よく言われる食い合わせの中でも、「ウナギと梅干」はダメ、という話は超有名。 大正五年に書かれた『日用宝典』(土橋正之 著)には、梅干の他に「ウナギと銀杏」、「ウナギと酢」の食い合わせもダメと書かれています。 明治後期の「食物喰合心得」では、【うなぎニ梅ぼしハはらいたむ】、【うなぎニ生梅ハ命にかかわる】と二種類の組合せが同時に書かれていました。 つまり、「梅ぼし」よりも「生梅」が危険であるという認識が当然あったという事になります。
うなぎと梅干を一緒に食べたからといって、体調に悪影響を及ぼすといった、明らかな医学的根拠も無いし、これはあくまでもただの迷信です。 では、いったい何故そのような迷信が生まれたのか、それには、幾つかの説が考えられています。 【ぜいたくの戒め説】、【過食の戒め説】、【栄養の消失説】、【食中毒の予防説】等です。 このように、「食べ合わせの言い伝え」の中には、食べ物に敏感で、大切に考えた昔の人の知恵が詰まっているのかも知れませんね。
江戸時代に、夏の土用の丑の日に「『う』の付くものを食べると夏負けしない。」と言われて、平賀源内が土用の丑の日にウナギを食べる習慣を始めたと言われているが、同じ「う」のつく梅干も、夏バテ防止食品としてはもってこい。 暑い夏を健康で乗り切るために、梅干も食べよう!
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