佐賀県鳥栖市の重松正道さんより《史料紹介》「襖の下張文書から見る 江戸末期、門跡寺院勧修寺と肥前諸富津―海運業者末吉家との金融トラブルをめぐって―」『九州歴史科学』第45号(2017年12月)の抜刷を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。
現在の京都府山科区にある真言宗山階派の勧修寺も江戸時代、金融業を営んでおり、詳細は不明ですけど、天保年間に海運業者末吉家とトラブルになったようです。そこで、当時は佐賀藩の内陸港(※ただし、天保年間までに藩内で機能を弱めていたとのこと)であった現在の佐賀県佐賀市諸富町の役人衆がこの寺とトラブル解決の交渉にあたりました。それを記録し、元々襖の下貼に用いられていた古文書史料5点を、翻刻し紹介されています。