皆無斎残日録

徒然なるままに、日々のよしなし事を・・・・・

続「徒然草」の一節

2011年06月19日 07時45分16秒 | 読書・工作

徒然草の文庫本2冊目に入っています。読んでゆくにつれて、けっこうどこかで目にした一節に出会います...

 

これも、そのひとつです。

 

第七十三段「世に語り伝ふる事」の中の一節

 

「かつあらわるるをもかえりみず、口にまかせて言い散らすは、やがて浮きたることと聞ゆ。また、我もまことしからずは思ひながら、人の言ひしままに、鼻のほどおごめきて言ふは、その人の虚言にはあらず。げにげにしく所々うちおぼめき、よく知らぬよしして、さりながら、つまづま合わせて語る虚言は、恐しき事なり。わがため面目あるように言はれぬる虚言は、人いたくあらがわず。皆人の興ずる虚言は、ひとり「さもなかりしものを」と言はんも詮なくて、聞きゐたるほどに、証人にさへなされて、いとど定まりぬべし。」

 

嘘の種類を列挙して、まったく今に通じる。

 


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