青空文庫

徒然なるまま自分の面白いと思う本の書評や感想を書き綴っていきたいです。最新の本だけではなく、古書にも興味を持っています。

3連休

2014-07-21 17:00:40 | はじめに

3連休

皆様いかがお過ごしでしょうか?3連休も残すところ1日だけですね。私はこの3連休は

〇初日→カラオケでストレス発散&足裏ツボ押しコースで体と心をリフレッシュ

〇2日目→エネルギー管理士の試験勉強&数学科出身の友人と家で会食

〇3日目→エネルギー管理士試験勉強

といった感じです。数学科の友人とはワールドカップ総集編をみて盛り上がりました。いつもは線形代数とか量子力学の話が多いのですが、今回は気軽に盛り上がれるサッカートークでした。彼は沖縄出身なのですが、お盆は帰省しないということだったので今回は沖縄料理で「お・も・て・な・し」をしました。

初日のカラオケは、B'Z,スピッツ,TRF,BUNP,モンゴル800、、、あたりを歌ってきましたが、いずれも中学生から高校生にかけてですね。懐かしい。本ですが、試験勉強があるためあまり読み進んでいません(笑)

いよいよ梅雨明けですが、今年の夏は何をするか???離島にいって釣りしながら夜はファインマン物理学(量子力学)でも読もうかなと。



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空海の夢

2012-10-22 09:12:47 | はじめに

空海の夢

松岡正剛「空海の夢」を読んだが、正直なところ全然わからなかった。
個人的な話をすると空海について興味を持ち始めたのはつい最近だ。
立花隆「青春漂流」
司馬遼太郎「空海の風景」
梅原猛「空海の思想」
あたりをなんとなし読むうち中国で空海が修行したという青龍寺に行く機会などもあり、空海という「思想家」に興味を持ち始めた。
フィールズ賞を受賞した小平邦彦という数学者が「日本史上最大の天才」というくらいだから、自分の世界がひっくりかえるくらいの
衝撃を受けるような思想が、分かりやすく解説してあるのだろうと甘っちょろい考えで読み始めたというのがホンネである。
そして木っ端みじんに砕け散ったというのが結果。駿台予備学校の模試以来か。E判定、なかなか素敵な響きだ。
本の内容はところどころに記載されている熱力学やセントラルドグマの話はまあまあ理解できるのだが、仏教の流れや真言密教の起源等は
全然ついていけない。まあその中で、自分なりに拾ったところを挙げてみると、次のようになる。
①生命の海
→空海の思想の中には、生命について現代物理学でいうところの「エントロピー、自己組織化、生命の誕生」が深く
突き刺さっている。当然さすがの空海もエントロピーや20世紀にシュレディンガー「生命とは何か」でかかれているような負の
エントロピー、自己組織化等の概念を正確にとらえていたとは思えない。しかし、空海が「生命」について深い洞察を持っていた
のは間違いなく、現代の目から見て空海の思想-生命を見据えるには、現代物理の知識は必須だろう。

②生まれる始めと死ぬ終わりは「冥い」ということ
→つまらないアナロジーかもしれないが、人が生まれる、死ぬということを「場が粒子を生成する」というコトに置き換えて
考える癖がついた。単純に人間一人ひとりを生成している場があり、その場の励起状態で人間一人が生み出されて
いるだけなのだ、と考えている。物理学者のファインマンが「ご冗談でしょうファインマンさん」のなかで宗教と物理学の
アナロジーをみせた揚句、こんなことには何の意味もない、という場面がある。
少なくとも定量的な議論を持ち込めない限り、アナロジーだけでは分野としてその先の発展というものはあまり望めない。
ただ、私のような凡人がある思想を理解する道具としては役に立つ。
やはり思想は有機的につなげられたほうが幅が出て面白い。

③真言密教の流れは大日如来からの系譜であること
→すごい!と感心した。スタートが仏陀ではないという発想。そうは言っても、それを証明することはできず、空海も
あまりこのことについては述べていないようだ。素人ながらそれはそうだろう、と思うのだが当の空海にとっては重要な
問題だったはずだ。空海なりに「三位一体」を考えたのだろうか?

