かねぴ~主任の徒然記

今春、遂に昇進しかねぴ~「係長」になってしまいました。タイトル変更検討中。(笑) コメント・トラックバック大歓迎です。

行政書士の資格取得促進講座? 資格商法の電話手口公開

2005年01月27日 | コラム
26日の昼休み、会社に個人名で吉田と名乗る人間から電話が有った。
「行政書士の資格取得促進講座」と名乗り、普通に行政書士を取得しようとすると48万円程度掛かるが、この講座を受けると国家試験を形だけ受けるだけで必ず資格が取得出来るというものだった。行政書士の国家資格取得者が少ないので、選ばれた人の資格取得を促進しているとのこと。かねぴ~宛にも資料を郵送したが回答が無いので28日が締め切りなので間に合うように電話で連絡して来たそうだ。
かねぴ~は資格取得に興味の有る人間なので、行政書士の試験は受験者の合格率は毎年10%前後だが普通に勉強して取得するのに48万円も掛からない事は知っている。恐らく資料も(証拠を残さない為に)実際には郵送してはいないのだろう。
すぐに電話を切っても良かったのだが、一つ気に掛かった事が有った。かねぴ~はカードの申込書でも無い限りむやみに勤務先を書かない人間なので、会社宛に名指しで電話が来た事が非常に気になったので、しばらくそのまま話を聞いていた。
吉田と名乗る男は、「行政書士の資格取得促進講座」は各方面の先生方(どこの先生なんだろうか)に非常に高く評価されている。受験前に試験問題が手に入れられるので確実に合格出来るように出来ると言って来た。
この辺りまで聞いているうちに一つ思い当たった事が有った。去年「交通安全保安協会」を名乗る団体から会社に電話が有り、社員のうち独身男性の名前を聞き出そうとした事があった。その際に電話に出た社員が「交通安全協会」と勘違いしてかねぴ~の名前を教えてしまっていた。恐らくその際に聞き出した名前を頼りに電話して来たのだろう。
吉田と名乗る男は、本人確認と称してかねぴ~のフルネームを言った上で生年月日を言うように言って来た。と言う事は、相手の言っている事が本当だとしたら向こうはかねぴ~の生年月日まで知っていることになる。相手が知らないで聞いているだけだとしたら教える必要は無い。
そう思ってかねぴ~が、「国家資格である行政書士が試験を受けるだけで必ず取得出来るなどと言う話は聞いた事が無い。資格は自分で勉強して取得するので結構」と答えると、吉田と名乗る男は急に高圧的な口調になって「失礼な言い方は止めて頂きたい。これ以上そういった話を続けると会社に迷惑が掛かる事になる。」と恫喝して来た。かねぴ~がそれに対して「だいたいあなたは自分の会社名も名乗っていない。社名も名乗らない人間の話を信用出来ない」と言うと、初めて相手は「日本情報センター」と聞きなれない社名を名乗った。そして再度生年月日を言うように言って来た。
かねぴ~が「資格は勉強して自力で取得するので結構」と答えると、「失礼な言い方は止めて頂きたい。これ以上そういう話をすると電話を切らせて頂く」と言うので、「切って頂いて結構」と言ってかねぴ~側から電話を切った。その後Googleで検索してみると、「㈱日本情報センター」という会社のホームページが有った。その会社のトップページには、以下のような文章が載っていた。

(以下日本情報センターのホームページより転載)
最近、弊社(㈱日本情報センター)の名称を利用し、携帯メールにて、身に覚えの無いインターネット使用料金の請求をし、「ご入金頂けない場合、日本情報センターへ通知する・・・」等の文面を送りつけるという事例が発生しておりますが、弊社(㈱日本情報センター)とは、まったく無関係であり誠に遺憾な次第であります。メールには振込み先、金額等が記載されておりますが、このような請求に応じられる事のないようご注意申し上げます。
と記載されていた。どうやら社名も詐称だったらしい。


かねぴ~は今まで「オレオレ詐欺」や「資格商法」、「架空請求」などは身近に無かったので対処を考えた事は有りませんでした。今回の電話は昼休みだったので周囲を気にする事無く対応出来ましたが、私用電話に厳しい会社だったり気の弱い人間だったらどうなっていただろうと思いました。今回そういった犯罪が自分の身に及んできたからには今後は真剣に対策を考えなければいけないと思いました。今回の体験記が少しでも皆さんの犯罪対策の参考になれば幸いです。