あれもこれも

灰原中心二次創作サイトの創作人によるあれこれ日記。何かありましたら「拍手」からどうぞ。お礼は名探偵コナンの小ネタ三種類。

歴オタの本気

2012-04-11 23:52:15 | サンデー感想
 ぼちぼちGWの話が出だしているんですが、気が付けばもう一か月切ってるんですよね。皆さん楽しい予定を立てられているようで、良いお天気になれば良いなと思います。ちなみに私は例年通り順調に仕事の予定です(泣)


 それでは以下は何やら一線を吹っ切った賢木先生の今後が良い意味で興味深い今週のサンデーの感想です。


 沖やん宅拝見ツアー事件の二回目ですが、今週は哀ちゃんも出ませんし大きく進んだわけでもないので、スルーかなと思っていたらまさかのあり得ない爆弾が仕込まれていました。
 それについては最後ということにして、まずはその他についてつらつらと。事件の推理は今回は探偵さんが三人もいるので、いつもどおり放っておきすが、みんなもうちょっと高木刑事を敬ってあげて欲しいです。彼もいちおう年上なんだし警視庁の捜査一課の刑事なんだから一介の高校生が顎で使っていいわけじゃないと思います。
 そんな女子高生たちのめちゃくちゃな捜査に真打沖やんが入ってきました。そしてついに蘭の友人の高校生探偵が新一だと知る!…ってすいません「金一」とかそんな設定完全に忘れてましたけど。あと沖やんが「この家の家主は工藤新一」と言ってましたが家主は新一じゃなくて優作パパですよね。というか沖やんも大家さんくらいは確認して住みましょうよ(この際正体は置いといて)そんなんだから蘭に不法侵入されたりするんですよ。
 そしてGOD的には今回のメインのつもりかもしれませんが蘭から新一への電話ですが、告白の返事ネタで引っ張るのはもうお腹いっぱいなんです。今回は園子のあおり方もちょっとうっとお(ry 私なら「入るな」と言った自宅に勝手に不法侵入してる女にいきなり電話で「好きだ」と言われてもシュールなギャグにしか思えませんが、こういう行動を「いじらしい」と感じる男性が世の中にはいらっしゃるんでしょうか?女心も不思議かもしれませんが男心も謎だらけです。
 
 で、今回の最後にして最大のツッコミどころですが、とりあえず「雲隠才蔵」って誰ですが?真田十勇士の伊賀忍者なら霧隠才蔵ですよね(霧隠才蔵の活躍と言えば司馬遼太郎の『風神の門』を思い出します)。一か所だけなら誤植かと思いますが、複数回出てきて得るので残念ながら本気の間違いのようです。GODはともかく何かと話題を振りまいてる場合じゃないですよ、とサンデー編集部に言いたいです。
 
 ま、これは単なる間違いだと思うのですが、問題はその後のコナンの連想です。wikiったのかググったのかは知りませんが、いくらなんでもこれはちょっと無いんじゃないでしょうか。
 雲隠才蔵→真田十勇士→真田幸村→真田丸→真田紐→六文銭ってどんな連想ですか?
 途中の真田幸村から真田紐って別に無くても良いと思います。
 ちなみに簡単に説明しますと真田丸は大阪冬の陣の時に真田幸村が築いた出城のようなもので、もともと真田家はこういった曲輪を使った戦いはお家芸で、今でも真田丸は出丸と言われる曲輪の最も有効だった例として有名です。蛇足ながら私は曲輪では馬出が好きです。特に名古屋城と松本城の馬出は良いですねえ(聞かれてない)
 真田紐は刀の下げ緒や手抜き緒、具足の板などをつなぐのに使われていた織物で真田昌幸・幸村親子が九度山に流された時の内職だったと言われている工芸品のこと。
 六文銭は真田家の家紋です。意味等は来週たぶん解説があるでしょうから置いておきますが、家紋の中では徳川家の三つ葉葵、伊達家の竹に雀、島津家の丸に十くらい有名だと思います。ただ歴オタとして言わせてもらえれば真田家の軍旗に出てくる六文銭は色地に白で染め抜きなので今回の様な旗はありえませんが、まあそこは大人げないので真田幸村は本当は真田信繁だというのと同様、オタクの嗜みとしてスルーしておきます。
 いつもどおりコナン無双にしたいのはわかりますが、微妙に知識の出し方がおかしいので読んでる方はどうも白けてしまいます。高明警部と大和刑事の軍師対決や映画『紺碧~』の時もそうでしたが、歴史知識が中途半端なので本来とはずれちゃうケースも多いです。これも毎回書いてますが、知識を出すのはコナンじゃなくても良いと思います。もしくは完全無欠のスーパーヒーローにしたいなら、せめて失笑するような中途半端な内容はやめてもらいたいものです。


