たった1日半しかニューヨークには滞在せず、そのまま帰るのではなく向かったのはハワイ。
わざわざここでもハワイに行かないでもいいでしょ
充分ハワイに別で行ってるし。て、本人が一番思ってる。
でも今回ハワイを目指したのは既に書いているようこの時期アースデイのハワイは必ずコクアフェスティバルというイベントがありずっと何年も見たいと思ってた。
この日のために、普段はJALを使う私が周遊で価格が抑えられるデルタを使い、ハワイに寄るチケットを確保した。
なのに、2月頃にフェスティバル事務局からは
「No Kokua This Year」
マジですか テンション下がりまくり。
でも、まあええか。というわけでニューヨークからデルタにてハワイへ移動。
デルタは価格が本当に安い。周りのメンバーの飛行機代聞いててもかなり格安。(実際サーチャージ込みで10万円)
しかし、徹底的なコスト意識に驚かされる。
全てネットにてのオンラインチェックイン、空港も人が少ない。国内線移動は1個目の荷物から有料(!)これは荷物が多い私にはキツイ。
でもって重量制限も国際線より厳しいため、スーツケースを満杯にもできず、大荷物でも移動となった。
そしてニューヨーク出発の前夜。オンラインにてチェックインをするようメールが飛んでくる。
すると空港発は7時15分だったのが8時に遅れていると。
朝ニューアーク空港まで1時間以上かかるので、朝何時に起きるんだよ、ととほほ状態だったが、この分で出発も延びたのでほっと一息。
しかし、これがトンでもない長旅の始まりだとはその時は思いもしなかった・・・
部屋を出たのは5時。グランドセントラル駅まで地下鉄移動で45分のエアポートシャトルに乗る。
朝早い移動にうんざりだったが、途中快晴の空に、マンハッタンが金色に輝いている。少し得した気分。本当に美しかった。
空港には6時35分到着。Delayで8時でも充分余裕があるね。
日本の場合国内線なら20分もあれば充分出発に間に合うのだが、アメリカの国内線チェックインの厳しさといえばとんでもなく半端無く厳しい。
セキュリティチェックインで全て靴から荷物、PC、ジャケットまで全てスキャンに通し、人間も日本のような簡単な装置じゃなく、ほんとうにX線検査をうけるようなすごい箱の中を通り、その中で手を万歳したりと、徹底的にチェックされるものだから時間がすごくかかる。デトロイト、ニューヨークと全米でもトップクラスに厳しいところだからかもしれないが、本当に凄いセプテンバーイレブンより10年経った今年。
8時前になり、ゲートで待機し搭乗のアナウンスとともに機内へ。
なんか少し動き出したかな、と思いつつ手元の文庫本に熱心に読み入っていた。
しかし、、一向に動かない。あれ?
気がつけば、手元の文庫本を読み尽くしており、時間をみると9時を過ぎている。ええ、なんで動かないの?滑走路で1時間以上待ちぼうけを食う。
その間アナウンスは無かった(私の英語力が拙いため聞き逃したかもしれないが)。動き出したのは9時半。
ほっとしたのもつかの間。
あれ、乗り継ぎできるん?私。
乗り継ぎのアトランタまでは2時間半弱。ホノルル行きは10時50分発。当初は9時半にアトランタに着き1時間20分という充分な乗り継ぎ時間だったのだが、
8時の段階で10時20分くらいの予定だった。若干待ってくれることを想定してギリギリかなとおもってたが、これでカンペキに無理だ。
どうなるんやろ?
やっと動き出したデルタ機内。まだこれからの展開を想像する力はなかった。
そしてデルタの機内でアイテナリー(行程)を再チェック。アメリカ国内線は飛行機の中でWihiが使えるためPCでのネットアクセスが可能なのだ。
上空からデルタのWebサイトをチェック。親切にも(笑)私のアイテナリーには「遅延の恐れがあります」と。恐れじゃなく、遅延だし(汗)
もちろん私だけでなく他の乗客もみんな影響をかぶってる。CAのアナウンスで乗り継ぎができない人はアトランタで代替便をお知らせしますとのこと。
で、どうなるわけ?一日1便しか無い私。思わずアトランタで一日滞在か?と焦ってアトランタの観光案内をGoogleで検索する私(笑)
とりあえずメールでハワイの友達に遅延を連絡。Twitterでもつぶやいて掲示板代わりに。Webが繋がっていたのが幸いだった。
アトランタ到着したら電話で宿に遅れる電話をしようとしたら、、、なんと携帯がバッテリー切れを起こしてる。
やばいっ!!充電器を探すと・・・スーツケースの中 スーツケースは先にホノルル行ってしまったし
どうすればいいの!
隣のオバサンが声をかけてきた。「あなたどこにいくの?」「ホノルル」「オーマイガッド」そんな会話。
そしておばさんは加えて「ボストンマラソン走ったの?すごいわね」とボストンのTシャツを着ている私に気づいたよう。
「ボストンマラソンがあったこと知ってるんですね」「有名だもんね。テレビでもやってたわ」だって
アトランタ到着で長蛇の列に並ぶ。どんどん代替便が案内されていく。私もその一人となったのだが、私の番にくるとカスタマーサービスはこれは手に負えないのか、
「デルタのカウンタに行って、場所はE10」
と。
で、それはどこなわけ?
