筋膜誘導療法(Myofascial Induction Approaches:MIT)とは,徒手で行う全身的なアプローチである.
変性した筋膜組織の機能回復に対して特定領域を伸張あるいは圧迫を加える.
伸張・圧迫により,筋膜の網状組織(ネットワーク)の張力分布を調整するために筋膜制限を修正する.
筋膜制限とは,筋膜線維と筋膜間平面のあいだの滑走に対する何らかの障害として述べられている.
この筋膜制限により,異常な張力と運動障害を引き起こすとされている.
長時間制限されると,筋膜組織は過負荷となり機能障害を被る.
その変化は,主に疎性結合組織から影響される.
MITでは,緊張している組織に対して三次元的圧迫あるいは牽引を加える.
圧は,最初の60~90秒間一定とする.
これは粘弾性反応に伴う最初の制限をリリースするの必要な時間とされる.
リリースを確認すると,制限を動かしたい方向へ動かし,新たな制限で一旦止まる(60~90秒).
疼痛や過可動性,過活動がある場合は,圧を軽減すべきである.
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