日傘コラム

日傘・紫外線について 日々の生活で思うことを書いています

竹の手元

2006年04月29日 | Weblog
竹の手元は人気の手元です。さて、この竹は竹のどの部分を使っているのでしょうか?ワタシはずっと枝または幹の部分だと思っていました。実は『竹の根』の部分を使うのです。竹を火にあぶって曲げるのですが相当な力がいるらしいのです。最近、年をとられて力がでなくなり、廃業された手元屋さんもいます。だんだんと国産部品がなくなっていきます。

黒の日傘のイメージ

2006年04月28日 | Weblog
思い出してほしいのです、15年前は日傘といえば白でした。薄い色の日傘が主流でした。黒の日傘など『夏に暑苦しい』と敬遠されたものです。それが、今は黒の日傘が主流になっています。ワタシ自身、黒の日傘の印象も『暑苦しい』から『紫外線をカットしている』に変わってきました。人の慣れというか潜在意識というのは恐ろしいものです。今年の完全遮光日傘(サンバリア100)では表面が白地のストライプで裏が黒の商品を発売しました。ワタシはずっと言いつづけて来ましたが、『日傘の理想は表面が白で、傘の裏面が黒』。この理想に近いのですが、黒のサンバリア100の方が売れ行きはいいのです。

表面が白、裏が黒の日傘の定着を願っています。

日光アレルギーと日傘

2006年04月27日 | Weblog
まず日光アレルギーの原因となる太陽光線を知ることが大切です。私たちが普段浴びている太陽光線とは、大きく分けて3つに大別できます。まず、波長の短い【紫外線】。これはご承知の通り日焼けの原因になります。紫外線は浴びても熱には変わりませんし、目にも見えません。次に波長の長い【可視光線】。これは文字通り目に見えますし熱に変わります。そして波長の長い【赤外線】。赤外線ストーブがあるくらいですから、当たると熱に変わります。日傘をさして熱いのは赤外線が入ってきているのです。これは目に見えません。
 日光アレルギーの原因として一般的に紫外線をよくあげられます。ですから『紫外線アレルギー』との呼び方もされます。しかし、最近、紫外線に対してはアレルギーが出なくても、可視光線でアレルギーが出る方もいらっしゃいます。したがって医学的には紫外線と可視光線を含めて『光線過敏症』という呼び方をします。
 それでは、どのように紫外線、可視光線を防げばいいのでしょうか。日焼け止め、サングラス、帽子、長袖のシャツ、日傘などありますが、その中で日傘にしぼってお話します。日光アレルギーの方は日傘を選ぶとき『UVカット』という表示のある日傘や、黒色の日傘、また大きな日傘を選ばれると思います。『UVカット』と表示されていれば100%紫外線をカットしてくれると思われがちですがこれは間違いです。紫外線吸収剤というものが塗られているだけで決して100%カットしません。黒い傘も紫外線を吸収しますが『他の色よりまし』という程度で100%カットしません。そのあたり、大いに誤解があるので注意すべきです。また、『99%紫外線カット』という表示をみれば普通の人はほぼ完璧と考えがちですが、残り1%の太陽光のエネルギーは想像を超えるくらい強いのです。この1%にアレルギーをおこす方も多いのです。また道路からの照り返しも10%あります。
 結論をいえば、日光アレルギーの方は表示に惑わされることなく、たとえ黒色の99%UVカット日傘を使用していても長袖、日焼け止めクリームなどで太陽光を防がなくてはならないということです。

紫外線の実験値と実測値

2006年04月26日 | Weblog
自動車でも10モード20km/lの車が実際には15km/lしか走らないことがあります。10モード20km/lは実験室で行う実験値で、実際、街中で走った値が実測値です。これと同じようにサンバリア100も 日本化学繊維検査協会より 遮光性100%という試験報告書をいただいておりますが、この100%は実験値です。実際サンバリア100を街中で使って、顔あたりの紫外線を測定してもゼロにはなりません。それは周りからの反射で紫外線が顔に当たっているからです。これが実測値でどのくらいになるかはそのときの条件でかなり異なります。実験値ももちろん大切ですがその実験値に惑わせれて信用しすぎるのも問題があるといいたいのです。実測値の方が普段使う値に限りなく近いと思うからです。
出来れば、実験値と実測値も示して行きたいと思います。

紫外線の防ぎ方

2006年04月25日 | Weblog
紫外線を防ぐにはどうすればいいのでしょうか?それは、紫外線を吸収するか反射させるかです。
吸収するには紫外線吸収剤というのがあります。日焼け止めクリームにはこの紫外線吸収剤が入っているので紫外線を吸収して皮膚まで到達しないようになっています。また、自動車のUVカットガラスにも紫外線吸収剤が練り込まれています。ですから、透明でも紫外線は99.9%程度はカットします。一方の反射させるという方法は、極端にいえば鏡のような面ですと紫外線はすべて反射しますのでカットできます。日焼け止めクリームには紫外線反射剤も入っています。最近UVカット傘と称してシルバーの表面の傘をよく見かけますが、これは紫外線を反射させて防ごうとしているのです。しかし、100%ではありません。繊維の隙間から光は直接差し込みます。
 太陽光は砂浜で20%、舗装道路で10%も反射します。冬山で雪焼けをするのは真っ白の雪に日光(紫外線から赤外線まで)が90%以上反射されるので総量で日の弱い冬にでも日焼けをするのです。完全遮光の日傘をさしていても上からの光は100%遮りますが、周りから反射された光が入ってきます。人によってはこの光で日光アレルギーをおこす可能性があります。完全遮光の傘をさして日光アレルギーになるなら、それは周りからの照り返しが原因です。それを防ぐには日焼け止めクリームを塗ったり長袖、手袋をする必要があります。