アトランタ空港は巨大空港。多分成田の10倍は軽いのではないだろうか?電車が走っていて、ターミナルだけで5~6箇所くらいある。
指示された場所に行くも、、、あれ?何もない。
どこにいったらわからないし、周りを見てもうーーん。ふとインフォメーションを見つけたのでそこへいく。
Excuseme, と声をかけられると「はい、どうしました?」と年配のオバサン日本人だった。
デルタのカウンタを教えてもらう。でもその答えはすぐそばの国際線窓口。あれ?と思ってたけど「要はどこでもいいのよ」と。そっか。
デルタのカスタマーサービスは、遅れた事に微塵も動じず、謝る事もせず、淡々と端末を叩く。
そして、私に差し出したのはロサンゼルス行きの航空券。
なに??
アトランタからはもう今日の直行が無いため。ロスに飛び、そこからホノルルへ行けと。
その段階で12時。出発は15時。3時間待つのかよーーー。でも到着は17時だと(ホノルル)。タイムゾーンが既に頭の中でぐちゃぐちゃになってて計算できなくなっており、まあこれくらいなら許容範囲か。というわけでその搭乗券を渡される。
当然、何も賠償になるようなミールクーポンを日系航空会社のようにくれるわけでもなく。謝る言葉一つもなく。
さっき声をかけてくれた日本人のおばさんは「こんなものよ、アメリカの会社は。とりあえず乗る飛行機をじゅんびしたからいいってことなのよね」だって。
とりあえず方向が見え、連絡しようも携帯がバッテリー切れてるし。思わず近くの電気屋にかけこむ。充電したいんだけど、というと思案して私のを預かってくれた。
5分でも充電したら使えるから、また5分後おいでと。
5分後行くと最低限使えるようにしてくれた。ドル札を渡そうとすると「そんなのいいよ」という表情。アメリカだからチップのつもりだったけど、温かい対応にホッ。
国内線は食べるものもろくになく。既にアメリカ系のたべものはうんざりだったので中華のフードコート発見。味は、期待できるものではなかったが、まあ空腹を満たすには十分か。実際デルタの機内ではミールは一切でず、ピーナツとビスケットのみだったから。
アトランタはデルタのハブ拠点。外をみるとデルタ機が無数に止まってる。なんかそれを見ると乗り物オタクとしてはわくわく。
こんな中でもなんとか楽しんでる。ハプニングも旅の楽しみ。
PCの充電も心もとなかったが、待ってるゲートには電源があるブースもあるのでスタバのコーヒーを飲みながらPC触っていると3時間はあっという間。
ロス行きに乗り込む。飛行時間は4時間余り。飛行機の中でネットが使えたので、あちこちへ連絡。
こんな情報がネットでとれる。アトランタからロスって見事な太平洋横断(笑)
そして、もう一度アイテナリーをWebで見ると到着時間(ホノルル)は20時42分だと!
えええ??
デルタの人勘違いしてるのか。。。そうだよね。そんな早くないか。
17時と連絡したハワイの友達に20時過ぎと連絡しなおし、約束全てキャンセルとなった(泣)
そしてロスに17時10分に到着。
ロサンゼルスの街中を機内から見たとき、自分の置かれている立場に悲しいと思うより、大笑いしてしまった
なんでハリウッドをここで眺めるねん!てね。
ホノルル往きの出発は17時50分。走って移動しようと思うと隣だった(笑)
何もロスを満喫することなく再び機内へ。太平洋横断はWihiも入らず、安い機体にテレビも無く。暇極まりなく、ひたすら眠り、空腹をビスケットで紛らわし、
到着は、20時30分。
見事な24時間の移動だった。日本帰るほうが早かったかも(泣)
それでもデルタの到着の時の機内アナウンス。
「Welcome to Hevenly, beautiful Oahu Island, Aloha~」
と能天気にアナウンスしてくれたのが、妙に心を和ませられた。周りのメインランドからのアメリカ人のそわそわわくわく感も伝わってきて、
なんか得した気分にさせられた。
そして、荷物が先に出てるので、カスタマーサービスカウンタに事情を話そうと向かい説明すると
「あなたの荷物は後ろから出てくるわ」
と振り返ると、ロスから到着のターンテーブルに私の赤リモアが何もなかったように流れてきた
ながーい、ながーい道のり。
宿についたのは22時。予定より半日遅れて短い貴重なハワイの時間も損したけど、そんなに悲しくも腹もたたなかったのもこんなハプニングを楽しめたのかな。
とりあえず、この旅で日本でも若いときのように夜行バスの旅がまだできるかも、と変な自信も出た、大陸、太平洋横断の旅だった。
とはいえ、3か月振りのオアフ、ただいま。
とここまで書いてアップした瞬間に、デルタからごめんなさいメールが飛んできた。凄いタイミング。
まあ、不思議にデルタに腹が立つこともなく、また使うことはありそうだ。