 

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受験時代の夢と失敗談

2012-06-29 07:21:33 | はじめに

受験時代の夢と失敗談

日ごろ夢を見ても覚えていることはまずない。一時寝起きに見た夢を記録したこともあったが、夢診断など全く信用していない私には無用の行為だった。別にここでも夢の内容どうのこうのと分析したいわけではない。ただ受験時代の勉強の失敗が頭をめぐったのだ。夢の内容自体は他愛のないもので、なぜか再度大学受験しなければならないというシチュエーションの中、参考書を片っ端から開いて苦手分野と得意分野を選別している光景だった。しかも本来ならば英語とか、化学とか苦手分野がたくさんあったのになぜか数学分野での苦手分野、得意分野の選別をしていた。起きてみて面白いなと思うのが、線形代数が苦手分野に入っていたことだ。高校生時代、線形代数はそんなに苦手という意識はなかったが、今思い返せば座標変換とか少してこずっていたような。。。

しかし、物理の勉強方法は本当に失敗したと思う。理学部の物理学科に進んだだけあって、決して苦手ではなかったのだが、勉強方法を誤っていたのは間違いない。とにかく問題一つ一つに対して運動方程式から運動量やらエネルギーやらの保存則が成り立つことを確認しないと気がすまなかったのだ。この「失敗」原因は数学の勉強方法をそのまま物理へ持ち込んでしまったことにある。そうするとどうなるか?

・数学→すべての公式を自分で導出できるようにする(忘れても再構築できるように理解する)

・物理→運動量、エネルギー保存則を運動方程式(公理)から導けるようにする

という勉強方法になってしまうのである。それはそれで計算の練習になったり、数学の勉強になるところもあったのだが、マクロに体系を理解する視点がなくなってしまのと、そこにこだわりすぎていると「受験問題を解くのに時間がかかりすぎる」のである。こういうことを学んだのはファインマン「物理法則はいかにして発見されたか」を読んだからだ。この本の中に「数学の物理に対する関係」という章があり、その中に「バビロニア式」「ギリシャ式」の2通りの数学の考え方があることが述べられている。

・バビロニア式→多くの事例を学び、一般的な規則を体得する。覚えている適当な命題からスタートする(どのような場合に運動量やエネルギー保存が成り立つか、また成り立つとするとどうなるかを多くの事例を通じて学ぶ)

・ギリシャ式→少数の決まった公理から新たな命題を見つけていく(私が高校生時代にとった方法)

そしてファインマンは物理はバビロニア式でやるべきだと結論付けている。その理由をファインマンは、物理学では定理が証明の前提を超えてなりたつことがしばしばあるからだと書いている。この本では面積速度一定の法則が重力の法則から導き出した定理が実は重力の存在がなくとも適用できる範囲がずっと広いことが分かっており、前提を気にしすぎると物理学のいろんな分野のつながりが理解できないと説明している。

これから本格的に物理を学び始める高校生にはぜひ公理系から多くの命題を導くギリシャ式数学にとらわれることなくバビロニア式に勉強してもらいたいものである。受験という狭い世界を例にとってもバビロニア式の物理の方法は非常に役に立ちます。ちなみに高校数学はギリシャ式で勉強してください。きちんと勉強方法を分けることが大事です。

 

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失われていく「コトモノ」

2012-05-30 10:59:51 | はじめに

失われていく「コトモノ」

タイトルが大げさなのは毎度のことであるが、思うところを書いてしまう。よくよく考えれば、このブログに載せている考えはほとんど社会人になってから明確に認識した事柄が多いような気がする。もちろん種は大学時代にあったのだが、そこまで考えが熟していなかったというべきか。それが、社会人になって様々な本を読んでいくうちに、学生時代に播かれていた種(本人はそこまで認識していない)が、ふとした文章をきっかけに一気に花開いたような感じだ。今日書く内容もまさにそんな内容である。

まず最初に花開くきっかけとなった文章から紹介する。立花隆・須田慎太郎「エーゲ」で次のような文章がある。

「突如として私は、自分が歴史というものをどこか根本的なところで思いちがいしていたにちがいない思いはじめていた知識としての歴史はフェイクである。学校の教壇で教えられた歴史。歴史書の中の歴史。歴史家の説く歴史。記録や資料の中に遺されている歴史。それらはすべてフェイクである。最も正当な歴史は、記録されざる歴史、語られざる歴史、後世の人が何も知らない歴史なのではあるまいか」

「記録された歴史などというものは、記録されなかった現実の総体にくらべたら、宇宙の総体と比較した針先ほどに微小なものだろう。宇宙の大部分が虚無の中に呑みこまれてあるように、歴史の大部分もまた虚無の中に呑みこまれてある

私はまだ「学校で教えられた歴史」すらきちんと頭に叩き込まれていないので、上記の文章までの悟りまで達していない。しかし各地でみてきたマイナーな遺跡群 ‐特に石器時代の洞窟や縄文時代の遺跡など古いものほど‐ 確かにそこで生活をしていた痕跡があるものの、彼らがどのような世界観をもって生きていたのか?全く失われている。更に現代においては有名な評論家のお墨付きとか目を引くきらびやかなモノでない限り、注目されることすらない。しかし、予選落ちした無数の遺跡達(中には石を並べただけものものある)が各時代を作ってきた圧倒的大多数なのだ。

