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森から考える暮らしのデザイン!!

森の癒しの小屋・フォレストドームプロジェクト

三島~修善寺~土肥

2010-05-31 | カミオプロジェクト
5/29(土),30(日)、カミオプロジェクトのメンバーで三島、修善寺、土肥にいってきました。
カミオメンバーの中江さんの会社が今年から土肥の白枇杷園を管理していて、その関係で、白枇杷狩りがあるので、いってみようという話になったのです。
とても充実した2日間でしたので、とりあえず内容を書いておきます。

5/29(土)17:00三島駅集合

18:00~21:30ころ、三島市内の土蔵イベントスペースにて中江さんのお知り合いや関係者の方々との交流会。土肥白枇杷プロジェクトのプレゼン。カミオプロジェクトも紹介させていただきました。カミオプロジェクトも少しづつですが、いろんな人たちとつながり、広がってゆく感じです。
この日は三島の中江さん宅宿泊でしたので、一旦家にゆき、その後近くの温泉にゆきました。ビールを買ってきて軽く2次会。

5/30(日)8:00中江邸出発
この日のメインは土肥白枇杷プロジェクトとその近くにある小峰地区の視察です。
三島から車で1時間半程の距離で、その道の途中に修善寺があります。


ここで朝食のおにぎりを食べる事になりました。天気はくもりで何となく寒く、体もまだ始動していない感じでしたが、川を見ながら足湯に浸っていたら体が温かくなってきました。
修善寺はきっちりと手入れが行き届き温泉街の雰囲気を味わえる場所でした。
おもてなしの場づくりという視点でたいへん参考になります。


修善寺から土肥へ向かう間は風が強く、雲行きも怪しい感じでしたが、長いトンネルを抜け、土肥に着いた時には風もなく晴れ間が広がっていました。
土肥には恋人岬という観光名所があり、海と富士山を望む絶景の場所があります。
この日は残念ながら富士山は見えませんでしたが、多くの観光客で賑わっていました。
ステラハウスと呼ばれるお土産などの売店と農産物直売所のある建物のすぐ前に白枇杷園が広がっています。ここで、30分1,000円の白枇杷狩りを体験しました。


その後、白枇杷園のすぐ近くにある小峰地区を見学しました。
平均年齢65才以上の限界集落と呼ばれる農村です。
山の中腹にある村落を一通り見た後、海に通ずる急斜面を下ってゆくと美しい色をした海が眼下に広がりました。
伊豆半島には豊かな山と海がすぐ近くにあります。
昨日の交流会で、伊豆半島には豊かな地域資源があるが、それがうまく活用されていない、というような話を聞きました。
地域の資源を生かし、伊豆半島を元気にするプロジェクト。
パーマカルチャーの考えとも重なるものがあるなと思いました。


という具合に一通りの視察を終え、帰路についたのでした。
途中、遅めの昼食に海鮮丼をいただきました。
三島では、干物屋と箱根ベーカリーで買い物をしてから解散。

どうもみなさまお疲れさまでした。
また交流会をしましょう!
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敷地尾根部分の観察

2010-05-22 | カミオプロジェクト
上の写真は敷地の中で最も標高が高い部分です。
標高は288m。
わずかな尾根の平らな部分を境に右側は南向きの急斜面、左側はなだらかに北斜面となっています。
奥に赤く見えるのは5月3日,4日に行ったキャンプのための仮設トイレの囲いです。
下草にはアセビ、コシダ、ヤマツツジ、、などが観察されます。
落葉が表面を覆い、所々に角張った岩が露出しています。

下の写真は上の写真と逆方向、西側を見たものです。
右側にキャンプ用テントが見えます。


この場所は、尾根という地形形状から、雨が降ると土壌が流失し、豊かな土が出来ていなく、ご覧のように緑一面の下草とはなっていない現状です。
パーマカルチャーは自然を豊かにするデザインですので、人間が手を加える事によって、現状よりも豊かな場所になることを目指しています。

さて、この場所をどのように整備してゆくのが良いのでしょうか?

