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炎症

2017-03-19 00:31:00 | 解剖・生理・運動学

炎症は,


①発赤

②腫脹

③熱感

④疼痛


の4徴候に加え,


⑤機能障害


を含めた5徴候が生じるとされる.



組織損傷の治癒過程は,


①炎症期

②増殖期

③成熟期


に分類され,各々が進行していく.







炎症が生じた細胞からサイトカインが放出し,血管内皮細胞が収縮する.


それにより,細胞間接合部が開口し,透過性が亢進する.


透過性の亢進により,血管内の血漿成分が細胞間質に滲出し,腫脹が生じる.


間質液の増大により,全身に存在するポリモーダル受容器へ刺激が生じ,疼痛が生じる.







ポリモーダル受容器とは,皮膚のみでなく,筋や内蔵などの深部組織にも存在している.


機械的・化学的・熱刺激に反応し,侵害・非侵害刺激の双方からも反応する.


刺激の強度によって興奮性が向上する.



疼痛の発生機序としては,


①損傷を受けた細胞→K+やH+,ATP

②血小板→セロトニン

③肥満細胞→ヒスタミン


が各々放出され,ポリモーダル受容器を刺激し,疼痛が生じる.









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