くつろぎ日記

ストーリーとセリフに注目したドラマレビューです。

翼の折れた天使たち~上野樹里~

2006-03-03 22:53:01 | ドラマ

翼の折れた・・天使たち・・このフレーズがとても私のハートを刺激してたのですが

チャンスがなくてやっと4話目のこのスロットだけを見ることができました。

上野樹里ちゃん。スウィングガールの樹里ちゃんしか知りませんでしたが、

その後に亀梨君と金田一で共演したと聞いて、これだけは見ずにはいられないと

思ったんです。どんな子だって・・??動機が不純でどうもすみません。

でも、彼女の素朴感、ツッパリ感はよかったですねぇ。

ちょっとイジワルでもその根っこに持つあったかい部分を上手く演じていました。

 

ある日、涼子と付き合っていた男が子供を一週間預かって欲しいと置手紙をして姿

を消してしまいます。その子が健太。

涼子の仕事はパチスロというのでしょうか。プロなのですね。これで生活できるの

だから凄いわ。ところが健太を連れていくと店の方から追い出されてしまうわけで

これでは生活が立ち行きません。やめないのですよね(苦笑)

タカの店に預けてでも行かなくては食べていけないし、苦しいところ。

健太のかわいいところは健気だということかしら。二人は似たもの同士ですね。

まず境遇からして涼子も昔施設で育ってるから健太のことを警察には連れていけ

ない気分なわけです。一週間もするとケイから警察に届けるように言われるしで

決心がつかないところに健二と会ってしまいます。

この健二が父親のくせにでたらめなんですね。健太を施設へと物のように気軽に

言うので思わずバシッとやってしまう涼子です。

そしてここでひと悶着あるのです。苛立ちが消えない涼子は、

   「あんたなんかどっかいっちゃえ」

本気ではないけれど子供に言う言葉じゃありません。けど、健太は出て行ってしま

いました。ドアの外で泣く姿は胸を締め付けるようでしたね。そして涼子もドア越しに

どれほど苦しく聞いたでしょう。そこで素直に家に入れてればいいものを、

意地をはってしまうのがこういうドラマの運命というもの。

雪の舞う寒い夜、公園でうずくまってる健太を発見した時にはほっとしました。

肺炎だそうです。病院の先生が「お母さん」とやけに連呼でしたね。

   お子さんがかわいくないのですか。

   お子さんが呼んでます。

なんだかじーーんとしません?自分の子でもないのに、ちょっと一緒に暮らしたら

情が湧いてきちゃって。看護士にお母さんと呼ばれるたびにその気になって

しまいそうです。ベッドにちょこんと寝ている健太も可愛くて胸くすぐります。

    愛されてないと不安だった。

    ひどいことを言ってしまったけど、健太のことを好きで

    失いたくないと思った。

    健太のことを愛したいって。

健太のぼろぼろ涙が伝染してきました。涼子は自分が施設で育ったために

親から受ける愛情がわからない。だから健太にもどうしていいかわからない。

けれど、今ならはっきり言える、愛されるより愛したいということ。

人は愛する対象が欲しいのだと。


退院した健太は子供たちの輪に入っていきます。もう大丈夫。

ガッツね

涼子のもとに施設の職員が訪ねてきます。その説明によると血縁関係にない

涼子は全く他人の健太を引き取ることはできないのです。ただ預かってもらうことは

できるといいます。ただし条件があり、宿泊先が定職を持つ人であること。

これは響きました。涼子の生き方を根本的に変えてくれた言葉です。

涼子は定食屋で働きはじめました。

きっと健太が泊まりに来てくれるね。

その日は近いよ。

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健太を演じた男の子があまりに上手で舌をまくばかり。

泣きシーンは見事でしたねぇ~

ストーリー的にはありがちなものでしたが、上野樹里のあっさり加減が

よく効いていたと思います。だんだんキュートなママになってきてたね

  人は誰かに何かを求めてしまうものだけれど、そして叶わなかったりすると

  責めてしまうもの。そんな時は、何かを与えてみてほしい。

  求めるだけでは気付かないことが見えてくるから。

他の3夜も見ればよかったな・・・

きっと再放送があると信じてます・・・よろしくね

 

 



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