生徒諸君！ 第３話

子供たちを置き去りにし、ウソの場所を教えて逃げた担任は

文科省トップの息子だった！

普通ならそれがどうした・・となりません？

親の七光りがこんなところに光るなんて芸能界じゃあるまいし

恥を知れと言いたいですね！

 

生徒たちの受けた傷は大きく、担任の名前すら言いたくないという。

ナッキーが調べてみても、過去の担任名はすべて消され、

データの記録でさえも末梢するという徹底振り。

保護者も学校も教育委員会ですら、生徒の将来のためにという大義名分をかざし

表沙汰にしない方針を選んだという。

では生徒たちのケアはどうしたのだろう。

何もしていないというのが現状の様子。

子供たちが大人不信になり、不登校の子供が２人いても野放し。

ただ、傷にふれないで穏便に卒業まで持っていくのがナッキーの仕事だったのです。

そんなことがあるのでしょうか？

今時の自己中の親だったらマスコミなんかにも情報を寄せると思うのですけど。

どうやって丸め込んだのか不思議。

 

涙のナッキーは子供たちにこの教師をここに連れてきて謝罪させると約束。

ただひとこと「ごめんなさい」が言えればいいだけのことなのです。

「約束する」といいながら消えた元担任を思い出し、再び身体を震わせる生徒たち。

約束という言葉にやや敏感にもなっています。

 

偶然からその担任を慕っていた女生徒を発見。尾行して、手紙を送り続けていた

ことを知ります。そしてその家の表札から父親が文科省のトップであることまで

ナッキーは漕ぎ付けました。手紙を必ず担任に届けると約束して。

 

調べてみて、その担任が文科省のトップの息子であることを知り、

隠蔽体質に怒るナッキーは鉄仮面＝日向＠椎名のところに向かいます。

三井という元担任のもとに連れていってほしい。

こうしてやってきたのは公立の中学校。

ナッキーだけでなく誰もが唖然としてしまいますよね。

生徒たちを置き去りにし怪我をさせ、もしかしたら死者がでていたかもしれないのに

平然とウソの位置を教え山を降りたというのに、

良心の呵責もなく今も教師を続けている。

だれだってあんな状況に置かれたらそうするという三井。

そうかなぁ？

誰もそんなバカなことはしないと思うけど。

あんただってそうすると言われたナッキーは、

決してしないと、

「私なら生徒を守ります。それだけの権利を与えられた仕事だと思うからです」

そうして、今のクラスの状況を語ります。

不登校になった子、心を病んでしまった子。

そして、託された手紙を見せています。

しかし、この三井には何も届かないのです。

「先生、大丈夫？」

心配してくれた教え子の名前さえ忘れている。

一年書き続けたというのに。

さすがに怒るナッキー。「信じ続けたのに、どうして！」

じっと見つめる日向も実はこの三井の人間性が教師不適格であることを

見抜いているようです。

しかし、自分の立場があるのでしょう・・

自分が説得すると申し出てくれました。

一抹の不安があるけれど

「信じています」

ナッキーは日向を信じることにしたようです。

 

一人、会議室で生徒の投身自殺を思い出す日向。

万年筆の名前は？その子のもの？

 

そうして、日向は三井の父親=文科省トップのもとににうかがい

「恭平さんにひとこと謝罪して欲しい」と告げましたが、
ハンコを押す、父親の目が血走っていました・・・これはダメだ・・・

 

ナッキーが三井が謝罪にくることを告げたことにより、期待しないまでも

クラスはどこか三井を待つムードが高まっています。

校門で待つナッキーは浮かれまくり、今か今かと通り過ぎる車を覗き込むのです。

しかしあまりに遅い。

待ちきれずに日向に電話するナッキー。

しかし、聞こえるのは空港の様子。

どうして・・・

「これがわたしの仕事なんです」

三井は留学。

担任も半ばで降りて留学するというの？

こういう無責任な人がなんで教師なんて仕事を選ぶのでしょうか？

日向はナッキーが怒り、三井につかみかかったことを思い出します。

そして自分を信じるといったことも。

思わず三井に近寄り、がっつりと肩を掴みました。

しかし、そこまで・・・我に返ってしまう日向。

なぜ教師の仕事を選んだのですか？

「親が文科省だから。でなきゃ誰があんな仕事・・・」

嫌そうに口の端を曲げて語る三井。

親子で歪んでる。

こんな人間が教育界にいていいはずが無い。

なぜ誰も立ち上がらないのでしょうか・・・

 

教室では生徒たちに土下座するナッキー。

何を言ってもいいわけになるから。

ナッキーを見下ろし、取り囲む生徒たち。

とどめに珠里亜が言う。

　　わたしたちに先生はいらない。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

三井が現実にはあり得ないような人間像として描かれているので違和感でしたが、

でも、似たようなことはたくさんありそう。

教師だって人間だから、ある程度は理解してもいいけれど

それなら、教師じゃなくて他の仕事を選べばいいだけの話。

何も人間を扱う仕事に就く必要はないですよね。

ああいうトップはもっとまずい。

トップだからこそ息子の始末に辞任するぐらいの人物でなければおかしい。

もちろん息子の後始末を親がする必要はないけれど

世間的な気持ちとしてはそういうものじゃない？

それを逆に隠して、自分の地位でもって脅しをかけるなんてもってのほか。

まさか教育界でこのようなことがあるわけはないと思うけれど、

もしも、そうであればこういう時こそマスコミは結集して暴いていいと思う。

間違ったおかしな興味本位の報道ばかりでなくたまには人間として

正しいことだってしていいのよ。（皮肉

学校って前日の「わたしたちの教科書」でもそうだけど、

「いじめ」を認めたくないものなんでしょうか？

子供たちがいじめを苦にして自殺しても

調べたけれどいじめの証拠がなかったと、報告する現実が多いですよね。

だからこその今回の２つのドラマだとは思うのですが、

「いじめ」のない学校なんてどこにもないわよ。

どんなに伝統があり偏差値の高い学校にだって存在します。

いじめの実態を認めたら、教師の給料が下がったりするわけでもないし、

さりとて学校の評判がさがるわけでもないでしょう。

みんな、どこも同じだと割り切っているはず。

徹底的に調べて、次の犠牲者を出さないくらいのことをするべきではないですか。

なぜいじめを隠したいのかその辺がちょっとわかりません。

とにかく、ナッキーは見えない敵に向かうわけで、

生徒たちの人間不信と、教師達の隠蔽体質と事なかれ主義と。

頑張って欲しいとしかいえません。

でもとにかく前進あるのみ。

頑張れナッキー