from Berry Street

ニューヨークライフ with キッズ

もっともっと上に行きたい!

2008-06-04 11:48:57 | Baseball




「ママ、来年僕はヤンキースに入りたい。」

ヤンキースとは、浩優が入っている野球のリーグのヤンキース。
来年の春、浩優は9歳になるので、ひとつ上のチームに上がる事になる。
現在入っているハリケーンズマイナーからハリケーンズメジャーに上がる事が通常なのだろう。
しかし、浩優はハリケーンズメジャーではなく、一番強いヤンキースに入りたいと言い出した。

「ママ、どうして僕がヤンキースに入りたいか知ってる? 
僕はね、皆と一緒に頑張りたいの。ハリケーンズでは、僕ひとり一生懸命頑張っていて、
それじゃあチームとして試合に勝てないんだよ。野球はチームワークでプレイするから、
皆で頑張らないと駄目なのね。僕はもっと上のレベルで野球をやりたいんだ。」

息子よ、なんてまともな意見(親バカ)。これには言葉を失った。
「ただね、あなたは土曜日補修校と試合が重なった時、試合に出れないし、
7月8月はどうせ日本に行ってしまうから、使いモノにならないじゃないの。」
と私が言うと、

「そんなの関係無いよ。ヤンキースのコーチはそれでも僕をLetしてくれると思うよ。
今度聞いてみるよ、それでも入れるかって。ハリケーンズのコーチには、オールスターの
試合の後に言ってみる、来年はヤンキースに入りたいですって。オールスターが僕にとって、
今年最後のハリケーンズでの試合だから。」

おぉ、そこまで段取りを解っているとは(またしても親バカ)。ある意味、びっくり。

浩優の言っている事は何も間違っていないし、気持ちもよく解る。
それだけにどうしたものか考えてしまう。

球場では、ヤンキースのコーチが浩優の顔を見る度に誘う。
「ヒュー、来年はヤンキースにおいで。キミのチョイスだからね。
キミが選んでいいんだから。心配しないで。」という具合だ。

そして同じ球場の、そのすぐ側では、ハリケーンズのコーチが
「ヒューはもうAlready Takenよ。ヒューは私達のものだから。」
と言っている。
誰にも渡したくない気持ち満々で、ガードをしっかり守っているという感じ。

強くならなければ上に上がれない。上に上がれば、もっと高いレベルで野球ができる。

浩優は時々「僕はチャレンジングなのが好きだ」と言う。それはとても良い事だと思う。
なんとか浩優の良いところを伸ばしてあげたいし、何よりも楽しんで貰いたい。

またひとつ、考える事が増えた今日この頃。




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