超音波療法には,以下の2つがある.
①連続波(温熱効果)
②間欠波(非温熱効果)
適応は,
連続波では慢性疼痛や筋スパズム
間欠波では靭帯損傷や浮腫,血流の改善
が挙げられる.
禁忌には眼や悪性腫瘍,脳・脊髄があるが,大会に金属が挿入されていても適応となる.
表層2cm以内には,筋膜までの組織(表皮・真皮・皮下組織)が,表層2~5cmには,主に骨・筋組織 . . . 本文を読む
炎症は,
①発赤
②腫脹
③熱感
④疼痛
の4徴候に加え,
⑤機能障害
を含めた5徴候が生じるとされる.
組織損傷の治癒過程は,
①炎症期
②増殖期
③成熟期
に分類され,各々が進行していく.
炎症が生じた細胞からサイトカインが放出し,血管内皮細胞が収縮する.
それにより,細胞間接合部が開口し,透過性が亢進する.
透過性の亢進により, . . . 本文を読む
筋内のアクチンフィラメントとミオシンフィラメントの癒着によって,局所の循環障害(酸素欠乏と栄養低下によるエネルギー欠乏)を招き,癒着が更に進行して形成されたもの.
癒着とは,炎症反応が原因で治癒過程の中で本来結合していない部位が結合してしまうこと.
アクチンフィラメントとミオシンフィラメントが癒着することにより,架橋(クロスブリッジ)によるアクチンフィラメントの滑走低下が生じる . . . 本文を読む
【予測的姿勢調節(Anticipatory Postural Adjustment:APA)】
随意運動を行う際に先行してみられる姿勢反応のことである.
例として,両上肢を前方へ挙上させたとする.
本来であれば,重心は前方へ移動するため,前方へ姿勢が崩れることになる.
しかし,健常人であれば前方へふらつくことはない.
理由は,両上肢を挙上する前に,無意識的に後背部の筋群が活 . . . 本文を読む
筋性の可動域制限には主に筋の短縮とスパズムがある.
長時間,一定の長さでいることで筋節数が減少し,筋自体の長さが短くなること.
一般的に約2日で筋細胞に変化が生じ,約5日で筋節の減少が生じるといわれている.
この筋の短縮自体で,筋に疼痛が生じることは少ない.
そのため,短縮筋は短縮位では疼痛は生じない.
短縮筋は伸張ストレスを加えた際に疼痛が生じる.
※筋自体の長さ . . . 本文を読む