石屋のカミさん日記

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ある行旅死亡人の物語

2023-07-23 17:16:24 | マイ本棚

2冊本を読んだ。

「ある行旅死亡人の物語」

共同通信大阪社会部の記者二人が書いた

ノンフィクション。

行旅死亡人とは 病気や生き倒れ・自殺等で亡くなり

身元が判明せず、引取り人不明の死者のこと。

行旅死亡人取り扱い法という法律もあって

死亡場所の管轄自治体が火葬し、

死亡人の身体的特徴や発見時の状況・所持品などを官報に公告し

引取り手を待つ。

記者が追いかけた死亡人は、75歳くらいの女性で

ひとり、小さなアパートで亡くなっていた。

よくある話だと思いきや、

所持金3 3,482万円、右手の指がすべて無い。

この女性を追いかけていき、尼崎から広島へ。

ミステリーのようなこの本は

新聞広告でも大々的に宣伝していたし

本の帯の部分にも たくさんの方からコメントが

寄せられている。

一気に読めることは読めるが、

結局、うやむやな、よくわからない最後だし

ガクッと拍子抜けするような読後感だった。

いっそのこと ノンフィクションでなく

色をつけてミステリー小説にしたら良かったのに。。

 

もう1冊

これは 考えさせられる本だった。

最近、「億り人」や「FIRE」「不労所得」など

タイトルだけ見てると 万人がみーんな簡単に

「億」単位のお金を稼げるかのような本が溢れてる。

そんなわけないよなーと思う。

そんななか、この本は持ってるお金を減らそうというのだ。

死亡した時点で所有しているお金の額が

人生で一番多いそうだ。

この作者のモットーは「90歳までに持ってるお金を使い切る」!

最近アメリカでベストセラーになった「DIE WITH ZERO」では

アリとキリギリスの寓話を挙げ

(誰でも知ってる寓話だよね)

働き者のアリさんが勤勉で美しいとされた教訓に疑問を呈します。

アリさんは いったい いつ遊ぶの?

「DIE WITH ZERO」・・・直訳「ゼロで死ぬ」

死ぬときまでにお金はすべて使い切ってしまおう ということだ。

 

なるほどねー、昔から

「棺桶までには持って行けない」ってよく言うもんね。

作者は、健康で若いうちにお金を使おう、

特に「モノ」でなく「体験」に使おうと言ってます。

「本」「人との交流・情報」「旅」に使おうと。

わかるんだけど 自分がいつまで生きるかわからず

どんな健康状態の老後を迎えるのか想像できず・・の

状態では なかなか思い切ってパーッと使うのは

躊躇するかな。。。

でも、年配の諸先輩の話を聞いたり見たりしてると

ほんと、健康なうちにたくさん遊びたいなと思う。

 

舞鶴のお墓のことなら・・・伝統と信頼の辻石材店へ

 

 


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