とても良いドキュメンタリー映画を観ました。
『フツーの仕事がしたい』という作品です。
主人公、皆倉信和さんはセメントを運ぶトラックの運転手。ある月の給料はなんと552時間(単純計算でまったく休みなく働いて毎日18時間以上の労働時間!)働いて社会保険なしの30万円。余りに過酷な労働を強いられ、ユニオン(労働組合)に入ったあたりから撮影が始まり、待遇改善を訴えるようになる。会社は聞く耳を持たず、逆にユニオンを脱退させようと圧力をかけてくる。
この手の労働問題のドキュメントは、果敢に戦うのだが、現実の壁の前に「成果」までは出てこないものが多い(それが現実で不正に対抗して闘う事にこそ意義があるのだけれども・・・)。
この作品がすごいのは苦しい闘いの末(母の葬儀の場に会社側がやってきて暴力を振るったり、皆倉さんの小腸に穴が開き3週間も入院したりしたが)、「成果」をあげ、よりましな一応「フツーの仕事」になった状態で映画が終わっていることだ。
この映画はユニオンの意義をわかりやすく示した、優れたドキュメント作品である。この格差社会の中で「労働者の権利」という言葉もみえないなかで働かされている人にとって、こうすればいいのかという展望のもてる傑作である。 お薦め!!
『フツーの仕事がしたい』という作品です。
主人公、皆倉信和さんはセメントを運ぶトラックの運転手。ある月の給料はなんと552時間(単純計算でまったく休みなく働いて毎日18時間以上の労働時間!)働いて社会保険なしの30万円。余りに過酷な労働を強いられ、ユニオン(労働組合)に入ったあたりから撮影が始まり、待遇改善を訴えるようになる。会社は聞く耳を持たず、逆にユニオンを脱退させようと圧力をかけてくる。
この手の労働問題のドキュメントは、果敢に戦うのだが、現実の壁の前に「成果」までは出てこないものが多い(それが現実で不正に対抗して闘う事にこそ意義があるのだけれども・・・)。
この作品がすごいのは苦しい闘いの末(母の葬儀の場に会社側がやってきて暴力を振るったり、皆倉さんの小腸に穴が開き3週間も入院したりしたが)、「成果」をあげ、よりましな一応「フツーの仕事」になった状態で映画が終わっていることだ。
この映画はユニオンの意義をわかりやすく示した、優れたドキュメント作品である。この格差社会の中で「労働者の権利」という言葉もみえないなかで働かされている人にとって、こうすればいいのかという展望のもてる傑作である。 お薦め!!