鴨頭の掲示板

日本史学関係の個人的な備忘録として使用します。

【受贈】 津野倫明『朝鮮出兵に関する豊臣秀吉文書の年代比定―豊臣秀吉文書の集成にむけた基礎的分析―』(2019年3月)

2019年06月17日 04時38分55秒 | いち研究者としての日記

6月16日(日)、高知大学で開催された『中国四国歴史学地理学協会2019年度大会』日本史部会に参加し、津野倫明先生にご挨拶申しあげた際、標記の2016~2018年度科学研究費補助金(基盤研究〔C〕)研究成果報告書(ソフトカバー、全75頁)を1冊いただきました。ありがとうございます。

その「はじめに」で述べているように、豊臣秀吉文書といえば、名古屋市博物館編『豊臣秀吉文書集』(吉川弘文館、2015年~)の順次刊行が有名です。しかし、その年代比定には困難をともない、編年作業の停滞が予想されました。研究では、この停滞を打破すべく、朝鮮出兵という特定のできごとを対象にし基礎的な分析をおこなっています。

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【業績】 鴨頭俊宏《口頭発表》「自治体史誌と近世史用語『異国船』―高知県域の場合―」

2019年06月17日 04時18分48秒 | いち研究者としての日記

6月16日(日)午前、高知大学へ出かけて『中国四国歴史学地理学協会2019年度大会』日本史部会に参加し、口頭発表をしてきました。

発表の内容は、近年盛んな自治体史(誌)論に問題関心を導かれながら、日本史学の立場から、一般の人びとにも1つの都道府県域における編さん史の傾向がわかりやすい一覧表の作成法を提示しようとしたものです。具体的には、近世史用語「異国船」をキーワードに設定したうえで、高知県域を対象としたその研究成果を、すでに『中国四国歴史学地理学協会年報』第14・15号(2018・2019年)などで論文化済みの現代史用語「モータリゼーション」の場合と対比させてみました。

ただ、高知県域で刊行された計76冊の近世通史編を含む史誌の情報をむりやり紙1枚の一覧表に収めようとしたため、文字がかなり小さくなってしまいました。着色作業でなんとか変化を見やすいようにした、という感じです。日本史学の学術雑誌ではカラーを使えないので、今回の内容を論文化するためには、さらなる工夫が必要です。

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