Hawaii に魅せられ、全ての生活がHawaii一色に染まっていた頃。
いいことばっかじゃなかった。
身体も心も壊して、単なる逃げ道のときもあった、それがHawaiiだった。
Hawaii ではなんちゃってだったけど、波に揺られてた。真冬以外は日本でも波を追いかける日々だった。
そんな時、出会った2人。
うん?なんか音いいね。
すると、、「Jawaiian」というジャンルで歌ってるって。
Jawaiian?? いつも聴いてる、Jawaiian,それ?
Jamaican(レゲエ)+Hawaiian。最近はIsland Musicっていう言い方もするけど、Hawaiiの若者に人気な音。
なるほどね。
心に響いた、日本人のMicro(マイクロ)とハワイアンのShen(シェーン)の二人組。
それが、Deftech。元気を沢山くれた。
その頃から、いろんなことが自分の周りで起こり、波乗りに行くことが少なくなってしまい。
ハワイに行くことだけは、変わることはなかったけど。
毎週のように出かけていた、海にはいかなくなり、運動不足を解消するために。そして、いろんな迷う、悩む心を払いのけるために走ることを始めた。
そして、彼らは、二人で歌うことをお休みにした。
私自身もあのころ、彼らの音楽を大切な人とシェアしをすることも・・・そのままなくなってしまった。
それから数年。
すっかりサーファーの看板は埃をかぶってしまった私。家にあるボードはそのままだけど、何着もあったウェットスーツは全て売り払ってしまい、そのかわりにランニングシューズに囲まれた生活になった。
Hawaiiにもボードを持っていくこともなくなってしまった。
去年10月。
NYCMの仕上げに東京へ遊びに行った時、渋谷のタワーレコードの前に、
「Def Tech Come Back!!」という文字。
えーーー。本当なの?衝撃だった。
とはいえ、何年も経ってる自分の中では、遥か過去のものになりかけていたので信じられなかった。
そして、ニューヨーク滞在中。何となくituneをうろうろしてたら、彼らのアルバムがリリースされていた。
せっかくのニューヨークなのに体調不良で部屋で過ごしていた所に彼らのアルバム。最高の特効薬だった。
そして1週間の滞在中、そして、走る直前までずっと聴いていた。
やっぱり、Micro&Shenの声には、今も昔も心が癒される。
そして、今日。
プラチナチケットだった今日のライブ。なんとかチケットを確保。会場のZeppOSAKAは大阪の南の果て。大阪の北にある職場から1時間近くかかる。スタッフが休みでただでさえ忙しいというのに仕事を定時で放り投げて地下鉄に乗り込み会場へ。
なんとか開演5分前に到着。
すごい人だった。オールスタンディングのライブ会場。
若い人ばっかり・・・と思ってたら隣には我が母くらいの女性までいた。
そして、、、、
真っ暗な会場に二人は「My Way」で入ってきた。
おかえりーーーー!といういう声の中、現れた二人を見た瞬間涙が止まらなくなった。
一瞬で時間がタイムスリップしたかのように、というより。
時間がその瞬間止まった。
透き通ったShenの声、心の奥に響いてくるMicroの声もだけど、
Microの真っすぐ前を向いた、そして、輝いたその目。
その目ををはっきり見える場所で素敵な、素敵な、本当にありえないような夢の空間が広がった。
2時間余。Shenは、「みんなを暖かいハワイに連れて行ってあげるよ」というメッセージの中最後まで素敵な時間をくれた。
最後の曲。
「おんがくMusic」の大合唱。
号泣。
ずっと手を振り上げていた、そのせいか腕は筋肉痛。
明日からまた元気で過ごせるかい?というMicroの問いかけに、心からうなづいて帰途についた。
あれから5年、あの感動をシェアをすることなく、一人で全然違うことをしているようだけど、
今も、昔も変わらないなあ。と実感できた幸せな暖かい雨の大阪の夜。
Micro,やっぱり君は今も昔も素敵です
Shenもすっかり日本語が上手くなってた。会場で生まれたばかりの愛娘みたけど、最高に可愛かった。
ありがとう。マイペースで音楽で人に愛を与えてくださいね。
Def Tech / "Rays of Light"