感泣亭

愛の詩人 小山正孝を紹介すると共に、感泣亭に集う方々についての情報を提供するブログです。

「風の音」第13号

2010年04月10日 | 日記


杉浦明平の研究家である若杉美智子さんから「風の音」の13号をいただいた。


「風の音」は、若杉さんの個人雑誌である。


わずか15ページの小さな雑誌だが、ご挨拶から、図書館の話のコラムまで、実にバラエティに富み、総合誌の趣すら感じられる。


その中核にあるのは、「文学逍遥-雑誌『未成年』とその同人たち-」の連載だ。


これは、彼女が雑誌「海風」に連載している「草には草の花が咲く-杉浦明平伝」と対をなしている。


研究は、微に入り細に入りかゆいところに手が届くまで検証されており、当時の面影を彷彿とさせる。


今号では、『未成年』が終焉せざるを得なくなるその事情について、立原と寺田の対立や兼井連について述べられている。


「風の音」の中には、「食」や「旅」のコラムもある。


これが、また愉快だ。


「食」では、長寿食を、「旅」は、流氷を見に行く 砕氷船ガリンコ号の話。


思わず笑ってしまう。


読んでみたい方は、moyama@nifty.com までご連絡下さい。


お送りします。(無料)