青空文庫

徒然なるまま自分の面白いと思う本の書評や感想を書き綴っていきたいです。最新の本だけではなく、古書にも興味を持っています。

洛陽旅行 3日目

2012-08-22 07:09:19 | 日記

洛陽旅行 3日目

洛陽旅行も最終日となりました。本当は殷墟のある「安陽」へはぜひとも行きたかったのですが、日程と距離的に難しいことが分かったため断念。その代わり、黄河を観に行こうと考え、洛陽から高鉄で河南省の省都の鄭州へ行きました。大体30分くらいで着きます。

さて鄭州へ着いてから黄河まで16路のバスがあるとパンフレットには記載がありましたが、どこを探しても見つからず、案内所でも黄河は非常に遠いとしか言われず、結局意を決してタクシーを使うことにしました。洛陽で散々な目にあっていたのですが、話してみると普通にメータ倒していくけどいいかい??と言われ、洛陽との違いにびっくり。結局黄河風景区まで70元くらいかかりましたが、鄭州の駅から相当離れているので、まあこんなものでしょう。損した感じはありません。黄河が近付くにつれて路沿いにはなぜか水着屋さんがたくさん並んでいました。

黄河風景区はちゃんとバス停も表示があったので、少林寺ほど帰ることに困ることはなさそうです。黄河風景区入り口でチケットを購入し、入っていくと20元くらいで乗れる車があります。ここは絶対ケチらず乗るべきです。入って分かったのですが、風景区入り口から黄河まで歩くと1時間はかかります。

15分くらい車で入ったところで「ここで降りて歩いてください」と言われ、路なりに更に15分くらい歩いて行くと、見えてきました。黄河です。なぜか西遊記の像がありました。未だにどういう関係かよくわかりません・・・が、感無量です。ついに文明発祥の地にきたわけです。

どうやら日本の海水浴のように黄河で水遊びをするようです。水はやはり濁っていますが、この日も非常に暑かったので、なかなか気持ちがよかったです。

黄河風景区は非常に広いのですが、ロープウェイがあり山の高いところから黄河を見下ろすことができます。ただしこのロープウェイ非常に怖いです。高所恐怖症の人はちょっときついか。

山の頂上に着くと、おー、見える見える。時間があるならロープウェイには絶対乗るべきです。

そして黄河流域で治水工事を行ったという夏王朝の高祖の「大禹」の像がありました。手に鋤を持っていますね。

今では夏王朝の実在はほぼ確実といわれているようで、更にそこからどこまで辿れるのか?という議論をしているようです。大禹のお墓が浙江省にあり、本当に4000年くらいも前にあれだけの広大な土地を納めることができたのか疑問には思います。とにかく中国は広い!ことを感じます。この風景区内には地質博物館もあり、ゆっくり見るだけで1日はかかります。

我々は次の殷代の遺跡に向かいました。遺跡はパンフレットをみると鄭州駅のすぐそばにあるようで、タクシーで10分くらいのところです。

おおー、これこれ!と思いつつ階段を登ると、、、

えっ!?なんじゃこれは??・・・単なる工事現場じゃねえかー??そうです。ただの工事現場でした。若いカップルの男の子と女の子が木陰で抱き合っていましたが、我々が来ると恥ずかしそうに離れてしまいました。まあこの風景だけは4000年前でも今でも同じなのでしょうけれども、そういうの観に来たわけではないからね。

結局どこが遺跡かというと左写真の足元が、殷代の城壁で周囲7kmを囲んでいたようです。今では道で分断されており、右写真が城壁の断面です。ここで出土したものは近くの博物館に展示しているようですが、残念この日は月曜日で休館日でした。

この城壁を歩いて行くと右手にこんな家が見えてきましたが、残念ながら殷代のものではありません。今では城壁の修復工事もされているようで、あちこちで工事していました。

結局この日は黄河しか大きな収穫がありませんでしたが、アジアの文明発祥の地である黄河をみれたことが今回の旅で一番の収穫でした。なんというか「歴史」とは「時間」とはなんなのか、というものを感じさせてくれます。たかだか文明誕生してから4000年の歴史でしかなくともその4000年のなかで人類が築いてきたもの、これから築かれていくもの、更に人類が誕生する前から黄河が存在していること、とにかくいろんなものを感じました。

 

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