日傘の風通し

2006年04月24日 | Weblog
『スパッタリングで風通しがよく涼しい』『綿100%で風通しがよく涼しい』などの日傘のうたい文句を目にします。が、本当に風通しがよければ涼しいのでしょうか。ワタシは違うと思います。着る物、例えばTシャツでは確かに綿素材は涼しく、ポリエステルは蒸れるので暑いです。この潜在意識があるので、風通しがよければ涼しいと思い込んでいるのですが、こと日傘に関してはあてはまりません。なぜなら、日傘は肌に密着していません。さしかけているだけですので風の(空気の)流れはいくらでもあります。
日傘に関しては当たると熱に変わる、可視光線と赤外線を遮断するほうがずっと重要です。風通しのいい素材は太陽光も通しますので暑いのです。風通しイコール太陽光が通るということです。『風通しがいいのは涼しい』とは錯覚です。

日傘の日焼け

2006年04月23日 | Weblog
よく 黒い日傘に日焼けの線が入っているのを見かけます。あまりかっこいいものではありません。では、どういう日傘が日焼けしやすいのでしょうか。それは2つの条件があります。まず傘生地の素材に左右されます。天然素材の綿、麻は日傘の風合いとしては実にいいのですがポリエステルなどの化繊に比べると日焼けしやすい素材といえます。2つめが日傘の色です。日焼けの原因は紫外線です。濃い色ほど紫外線を吸収しますから、日焼けしやすいといえます。特に黒色は紫外線を最も吸収しますので日焼けしやすいのです。紫外線防止に一番と思われている黒が逆に日傘にとっては一番ダメージがあるのです。
  したがって、2つの条件が重なる、黒で天然素材の日傘がもっとも日焼けしやすいといえます。高価な綿、麻の黒の日傘を1年使っただけで日焼けしたという経験のある方は多いと思います。これを防ぐ方法はありません。『日傘が身代わりになって体を守ってくれた』と考えるしかありませんね。

シルバー日傘

2006年04月22日 | Weblog
 個人的にはだめです、このシルバーの日傘。たしかもう10年位前に東レが初めて作ったと記憶しています。なぜ、シルバーか?それは太陽光線を反射するので涼しいのです。黒い傘は太陽光(紫外線も含め)を吸収して紫外線をカットしようとしますが、シルバーは反射です。個人的な感想をいえば、シルバーのほうが黒い傘より涼しいのは間違いありません。紫外線のカット率もシルバーの方が黒い傘よりおおむね高いと思います。それは、生地の穴が問題なのです。シルバーの方が太陽光線を通す穴が小さい。『傘の色』云々よりも傘生地の穴のほうが大切なのです。

国民年金未納4割

2006年04月21日 | Weblog
  今『日本経済改造論』 (野口悠紀雄 著)を読んでおります。分かりやすく説明されていますがそれでも半分以上は理解できません。あと、2回は読む必要があります。その中で国民年金の未納について書かれていました。国民年金の未納は40%に達しているのはよく知られています。普通の会社なら収入が40%なければつぶれているはずですが、この制度はまだ破綻していません。実は破綻しているかもしれませんが、表面に出ないように続けるしかないのです。

 いったい誰が未納分を補填しているのでしょうか。端的にいえば、それは、サラリーマンが負担しているのです。

 官僚は国民に分からないような制度をうまく作ります。もともと、自分たちのミスで責任を取らなければいけないのに、この国がつぶれてもおそらく責任は取らないと思います。


撥水加工と防水加工の違い

2006年04月20日 | Weblog
撥水も防水加工も『水をはじく』という意味では一般的には同じです。しかし、傘に関してはぜんぜん意味が違います。
傘業界のいう『防水』はシリコン等で生地(繊維)の目をふさいでしまうのです。そうしないと雨が生地の目から漏れてきます。
防水スプレーは『防水』とうたっていますが、日傘にスプレーしても雨傘にはなりません。 防水スプレーは水をはじく液をふりかけるだけで生地の目は塞ぎません。これは厳密には『撥水スプレー』です。
クリーニングで撥水処理がありますが、これもパラパラとかかる雨ならはじく程度です。防水ではありません。

撥水加工も防水加工もある程度経てば機能が落ちてきます。特に摩擦に弱く、傘の山から防水加工が弱りますが、これは傘を巻くときに手でギュッと摩擦をかけるからです。

防水加工がなされているか知るには、生地を口に当てて空気を送ってください。息が抜けなければ防水加工がなされています。ヨーロッパ製の傘は息が抜けるのが多いので注意してください。ヨーロッパの雨は霧雨が多く、この程度の防水(いや撥水加工)でいいのです。