軽井沢高校 校長日記 『つれづれ軽井沢だより~乞う「ちょうどええ」』

学校の様子を校長の視点から伝えたいと思い、校長日記を書くことにしました。授業日毎日更新を目指します。ご愛読ください。

 5月20日(木) 謝謝 033

2010-05-20 21:17:16 | 日記

 いやあ、素晴らしい一日でした。

 台湾の治平高級中学から、生徒が75名、理事長・校長はじめ職員が8名、通訳が3名、県の観光協会から3名、合計89名が本校に見えました。
 「高級中学」とは、日本で言えば高校にあたります。
 治平高級中学は私立の学校で、全校生徒が約7000名とか。
 修学旅行は、毎年、全部の学年から希望者を募り、応募した生徒のうち、筆記試験などの選考を通過した者だけが参加できるのだそうです。
 日本は「親切で、礼儀正しく、勤勉で、環境問題への意識も高くて・・・」と、台湾の人が目標にしているのだそうで、修学旅行の行き先としても、進学・就職先としても大人気だそうです。

 スケジュールの最後、ロータリー前での記念写真撮影が終わっても、高級中学の生徒は、見送りに来た本校生と、個々に写真を撮ったり、メールや住所の交換をしたり、名残り惜しそうに話し込んだり、台湾の生徒が口々に中国語で「謝謝」・日本語で「タノシカッター」と言っていたり、本校生がいつまでも手を振ってバスを見送ったりと、この姿からだけでも、今日の交流が大成功だったことがわかります。
 来校した生徒たちが、驚くほど社交的で、ニコニコしながら手を振ったり近づいてきてくれたりするので、本校生が接しやすかったということはあると思います。
 それでも、わずか数時間でこんなに親しくなれるものなのかと、子どもたちの持つ可能性の大きさにあらためて驚かされました。
 本校の生徒も職員も、それぞれの持ち場持ち場で、あるいはそれを超えて気を利かせて、準備段階から今日の当日まで、よく動いてくれました。
 全体交流会で集中しつつ盛り上がる時は「オーッ」と言って盛り上がる、授業や校外散策では英語・中国語・日本語を混ぜながら懸命にコミュニケーションを取ろうとする、昼食時に自主的に弁当を持って台湾生の昼食会場に行き交流を図る、華道部が会場の花を準備する、保健委員会がハンドベルの演奏を披露する、中国語選択者が中国語で質問をする、生徒会長があいさつの初めのところで習っていない中国語に挑戦する、などなど、一つ一つの言動がいい方へいい方へとつながって、こういう形になったのだと思います。
 この辺りは、トップページの「軽井沢高校ニュース:5月号その3:特集」に写真が掲載されていますが、どの写真もいい写真だと思います。
 私も、治平高級中学の職員の方々といろんなことを話すことができましたし、親しくもなれたのでよかったと思っています。

 学校到着直後の歓迎式と、最後のお別れ式であいさつをすることになっていたのですが、本校で中国語を教えてくれている朱先生から中国語の特訓を受け、冒頭は中国語で、あとは英語と日本語を混ぜて話をしました。
 「通じるだろうか」という不安を抱えつつ初めて人前で中国語を話しましたが、いやあ、通じて反応があったときは本当に嬉しかったですね。
 「通じる」ということは、言語学習の原点ですし、やはり一番のモチベーションだと思います。
 写真は、本校にいただいた、お土産の花瓶です。
 さっそく校長室に飾りましたが、華道部に使ってもらった方がいいのかな。