炎症は,
①発赤
②腫脹
③熱感
④疼痛
の4徴候に加え,
⑤機能障害
を含めた5徴候が生じるとされる.
組織損傷の治癒過程は,
①炎症期
②増殖期
③成熟期
に分類され,各々が進行していく.
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炎症が生じた細胞からサイトカインが放出し,血管内皮細胞が収縮する.
それにより,細胞間接合部が開口し,透過性が亢進する.
透過性の亢進により,血管内の血漿成分が細胞間質に滲出し,腫脹が生じる.
間質液の増大により,全身に存在するポリモーダル受容器へ刺激が生じ,疼痛が生じる.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/50/318cc7b95cdfeae64ff69f8ba9ca7b97.jpg)
ポリモーダル受容器とは,皮膚のみでなく,筋や内蔵などの深部組織にも存在している.
機械的・化学的・熱刺激に反応し,侵害・非侵害刺激の双方からも反応する.
刺激の強度によって興奮性が向上する.
疼痛の発生機序としては,
①損傷を受けた細胞→K+やH+,ATP
②血小板→セロトニン
③肥満細胞→ヒスタミン
が各々放出され,ポリモーダル受容器を刺激し,疼痛が生じる.
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