長崎の平野さんから「水盤」7号をご恵送いただいた。
感泣亭秋報の常連執筆者になって下さっている森永かず子もこの「水盤のメンバーである。
今号で面白いと思ったのは、冒頭に掲げられた 井上氏と森永氏の「対詩」であり、「函」と題する7号企画である。
現代詩は、最初から個人の創作物としてあった。それが、日本の座の文芸である俳句などとは決定的に違った。
それが繋がろうというのだ。それが「対詩むであり、今回の企画の試みだ。
しかし、ここに現代と切り結ぼうとする意志があるように思える。
森永さんが、後記のような ゜水泡」で「我々同人が楽しみ、遊ぶ企画になってしまった」と書かれている。が、仕掛ける人間の楽しさにこそ、現代の閉塞感を切り開く鍵があるように思う。