筋膜の各層イメージ図
外界から表皮→真皮があり，浅筋膜→深筋膜→僅かな疎性結合組織→筋となる．
深筋膜により筋収縮時の力伝達が得られるが，深筋膜と筋の間に僅かな疎性結合組織がある．
この疎性結合組織により，深筋膜と筋が摩擦なく滑走することが可能となる．
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髄膜筋膜
深筋膜の深層にある神経系を取り囲む層である．
末梢神経を取り囲む神経上膜となる．
神経上膜とは末梢神経の最外側部にある膜．
神経への血液供給を担い，リンパ系も含まれる．
内臓筋膜
胸膜や心膜，腹膜として体腔を囲んでいる．
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深筋膜(別名：体幹筋膜，被覆筋膜)
密性不規則性結合組織からなる．
浅筋膜の深層に存在しており，四肢筋膜(被膜筋膜)と連結している．
四肢筋膜は浅筋膜の深層に存在する．
密性不規則性結合組織とは，結合組織線維(コラーゲンやエラスチン)からなるが，比較的結合組織線維が多いものである．
コラーゲン線維があらゆる方向へ向かっているため，あらゆる方向にそこそこの強さがある．
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浅筋膜(別名：皮下脂肪筋膜)
疎性結合組織と脂肪からなる．
深部にある深筋膜と連結しており，四肢と体幹の全身を覆う．
疎性結合組織とは，結合組織線維(コラーゲンやエラスチン)からなるが，比較的結合組織線維が少ないものである．
コラーゲン線維の隙間は基質と呼ばれ，プロテオグリカンや水分が含まれる．
プロテオグリカンの作用により，コラーゲンとエラスチン，水分を結合して . . . 本文を読む
筋膜とは，主に以下の4層に分類される．
①浅筋膜
②深筋膜
③髄膜筋膜
④内臓筋膜
筋膜は全身の骨・筋・内臓を覆っており，筋収縮時の力伝達に関与している．
そのため，筋膜の滑走不全を認める場合，その付近の関節だけでなく離れた関節運動や動作にも影響を及ぼす．
また，筋膜は自律神経支配であり，リラックスにより弛緩する．
筋膜には自由神経終末が多数存在し，人体の中で最も優 . . . 本文を読む