 
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歴史は無理 (LIVED)
2012-04-12 07:12:46
高2まで日本史は選択していたものの、世界史の授業は半分寝ていて、センター試験は政治・経済で受けた私です(←誰も聞いてない)。

真田幸村の名前は「聞いたことある」レベルですが、その他の連想系は全く付いていけないです。この手の知識をどうやって身に付けたのか、気になってしまいます。

軍師対決とか、もはや記憶すら怪しいですが(笑)、『紺碧~』で本来と外れていたというのが気になりますね。面倒でなければ、『紺碧~』について説明していただけると幸いです。というか、映画で間違った知識を広めちゃイカンでしょうと。

私は今回もサンデーを読んでませんが、「10年前の事件を新一も蘭も克明に覚えてるとかどうなの」とツッコミを入れたくなってしまいました。

…と、思い付いたことを羅列してみました。どうも失礼しました。
オタですから (覚蓮常)
2012-04-12 21:55:59
城オタですから城付属の博物館とか資料館に行くうちにどんどんと甲冑やら旗指物などの知識がついていったんですよ。恐ろしいことにオタの興味は深く深くそして広くなっていくものです。

『紺碧~』は映画の感想でも少し書きましたが、蘭と園子を投影してるアン・ボニーとメアリ・リード関係の設定がかなりむちゃくちゃです。
彼女らは単独の海賊じゃなくてジョン・ラカムという海賊の部下(アンは愛人でもあった様です)なので、独立して船を隠すというのはおかしいです。
 これはロマンとしてはアリとしても、アンとメアリはカリブ海族で、まだパナマ運河も無い時代にいくら新天地を求めたとしても日本に来るなんてありえないし、その頃は日本は鎖国中ですから相手は当時全盛期で台湾海賊を撃滅していた清とヨーロッパの斜陽国オランダでは海賊行為なんて成り立ちません。
 これもオタの嗜みのとしてスルーしたとしても、作中の暗号でスペイン語を使ってるのはかなり致命的な間違いです。カリブ海族と新大陸=スペインという発想でしょうが、アンもメアリもついでにジョン・ラカムもイギリス人なのでスペイン語なんて読めるはずがありません。英語・フランス語ならまだ可能性はあったかも。
 
 時期的に『パイ/レーツ・オ/ブ・カリビ/アン』に影響された作品なんでしょうが、あちらが完全にオリジナルだから許される設定なのに、推理物だからと中途半端に史実を絡めるから失敗するんですよね。
 
 もしも大西洋の海賊について興味がおありならちくまプリマ―ブックスの『海賊たちの大西洋』と、中央公論社の『海賊の世界史』が面白かったです。
うーむ (LIVED)
2012-04-13 06:58:41
いやあ、覚さん凄い! …と、無神経に感心してみます^^

パイレーツ・オブ・カリビアンですか…チェックしていませんが、確かにありましたね。
紺碧は予備知識なしで見たら退屈だったのに、各種設定までメチャクチャとなると…(以下自主規制

せっかくなので、ご紹介の本は探してみます。どうもありがとうございます。
史実がベース (ハル イズミ)
2012-04-13 20:38:57
実際にそんな名前の海賊が居たなんて今まで知りませんでした。なるほど。当時カリブで活躍したなら日本に来るなんてありえないでしょうね。
言葉はどうでしねょうか?必要なら数ヶ国語は話しそうですが、当時カリブの海賊にスペイン語が必須だったかどうか……
悪の美学 (覚蓮常)
2012-04-14 00:58:53
>LIVEDさん
感心していただいてありがとうございます。船とか飛行機とか海賊とか美学があって大好きなんですよ。
『紺碧』は予備知識があると意味なく攪乱されて、推理どころじゃありませんでしたよ(苦笑)あとツッコミを耐えるもの大変でした。


>ハルさん
隠し財宝で有名なキャプテン・キッドとか黒髭危機一髪の黒髭なんかも同じころカリブで実在で活躍していた海賊です。

言葉は制海権を持っていたのはイギリスですし海賊たちのほとんどはイギリスの私掠船団の出身だから英語だったんじゃないでしょうか?スペインは略奪相手だったからちょっとくらいは通じたかもしれませんけど、読み書きまでは無理だったと思いますよ。

実際はみんな数年で悲惨な最期を迎えるんですが、物語として海賊にはロマンがありますよね。私のお気に入りはブラック・バートことバーソロミュー・ロバーツです。

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