日々是好食日

食べることが大好きなので、食に関すること、農に関することを中心に書きつづります。

食に関する本

2009-02-26 08:31:38 | おすすめ
今年は”食”を真剣にもっとやろうと思って、
”食”にまつわる本をいくつか読みました。

その中でよかった本を紹介します!

一つ目は福岡伸一さんの「生命と食」。
岩波ブックレットなので、とても薄く、読みやすいです。
生物学者の視点から狂牛病や食の安全についてわかりやすく書かれています。
「生物と無生物のあいだ」でかききれなかった部分を抜粋と本文中にも書かれていますが、
なぜ食品添加物がいけないか、ファストフードがいけないか、
なるほど!と目から鱗です。

印象的だったのは、
ファストフードのハンバーガーのお肉は1個あたり500頭の牛のお肉が
入っていることもあるそうです。
いろんなところにある牛のお肉の格安の部分が集められてきて、
どこかに集められ均一化されて量産される「システム」があるということです。
その「システム」はブラックボックス化されてしまうので、
見えないプロセスが存在した食べ物を食べる、
そのことが当たり前になっていることにはやっぱり普通ではないな、
と納得しました。


二つ目は辰巳芳子さんの「食の位置づけ」。

辰巳芳子さんはご存知の方も多いかと思いますが、
料理研究家でご自身の病床のお父様の介護の経験から、
「いのちのスープ」を考案し、鎌倉でスープ教室などを開かれています。
最近では小学校の子供たちに大豆を配り、
大豆100粒運動」をしていらっしゃいます。
私が参加しているトージバの「大豆レボリューション」とも
つながっているみたい!
「食の位置づけ」の中では、先ほどの福岡伸一さんとの対談や、
キリスト教徒である辰巳さんと神父様との対談も入っています。
辰巳さんは長年食にかかわってくる中で、食といのちの関係、位置づけを考えられた内容となっています。
食に向かう姿勢等、勉強になります。


もう一冊は小説なのですが、
小川糸さんの「食堂かたつむり」。
恋人に去られ、家財道具・お金もすべて持っていかれ、ショックで声までも失った主人公が、
残された糠床ともに故郷に帰り、食堂を開きます。
お話の中ではその人にぴったりの料理を精神誠意込めて作ることで、
料理を食べた人の願いが叶うというお話です。
いつかそのようになりたいなーと
読んでいてワクワクしてきました。

もしお時間があったら読んでみてください!

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (じゅんか)
2009-02-27 12:35:00
辰巳芳子さん、私も好きです。
日々を丁寧に生きてらっしゃるところとか。
私も、ドタバタ人生から少し脱却せねば…。
あ、ちなみに湿疹があったのは右手。切った指は左手の親指よ。医者いかなかったけど、治って良かったよ…。
Unknown (ゆりねえ)
2009-02-27 17:28:02
福岡さんの「生命と食」気になっていたけど読んでなかったよ。
辰巳さんの本も気になるし「食堂かたつむり」もすごく読んでみたい!
買ったけど読んでない本が何冊かあるから、
それ読み終わったら、貸してください。(^m^)
ぜひぜひ♪ (kanak)
2009-02-28 12:15:31
わたしも読んでない本がたくさんです 

もちろん!貸すよ~
そうだよね~ (kanak)
2009-02-28 12:24:27
じゅんか、

辰巳さん、ほんとしゃんとされていて、見習うところがたくさん。
本にも今まで悩まれていた経緯なども書かれていて、食に対するまっすぐな思いがとてもよく伝わってきました。

指もどの指がどの臓器を表すかというのがあるんだよ!

親指は肺、
人差し指は大腸、中指は心包(循環器)、
薬指は三焦系(ホルモンなど)、
小指は内側が心臓、外側が小腸です。

怪我をした時の状況はどうでしたか?
うんうん (ケイ☆ミ)
2009-02-28 22:17:22
こんにちはー。「食堂カタツムリ」私も大好きな1冊です。たくさんの人にではなくてもいいから。まずは大事な家族のために、丁寧に毎日の食事を供して生きたいなと思いました
 食べるって、ほかの命をいただくことだもんね。

 福岡伸一さん「生物と無生物の間」面白くてあっという間に読みました。いのちに対してすごく真摯な視線を持っているかただなぁ、、と。「生命と食」は気になりながら、まだ読んでいない本だったので読んでみようと思います。
 食からはすこしづれるけど、いのちについて、生きるという営みについて最近考えさせられたのは梨木香歩さんの「沼地のある森を抜けて」。こちらも長編だけどあっという間に読みました。
 日本にも素敵な人がいっぱいいるよね
 素敵な本に出会うと、そんな風に感じてうれしくなります。いつか自分もそんな風に、人の気持ちを暖かくしたり勇気付けられる文章をつむいで届けていけたらいいなぁ。。。

 
お返事 (kanak)
2009-03-07 22:48:32
やっぱり!!
ケイ☆ちゃんに薦められる本は
どれも素敵だったので、
そういってもらえるとうれしい。

梨木香歩さんの「沼地のある森を抜けて」
私も読んだよー。
不思議な本だけど、
考えさせられる本だったねー。
確かに。

これからも素敵な本にたくさん出会って行きたいね!
読んだ読んだ (momo)
2009-03-16 21:06:01
食堂カタツムリ。
不思議な、でもふんわりと優しい空気感のある小説だよね。

ほかのかなちゃんのおすすめ本、チェックさせていただきまひょ。
お返事2 (kanak)
2009-03-21 20:54:27
momoさん、
「食堂かたつむり」読んだんだ!
ぜひmomoさんのお勧めの本も教えてね♪