最近感じること(ブログ版)

粕井貫次の書き下ろし個人エッセイ

番傘川柳100年祝う

2008年10月13日 | 感じること
 昨日は「なら100年会館」において「番傘川柳本社創立
100年記念川柳大会」が行われました。全国から1080
名、北は北海道、西は九州から大勢の人たちが集い、とても
意義深い盛大な大会になりました。
 第1部の式典は先ず本社幹事長の田中新一さんの開会のこ
とば、続いて磯野いさむ主幹のあいさつ。来賓の祝辞は(社)
全日本川柳協会の今川乱魚氏、華厳宗管長・東大寺別当の
上野道善師と続きました。
 第2部は岸本吟一さんの制作による「川柳史探訪」で、私
が知らなかった過去の歴史についていろんなことを認識しま
した。
 第3部はいよいよ句会。何しろ1000句を越える中から
事前投句が80句、席題はすべて選者句を入れて60句しか
選ばれませんから、実力もさることながら運がすごく左右し
ます。入選にほのかな期待をしていたのですが、やはり残念
ながら全没でした。
 それでせっかく作った句ですから、下記に紹介します。
「時代」(事前投句)
  教育勅語だったら今もすらすらと
「祝う」
  つぎ古都の千三百年お祝いを
「あれから」
  倭人伝からの卑弥呼にとりつかれ
「ページ」
  そこからのページを見たら針千本
「仏」
  オペ室の前で神さま仏さま
「未来」
  宇宙婚あれば予約を真っ先に
「眺める」
  どこだろか防犯カメラ作動中
「進む」
  ヘイタイススメサイタサクラの直ぐ後に
さて今回の大会を記念して『番傘川柳百年史』が発刊されま
した。1909年(明治42年)以来の歴史を振り返ること
ができます。特に戦時中や終戦前後の紙のない時代の苦労話、
マッカーサー司令部の検閲などの実情を知るのが楽しみです。
その中の「私の1句」には
  塞翁が馬か八十路を振り返り
が掲載されました。
  
  

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