-26 23:49:21 | 日記
 
 一昨日は雨、昨日は晴れ、昨日の夜から今朝まで雨、その後一瞬晴れてまた雨と、ここ数日、まるで日めくりのカレンダーのようにめまぐるしく天気が変わっています。

 日めくりカレンダーと言えば、ここ十年来愛用している我が家の日めくりがトイレにあるのですが、毎日繰り返しめくっては読み、めくっては読みしていると、たとえば、「進歩とは反省のきびしさに正比例する」(本田宗一郎)とか「旅は私にとって精神の若返りの泉だ」(アンデルセン)とか、書かれている言葉が、記憶力が衰えつつある私の頭の中にもだんだん定着してくるもので、やっぱり「継続」とか「繰り返し」って大事だなと思いますね。

 今日と明日は中間テスト。学校には静かな時間が流れています。

 今日は午前中に、軽井沢ガイドサービスの永島さんが、自転車に乗って颯爽とお見えになり、英語科の草間先生、遅れて教頭先生にも同席してもらいました。
 永島さんは「通訳案内士」という国家資格をお持ちで、軽井沢町で、ツアーの英語ガイドやホテルの通訳、社員の語学教育のほか、翻訳なども手掛けておられます。
 通訳ガイドをして報酬を得るためには、この「通訳案内士」という資格がないと違法になるのだそうです。
 永島さんは、翻訳家を目指す本校生を3か月の長きに渡って「職場体験」という形で受け入れてくださったり(その生徒はその体験を生かして見事大学に合格したそうです)、英語ガイドツアーや英語キャンプの講師をしてくださったり、様々な形で本校に協力をいただいている方です。
 そのきっかけとなったのが、なんと、2006年の国際くま会議。
 そうです、「ピッキオ」の方がお見えになった時に話題になった会議で、そこでボランティアをしていた本校生、本校職員と初めて出会ったそうです。
 また、新しいつながりの発見。世間は広いようで狭いものです。

 それで、今日は、『軽井沢発 基本の接客英会話』という本を5月1日に出版され、「お役に立てば」ということで、本校に、なんと30冊も寄贈しに来てくれたのです。
 「いろんな所で研修の講師をする際に使ったテキストをまとめたものです」とおっしゃるとおり、内容をみると、きわめて実践的。ホテル従業員の研修はもちろん、高校の授業でもすぐに使えそうなテキストに仕上がっていて、草間先生と「すぐに授業に使えるね」と話しました。
 いろいろなことをお話ししたのですが、たとえば、2008年に軽井沢町に宿泊した外国人客の数が前年2007年のなんと約2倍に増えているという事実があったり、あるいは、ホテルやペンションの従業員が外国語、特に英語が使えないために、外国人の予約を「取り逃がしてしまう」などということも起きがちだそうで、軽井沢町のホテルや娯楽施設、商業店舗などでは、英語や中国語の「需要」が日に日に増しているそうです。

 昨日書いたことの繰り返しになりますが、軽井沢にある高校という、かなり大きな特色を生かしたカリキュラムとしてどんなものが考えられるのか、さらに追及していく必要があると思っています。