
西出真一郎著
「ろばのいる村」を読みました。
著者が、フランスの村を、ろばを探して旅をする紀行です。
フランスでは、以前は、荷物運びなどのためなどに家畜として飼われていたろば。
今は、ペットとして飼われているそうですが、その数もかなり減ってきているそうです。
それは、想像がつきますよね。
ろばがいなくなってしまう前に、人と暮らしているろばを探して
フランスの田舎の村を旅をするのです。
10編のろばと人とのエピソードです。
フランスの田舎の風景が、思い浮かべられ、
ろばも、そのろばとかかわる人々も
とても愛おしくなる本でした。
さらりと読むのがもったいなくて、
上等な頂き物のお菓子のように、一編ずつ、
ゆっくり味わって読みました。
著者の西出氏は、高校の国語の教諭を定年退職された後、
国内とフランスを徒歩で旅をしている方で、
1935年生まれということは、現在、70代半ばですよね。
一人旅で、フランスの地方を徒歩でということで、
フランス語の会話を習得されているのです。
本の中に、アテネフランセの先生に教もらったというくだりがありました。
定年退職されてから、習いにいかれたのでしょうね。
フランス、フランス語、徒歩の一人旅、そしてろば。
とても心惹かれます。