そしてこの感覚後押ししてくれたのが岡本太郎「美の呪力」だった。彼も著書のなかで、下記のように書いている。

「イヌクシュク―北極圏カナダに見られる、不思議な石の積み上げである。まだ、ほとんど人に知られていないようだ。人間の形をした、神像とも、道標ともつかない、しかし神秘的な形だ。・・・(略)・・・もっと形になって、彫りものがしてあったり彩りがついていれば、「芸術」だといって大騒ぎするのに、このような根源的な表現に対しては、驚くほど不感症なのだ。」

さて物理学という狭い枠のなかでも間違いなく失われてきたものも多いと思われるが、今日は2つほど個人的に失われていく話だと思われるものを挙げたいと思う。一つは朝永振一郎「科学者の自由な楽園」で二つ目はR・P・ファインマン「ご冗談でしょうファインマンさん」の中に載っている話だ。

一つ目の話は「科学者の自由な楽園」のなかにある「ゾイデル海の水防とローレンツ」という話で、オランダのゾイデル海に建設するダムにまつわる内容が記載されている。ものすごくざっくりいうとオランダに接しているゾイデル海の入口に巨大なダムを建設する場合、その近場の島々へ及ぼす潮の上げ下げをどのくらいにみつもればよいか?という話である。そしてオランダ政府は1918にこの検討のための委員会を発足させ、その委員長にローレンツを抜擢したというのだ。結局結論をだすまでに8年かかったそうだが、暴風雨が来た場合の計算も含め1926年に作業が終わったようだ。どうやら詳細は「H.A.Lorentz,Impression of His Life and Work」という本の中に「ゾイデル海の閉鎖」という論文がでているそうである。いつかこの本を読んでローレンツが具体的にどのような計算をしたのか、調べてみたいものだ。できればオランダに行って見てみたいですね。

二つ目の話は「ご冗談でしょうファインマンさん」にでている、回っている皿の運動についての話だ。これは「お偉いプロフェッサー」の中にかかれているが、ファインマンがコーネル大学で教えていたとき計算したもののようだ。どうやら皿の回転速度と皿の横揺れの速さの2倍という結果になるようだが、その詳細はかかれていない。ファインマン自身が言っているように大変複雑な方程式から導き出されたもので、どうやら加速度のバランスから2:1となるようだ。学生時代この式の詳細を知りたいと思ったのだが、いまだ教科書でも見たことがない。もし出典を知っている方がいれば、ぜひ教えてください。

さて最後に写真を1枚。上野の忍池付近には幕末に剣豪がいたようですね。今は見向きもされない碑石でしたが、いずれ調べてみたいものです。

 

 

 

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初登校(投稿)

2012-04-21 17:27:33 | はじめに

はじめに

はじめまして、現在中国で会社員していています。まだまだ何かとバタバタしていますが、休日や時間を見つけては読書を楽しんでいます。科学関連のものが多いですが、これから歴史や社会系なども興味があります。またこのブログでは書評だけではなく、日々思うところを書いていきたいと思いますので、末永くお付き合いいただけたら幸いですm(__)m 

第1回目ですが、先日日本へ帰った時の上野公園近辺の話を書きたいと思います。いやー、日本良かったー!!もう最高\(^o^)/というくらい良かったです。桜散りゆく中で、日中からビールを飲んでいると「今がだったら桜とともに散っても良い、もう全然OK!」と思いました。一片の悔いなしです。本当はおおありですが(笑)珍しいものを見ました。なんと猿回し!日光だけではないんですね~。20分くらいのものでしたが、かなり盛り上がりました。

写真はこれから竹馬に乗って高跳びをする直前の気合注魂シーン。鼻息まで聞こえてきそうな顔つきです。

下記はこれから読みたいと思う本ですが、氷山の一角です・・・なんせ神田の古本屋で買った本の重量が30kgありました。大体60冊くらいありました。+まだ読んでいない本が上記を除いてざっくり200冊はあります。。。日本に150冊位??しばらく困らなさそうです。

 山本義隆

・16世紀文化革命

・熱学思想の史的展開

 ・実体概念と関数概念(エルンスト・カッシーラー著)

 マックス・ヤンマー

・質量の概念

 ・空間の概念

 ・力の概念

立花隆

・天皇と東大

 ・日本共産党の研究

 松岡正剛

・千夜千冊

・空海の夢

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