先ずは、人の歩く部分と植物を育てる部分を区分する必要があります。
どこでも人が歩いていいとなると、新芽の出て来た植物を踏みつぶしてしまいかねませんから。

次に、植物を育てる部分の土が雨で流失してしまわないようにする。
土が豊かになってくれば、自然と多様な植物が育ってきます。
そのような場所のデザインをしてゆきましょう。

具体的にどのようなアイテムデザインが最適かは、ぼちぼちと、みなさんと考えてゆきたいと思います。
では、また。

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美しさ・合理性・機能性

2010-05-14 | カミオプロジェクト
敷地を東西方向に貫く小径が続いている。
ゆるやかな坂道でゆるやかな曲線だ。
木漏れ日の感じが美しい。
風が通り抜け、空気も心地よい。

写真左手、斜面の上に人間の活動拠点となる
第1,2区域を計画している。
この小径からは、その様子を見ることが出来ない。
斜面が自然の柵となり、
小径と人間の活動場所を分けている。

小径周辺は第3区域と設定している。
この小径は人が主に行き来する路なので、
目が届き易く、管理もし易い。
よって、多少日当りを良くし、果樹など
食べれるものを植えてみてはどうだろうか。

写真右手はヒノキ林である。
ここは将来的に第4区域として、
クリ、コナラ、アベマキ、ヒノキなどの
雑木林として整備していく予定である。
林縁部には数種のイチゴが自生している。

自然のままの状態よりも、
人間が手を入れ管理することによって、
より豊かで美しくなる自然。

逆に言うと、
自然が豊かになるように場をデザインし、
人間が場に関わってゆく必要がある。

見た目の美しさだけでなく、
合理性や機能性も兼ね備えた美しさを
追求してゆきましょう。
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樹木位置図

2010-05-11 | カミオプロジェクト
2010,5/4現地での樹木位置実測に基づいて図面を作成しました。
だんだん図面の精度が上がってきましたね~

樹木の位置と地形の起伏を図面で表しています。
とりあえず、配置計画に使える図面になったかな。

今回は樹種が特定できているので、
現場での位置確認がしやすくなっています。
ご確認くださいませ。



図面だけでは地形の起伏や高さ関係など、
イメージしづらいこともありますので、
そのうち、敷地模型でも作製したいと思っています。
みなさん、よろしくお願いします。
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竹釘をつくりたい!

2010-05-01 | カミオプロジェクト
カミオの周辺には竹林がたくさんあります。
これらの竹を利用する方法を考えていたところ、竹釘というものを知りました。
手間と時間がかかりそうですが、環境には良さそうです。
いつか竹釘づくりをしてみたいなと思いました。


「木の教え」塩野米松著からの文章をメモしておきます。

檜の皮やこけらを屋根に固定していく釘は鉄ではなく、竹を削ってつくった竹釘でした。昔は鉄釘が高価だったことや、鉄が雨に当たって錆び始めると、そこから傷みやすいということもあったでしょう。塩に当たって錆びやすい部分などにも竹釘を使っていました。竹が豊富にあり、それを煎って脂をしみ出させて使うと硬く長持ちするという知恵があったのです。

竹の釘は、みなさんがご存知の洋釘(軸も頭も丸いもの)とは違って、頭はなく、先端が斜めに鋭く切りとられたもので、長さは一寸五分(約4.5センチ)から八分(約2.4センチ)ぐらいまで、さまざまな用途や注文に応じてつくられていました。

どんな竹でも太いものなら使えるのでしょうが、多いのは孟宗竹を素材にしたものです。釘には皮の部分は使いません。皮を剥ぎ、節を取り、順に割って板状になったものから竹ひごにし、それを寸法に切って乾燥します。天気のいい日に三日ほど乾燥して、釜で煎ってつくります。

こうしてつくった竹釘は丈夫で、屋根の檜皮や柿が痛んでも残っているそうです。百年、二百年はもつといいます。材料にする竹は若すぎては柔らかく、虫が入りやすく、年を取り過ぎていては硬すぎるので、七、八年生の寒いところで育ったものがいいといいます。
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植物×建築のコラボレーション

