絶対的幸福と相対的幸福(あんしん&安全) 全ての人間は尊厳を持っており、敬意と尊敬に値いします。

安全とはリスクが受容できるレベルより低いこと。
安心とは、リスクの存在を忘れることができている心理状態。

原爆避難白書から-2 被害の全体像を描く

2015年11月14日 07時01分21秒 | 原発

原爆避難白書から-2 被害の全体像を描く

福田 健治 弁護士「避難する権利、それぞれの選択」(共著)

聖教新聞 11月5日水曜日 2015年   要点・抜粋・箇条書き


原爆避難者が置かれている状況を理解するためには、”森”と”木”の両方を見る必要がある。

森=避難の前提となる原発事故後の政府の避難政策や東京電力による賠償基準

木=一人一人の避難者が置かれている具体的な状況


原発避難2分類=強制避難と自主避難

震災後に避難生活で体調を崩して亡くなったり自殺した「震災関連死」は、福島県では1914人。

その多くが高齢者。


「実態に合わない支援が浮き彫り」

白書では、避難状況を描き出す前提として、避難元の地域を七つに分類し、それぞれの地域からの避難者に対する賠償の支払い状況や政府の各種支援策の有無を整理した。

これにより、避難者の現状を規定している背景事情を明らかにすると同時に、避難者への支援が実態に見合っていない、ちぐはぐなものであることを浮き彫りにしている。


「共に考え寄り添うこと」

16人の避難者へインタビュー。
(原発事故避難者は10万人以上)

共通して語るのは「普通の生活」が失われてしまったこと。

特に農家や酪農家は、避難によって大地や生命とのつながりを絶たたれた。

自主避難者は、避難に対する社会的理解が進んでいないことが大きな苦しみ。

原発事故が人々の生き方にもたらすものを学ぶこと、一人一人の避難者に寄り添い共に考えること、原発再稼働の動きが強まるなか、これまで以上に、避難者の声に耳を傾けることが求められている。

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