2010-04-22 | カミオプロジェクト
カミオの敷地内には放置されたヒノキ林があります。
現状は幹の直径10~15cm位のヒノキが伸び、暗い林となっていて、林床部には下草が無く、岩がむき出しになった状態です。
そして、35度位の北斜面であるため、雨が降ると土砂が流出し、ますます下草が生えないといった悪循環となっているようです。

ここ北斜面のヒノキ林の庭園整備計画としては、ヒノキを間引いて林床に光を入れ、かつ土砂の流出を抑え、下草が生える環境をつくってゆくことから始めています。
2009年11月に敷地を訪れた際、何本かのヒノキを間伐し、斜面方向に倒れていた枝木を斜面に直角方向に置き直し、少しでも土砂の流出を抑えるような措置をおこないました。

今後、様子を見ながらヒノキの間伐を毎年おこなってゆく予定をしています。
故に、ヒノキ間伐材は資源として沢山あることになります。
そして、これらヒノキ間伐材を使って、ここでの人間活動の欲求を満たすような空間づくりをしてゆこうと考えています。

そうなんです。総ヒノキ造りの建築をつくろうと思っているのです。
ここだけ聴くと立派な建物をイメージされる方もいるでしょうが、実際は本当に小さな小屋をいくつかつくるだけです。つくり方は地産地消の考え方を実践すべく、材料は現地調達で、セルフビルドでつくろうと思っています。

ここで1つ考えていることは、いかに植物×建築のコラボレーションができるかということです。

工業製品としての建築ではなく、植物の力を生かした豊かな場となるような建築ができないものだろうかと考えています。
建築という概念より場づくりと言った方がいいかも知れません。

人間が手を入れた森は、人間が過ごしやすい環境が整備される方向に向かっているといえます。
例えば落葉樹は夏には強い日射しを遮り、葉の蒸散作用によって涼しさも提供してくれます。冬には葉を落とし、冬の日射しを導いてくれるといったように、環境の変化を樹木が和らげてくれます。
また、建物の周りに蔓棚などをつくることによっても同じような効果を得ることができます。

建築をつくることによって、日向日陰をつくったり、蔓植物の生えるきっかけをつくったりと、多様な環境をつくることによって、多様な植物が生育できる場ができればより豊かな場となってゆくでしょう。

そのような場づくりのデザインにパーマカルチャーのデザインを活用してゆこうと思っています。
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ブログ開設します!

2010-04-12 | カミオプロジェクト
パーマカルチャーガーデンデザイン@カミオプロジェクトのブログを開設します!

カミオプロジェクトは静岡県島田市神尾の大井川沿いにある約800坪の敷地をパーマカルチャーガーデンとして整備していこうというプロジェクトです。
2008年にPCCJで共にパーマカルチャーを学んだ仲間を中心に10年がかりで敷地整備をしてゆこうと思っています。

2009年春からプロジェクトが始まりました。
2009年は計画の方向性を話し合い、とりあえず計画図をまとめるところまでをおこないました。
2010年からはその計画を実際に敷地で実現させてゆくことを始めます。
しかしながら、敷地の形状が複雑で、敷地観察が充分におこなわれていないので、まずは敷地観察を充分におこない、敷地に合わせた計画をもう一度練り直すことが今年の課題です。
これまでの活動状況の詳細はカミオプロジェクトHPをご覧くださいませ。

このブログでは、カミオプロジェクトの現状やデザインの進行状況などを発信してゆきます。また、パーマカルチャーガーデンに関する様々な話題をみなさんと共有してゆきたいと考えています。

今後、カミオプロジェクトでは、勉強会、ワークショップ、現地でのキャンプなどを企画してゆきたいと思っています。プロジェクトはゆるゆると進んでいますが、パーマカルチャーガーデンづくりに興味のある方はぜひ遊びにきてください!!!!
今後ともよろしく~
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